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心理学的考察:一生涯をかけての回復プロセス.「ブーケ・セラピー」

こんにちは♪
Satoimosanです🤍

10-12月開催ブーケ・レッスン「Bouquet de Femme fatale〜魔性の女〜」 .11/12開催クレオパトラの参考文献を並行読み始めました.こちらの会もお陰様で満席となり,定員を超えての開催予定です🤍ありがとうございます.(12/3「カルメン」募集中!)

11/12開催
テーマカラー黄金 舞台エジプト
「クレオパトラ・最後のエジプト女王
〜妖艶な美貌と知性溢れる魔性の女〜」

『国を支配しているのは男
その男たちを支配しているのは私』

圧倒的に男性優位な社会において,並はずれた「知性」と「性」と「生殖力」を武器にエジプト女王として君臨.クレオパトラは男性に属することなく,当時の権力者達の子を複数宿し産み育て,その子を国王の座に着かせるという戦略を取っています.

妻というポジションに着かず,神の化身としてのエジプト女王として,自らの存在を世界に知らしめる.優れたリーダーシップ力も有し,ローマ帝国からのエジプト侵略を阻止することに一生涯を掛けて尽力しています.エジプトに対する愛国心も半端なく…

この辺りがキーワードになりそうです.人物相関図や時代背景,色恋沙汰などを含めてブログご紹介する予定です.来月,熊川哲也さまの舞台を見に行った後に爆発的エネルギーを込めて綴りますので,どうぞ気長にお待ちくださいませ♪


さてさて,本題に!

心理カウンセラー的視点で,「ブーケ・セラピー」の中身を練り始めました.長い年月を掛けてブラッシュアップさせる方向で.わたくし,心理学の勉強もブーケに対する熱量並みに好きなんです🤍のめり込んじゃう笑笑

「感情」をいかに取り扱うか

それが20-30代,つい最近までのわたくしの人生課題でもありました.その課題に向き合うべくしてグルグル繰り返して同じような問題が起き続けておりました笑笑.

今は「感情をどう扱い表現して解放していくか」.長年学び試行錯誤し続けてきたものをアウトプットとして「提供する」方向に意識が切り替わっております.その長年のわたくしの集大成が「ブーケ」と「ブーケ・セラピー」になっていけばいいなぁって思っています.

必死にもがき試行錯誤する時代に出会った方々.心理学師匠の根本裕幸さん,精神科医の水島広子さん,弁証法的行動療法のマーシャ・リネハンさん.

この御三方がわたくしの心理学界での尊敬する方々です.「ブーケ・セラピー」にも行動療法の手法を取り入れていく方向です.この辺りは,別途の機会にブログにてご紹介します.

本日は水島広子さんのこちらの著書から.「一生涯をかけての回復プロセス」と「トラウマ症状」として問題を捉える視点についてご紹介します.

過去の恋愛における「感情爆発問題」を別視点から眺めることを,この本が教えてくれました.カウンセラーとしての大切な視点もたくさん盛り込まれておりました.

新装版 トラウマの現実に向き合う: ジャッジメントを手放すということ 

現在の対人関係機能の中で,「自己・他者,世界への信頼を取り戻す回復へのアプローチ」について述べられています.

回復のプロセスは生涯にわたるプロセスでもあり成長とも捉えられるかと思います.「自分が自分の人生の主人公」であり,「選択権」を持っているというコントロール感を取り戻すプロセス.

「感情爆発問題」が病気の症状であって,その症状が出ていたのは当然のことであったという解釈.「対人トラウマによる感情コントロールの障害」という症状であったという解釈が述べられています.目から鱗でした… 人間的欠陥だと捉えていたから…

感情爆発期真っ只中だった頃のわたしは,「決めつけ」や「押しつけ」に対して,一時期は病的なまでに過敏反応をしていました.

決めつけに過度に反応し,言葉でうまく気持ちが言い出せず,ただただ押し黙るしかなく.自分が押し潰されていく感覚に圧倒されて「怒り」を爆発させる.そうして人間関係を壊してしまう.そして,そんな自分を責めるという悪循環に陥っていました.

何かしらのキッカケで「恐怖」のスイッチが押されて,その恐怖心から自分を守ろうとする「防御」.トラウマを刺激するような状況に直面し,恐怖のためにパニックになり,自分を守ろうとしてあらゆる防戦をしている状態.その辺に敵が潜んでいるのではないかと思って,正当防衛のために滅茶苦茶に銃を乱射している状態
水島広子著者 トラウマの現実に向き合う  


凄く腑に落ちました.

そういう状況の時に,「お前が悪いからだ!お前が病気だからだ!」と追い討ちを掛けてくる相手の時は,更にパニック陥っていました.「フラッシュバック」だとカウンセラーに指摘されたこともあります.

一方で,否定もせず「安心」させるような働きかけで対処してくれる相手の時は,安堵感を感じて「感情爆発」がスーっと引いておりました.

「恐怖心」から「怒り」の感情爆発させるのは,わたしが悪いからではなく,「対人トラウマによるもの」であり「そうなって然るべき状態」であったということ.この捉え方,当事者にとっては凄く救われます.

「自分自身を責めなくていいということ.そうなるにはそうなるだけの何かしらの事情があるのだから」という視点,他者に対してもその視点で眺めると,凄く心穏やかになれます.

「何かしらの事情があって,今そうなっているんだな」という視点で相手を眺めること.水島広子さんの著書は,この辺りの具体的方法がたくさん記されていて凄く好きです.

本書では,例えば次のようなジャッジメントを手放す重要性についても,何度も触れられています.

「かわいそうな人」
「親の影響を受けた傷ついた人」
「過酷な環境を生き抜いてきた凄い人」

大切なのはジャッジメントを下したことに気づき,それを手放すことが重要.
ジャッジメントをしないように,ではなく
ジャッジメントをした自分を責めるのでもなく
水島広子著者 トラウマの現実に向き合う  
「かわいそうな人」ではなく,「自己信頼を取り戻すために手助けが必要な状態である」と捉えて接すること.あくまでも回復プロセスの一過程にいるのであって,固定的「傷物」と捉えないこと.
水島広子著者 トラウマの現実に向き合う  

一時的な視点だけでみれば,例えば家庭環境や学校や職場環境での「かわいそうな被害者,傷物」となるのかもしれません.それに近い言葉を投げかける方々とも何度か遭遇しています.

わたくしは,そのお言葉が凄く失礼だなぁと思えるのです.「勝手に被害者にわたしを決めつけて,わたしの主体性を勝手に奪わないでよ!」と思えてしまうのです.

「共鳴」も「あなたの体験は私の体験と同じ」というジャッジメントになる.自分が相手と向き合う関係性では,相手の現実の中においては「自分自身のトラウマ体験」は何の関係も持たない
水島広子著者 トラウマの現実に向き合う  


その状況も,その時点での私(相手)にとっては大切に思っていることであり,何かしらの理由があってのこと.必要だから起きているということ.

「否認」「絶望」「脱愛着」のプロセスを経ていくなかで,「ゆるし」について触れるのは「脱愛着」の時期にきてこそ成り立つと述べられています.ゆるす,ゆるさないも自分自身で選択できるもの.


「自分自身をゆるすこと」は,自分を傷つけることを辞め,被害者役から自分を解放すること.自らを「被害者としての役割」から「無害者としの役割」に変化させていくプロセス.自分自身の人生を主体的に歩んでいくプロセスがトラウマからの回復に他ならない.

長い年月を経て,点と点が線として繋がりまとまりを持っていることに気づくこと.共通のテーマに気づいたり,大きな目的があったことに気づくこと.
水島広子著者 トラウマの現実に向き合う

大好きな「ブーケ」と「心理学・カウンセリング」を通して,わたくしはわたくしの人生を主体的に歩み始めています.「ブーケ・セラピー」としてのアウトプットに繋げていくチャレンジの真っ只中にいます.これが,わたくしのライフワーク!

「自分自身の本質は何ら傷ついてはいない」という感覚についても水島広子さんは述べてらっしゃいます.

わたし自身がその境地に至るには,もう少し時間が必要です.また同じような関係性と役割に陥って感情爆発させてしまうのではという怖さ.

その怖さを乗り越えて新しいパートナーシップを手に入れた時に,その境地を体感できるのではと思っています.いかんせん,パートナーシップは自分一人で成立するものでもなくて.ライフワークが連れてきてくれると信じて委ねております笑笑.

Satoimosanでした♪

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