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自宅プリンターでトレーシングペーパーを印刷して、シールを作ってみた
トレーシングペーパーはインクジェットプリンターでの印刷には不向き。
ずっとそう思ってきました。
実際、それは間違いではないですし、インクジェット専用のトレーシングペーパーを使わないと滲んでしまう場合も多々あります。
ですが、去年家庭用インクジェットプリンターを購入して、ネットで色々調べてみたところ、
「んん…?どうやらこの機種はトレーシングペーパーの印刷ができるかもしれないぞ…?」
ということに気づき、実際に印刷してみたら、できました。
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おおー!!特に滲みもないし、すりガラスっぽくて良い雰囲気。
これは、トレーシングペーパーに印刷して何か作ってみたい!
でも何を作ろう…と思案していたところ、
「シール作ったら可愛いんじゃない!?」とひらめいたので(唐突)、挑戦してみることにしました。
インクジェットプリンター用と記載されているトレーシングペーパー以外は、家庭用インクジェットプリンターで印刷することを推奨されているものではありません。機種によっては滲んだり、詰まったりといったトラブルが起きることも考えられますので、必ずテストプリントを実施の上、自己責任の範囲でお楽しみください。
我が家のプリンター
我が家のインクジェットプリンターがこちら。
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Canon PIXUS TS8430です。
どうしてこの機種がトレーシングペーパーを印刷できると気づいたかと言うと、PIXUSを紹介するInstagramのアカウント(https://www.instagram.com/life_recipe_by_pnote/)でトレーシングペーパーに印刷した例が紹介されていたからです。
時代はどんどん進んでいますね…!情報のアップデートは欠かせないなと痛感した瞬間でした。
シール作りの材料と道具
さてここからは、シール作りです。
使った材料と道具はこれだけ。
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100均で買った厚口のトレーシングペーパー、はさみ、カッター、カッターマット、両面テープです。
ここでのポイントは厚口のトレーシングペーパーを用意すること。薄いとうまく給紙してくれない可能性があるためです。
シールの作り方
作り方はいたって単純。
1.トレーシングペーパーに印刷する
2.はさみ or カッターで切る
3.裏に両面テープを貼り付ける
4.完成!!
どうでしょう!とっても簡単です!自分の不器用さレベルに合わせた難易度にしたら、とても簡単になりました(笑)。
1.トレーシングペーパーに印刷する
さて、印刷するにはデータが必要です。今回は私が今まで撮った写真を使ってみます。
データ制作には、お手軽なCanvaを使用。
noteの見出し画像を作るのにいつもお世話になってます。
色々なサイズに縮小して、A4 1枚におさまるように配置。サイズは適当です。「こんなもんかな~」というざっくり感覚で作っちゃいました。おおざっぱな人間なのがバレますね。
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データができたらプリンターに紙をセットして印刷します。
ここでのポイントは後ろの手差しトレイから給紙すること。設定は普通紙でいけました。
刷り上がりがこちら!
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写真ではちょっと透け感がわかりにくいですが、問題なく印刷できています。
2.はさみ or カッターで切る
続いては好きな写真をはさみorカッターで切り取ります。
被写体に合わせて四角以外に切り取るのも面白いですね。
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ただ問題は、ご覧の通り、反ること反ること…。トレーシングペーパーは湿気に弱いので、どうしても普通の紙よりも反りやすいのです。
3.裏に両面テープを貼り付ける
というわけで、裏に両面シールを貼るときに、反ってこないようにできるだけキワまで貼り付けます。
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と言いながら、若干右下を失敗していますが…。すみません、先ほども言いましたが、私は自他ともに認める不器用人間なのです…。
4.完成!!
さて、これでシールは完成です!!今回は剥離紙を用意しているわけではないので、直接貼りたいところに貼っちゃいます。
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うんうん、いい感じではないでしょうか!?
余談ですが、撮影用に100均で手帳を購入したら、もう10月始まりか1月始まりしかありませんでした(当たり前)。
夏っぽい写真だしと思って8月のページに貼ったので、2023年のカレンダーです(笑)。
この調子でデコレーションしてみましょう。
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うーん、デコレーションの才能は皆無ですが、シール自体は可愛くできたかなと思います。
シール制作のポイント
記事内でもいくつか触れましたが、制作にあたってのポイントは、下記のとおりかなと思います。
・トレーシングペーパーは厚口を用意する
・手差しで印刷する
・スミ(黒)が多い写真は滲んだり、乾きが遅かったりするので避ける
・一度貼り付けるとかなり剥がしにくいので要注意
実はこの記事を書く前に色々な写真を試しに印刷していまして、そのときにスミ(黒)の面積が多い写真はうまく印刷できなかったんですよね。
そもそも黒を印刷すると透け感が減り、あまりトレーシングペーパーの良さが出ないので、淡い色合いの写真の方が向いていると思います。
一度貼り付けると綺麗に剥がせないのは、両面シールを使っているからだと思うので、これは材料を工夫すれば解決するかもしれません。
作ってみて良かった点は、
・シンプルに楽しかった
・とにかく簡単!不器用でも大丈夫
・いつも写真を撮りっぱなしで何も活用できていなかったけれど、シールにすることで新たな活用方法が生まれた
というところでしょうか。イラストが得意な方は自作のイラストを印刷しても可愛く仕上がりそうです。水彩のイラストなんてトレーシングペーパーに合いそうですよね。
番外編:色々な紙に印刷してみた
せっかくの機会なので、紙によってどのくらい印象が変わるのか見てみようと、トレーシングペーパー以外の紙でも印刷してみました。
1.富士フイルムのインクジェットペーパー 画彩(高級光沢紙)
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インクジェットプリンターの専用紙なので仕上がりはとてもキレイ!!粒子感もなくなめらかに色調が再現されています。
ただツルツルした光沢紙なので、シールにするには面白味がないかなという感じです。
2.アラベール
続いては私の好きな紙、アラベールを試してみました。
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写真を拡大してみるとよくわかりますが、ちょっとインクのツブツブ感が目立ちすぎかな…。これはプリンターの設定が悪いのかも(今回はトレーシングペーパーと同じで普通紙に設定しました)。
風合いは良いので、設定さえちゃんとすればノスタルジックな雰囲気が出せそうです。
3.新・星物語
満天の星をイメージして作られた紙、新・星物語。輝く銀片が紙面にブレンドされています。キラキラ感がシールにしたら可愛いかもと思い、印刷してみました。
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うーん、思ったよりもキラキラが効果を発揮できていないかも?印刷のツブツブ感はアラベールよりは少ない感じ。
もしかしたらイラストの方が合うかもしれませんね。
アラベールよりも風合いのある手触りなので、デザイン次第では可愛いシールができそうです。
4.TS-1
最後はTS-1 タントセレクトという紙です。この紙の特徴はキャンバスっぽい柄がエンボスされているところ。
(※エンボスとは、模様のついた金属ロールを押し付けて紙に凸凹模様をつけること)
どんな感じになるかワクワクしながら印刷してみると…
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あ、可愛い!!
キャンバス模様が優しい雰囲気を醸し出していて、雑貨っぽくなりました。凸凹しているので一部インクがのっていない箇所もありますが、それも良い味わいです。
というわけで、トレーシングペーパー以外で試した中ではTS-1が一番シールとして可愛い出来になったかなと思います。
TS-1とトレーシングペーパーで作ったシールを手帳に貼ってみました。
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こうやって比較してみると、同じ写真でも印刷する紙が違うと全然印象が変わることがわかりますね。
さいごに
というわけで、今回はトレーシングペーパーでシールを作ってみました。
めちゃくちゃ簡単なやり方なので、ご自宅にプリンターさえあればどなたでもチャレンジしていただけると思います。
ただし、お持ちのプリンターが100均のトレーシングペーパーを印刷できるとは限らないので、必ずテストを行ってくださいね。ご心配な方はインクジェット用のトレーシングペーパーをご購入されることをおすすめします。(あまり種類がなく、手に入りにくいのが難点ですが…)
紙の魅力はたくさんありますが、その中でも手軽さと種類の豊富さは群を抜いた素材じゃないかと思っていて。
手軽に手に入るから、気負うことなく楽しめる。
たくさん種類があるから、違いの面白さに気付ける。
今回シールを作ってみて、改めて紙の楽しさに触れた気がしました。
まだまだプリンターを使いこなせているとは言い難いので、今後は設定とかも研究して、もっと紙と印刷を楽しみたいですね。