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漢方養生指導士への道〜ベーシック編⑧〜

第8回目記録になります!
本日は、「七情」についてです。

七情とは、「怒・喜・思・悲・憂・恐・驚」
7つの感情の変化のことを言います。
7つの感情の乱れは、五臓と関係が深く不調を起こす原因にもなります。

五臓については以下のリンクをご参照して頂けると嬉しいです。

では、1つずつ説明していきます。

①怒
イメージは、イライラする。
怒は「肝」と関係します。
怒りすぎると頭に血が上りますよね。
なので、上半身に症状が起こります。

〈症状〉
頭痛・めまい・胸脇部の張り・血圧が上がる など

現代はストレス社会なので、胸脇部の張っている方が
多いのではないでしょうか。
一息ついたときに、伸びをしてみませんか。
少しは身体が軽くなるかもしれません。

②喜
イメージは、ナチュラルハイ。
喜は「心(しん)」と関係します。
心(しん)は、精神に影響を与えるため、
喜びすぎると判断が鈍ります。

〈症状〉
動悸・息切れ・不眠・失神 など

例えば、好きなアーティストのライブに行った時には
いつも以上にテンションが上がることはないですか。
この時は何かを決断することは止めた方が良さそうですね。

決断が鈍った結果、私はライブに行くといつもこの状況です(-_-;)
・グッズを思っていた以上に購入してしまう
・ライブが良すぎてその日は興奮して中々寝れない など

③思
イメージは、クヨクヨする。
「思」は思い悩むという意味になります。
思は、「脾」に関係します。
脾は、飲食物を色んな場所へ運ぶ役割をしているのに、
思い悩むとその役割が滞ってしまいます。

〈症状〉
食欲不振・お腹が張る・食べ物が喉を通らない・軟便 など

思い悩みすぎると、食欲が湧かなかったりしますよね。
喉は痛くないのに違和感がある(ヒステリー球)こともあるかもしれません。

症状緩和の方法として
誰にも言いたくないなら、ノートに想いを書き殴る。
漢方薬としては半夏厚朴湯を服用するのも良いです。
(※私は半夏厚朴湯を服用し効果がありましたが、
 他の方が合うとは限らないので漢方薬局などの先生に
 診てもらってくださいね)

④悲・憂
イメージは、シクシクする。
悲・憂は、「肺」に関係します。
ヒックヒック泣くと上半身が動いている、
即ち 肺が動いていることになります。
肺の機能は、呼吸をすることでもあり声を出すことで肺に響きます。

〈症状〉
意気消沈して呼吸が早くなる・声のかすれ・話したくない
咳がでる など

気持ちが沈んでいる時は、誰とも話したくないこともありますよね。
泣きたい時は我慢せずに泣いたら良いんです。

⑤恐
イメージは、ビクビクする。
恐は、「腎」に関係します。
腎の機能の1つに水分代謝があります。
恐すぎて、ちびってしまったが正に当てはまることから、
何かしら漏れるに繋がります。

〈症状〉
大小便の失禁・閉経が早まる・流産・早漏 など

妊婦さんがホラー映画やドラマを見たら駄目と言われることがあります。
それは、恐すぎて胎内の何かしらが漏れる可能性があるからなんです。

⑥驚
イメージは、オロオロする。
驚も「腎」に関係します。
ただ、驚きすぎると「腎」だけではなく「心」にも影響がでます。

〈症状〉
精神不安・動悸・不眠・大小便の失禁 など

何かミスをしてしまった時、
オロオロしてしまい心も落ち着かなくなったことはありませんか。
これが、正に心にも影響が出ていることなんです。

落ち着くためにも、一旦深呼吸することをおススメします。
また、事前にオロオロしそう・ミスするかも…など不安な時は
「黒色の服」を着てください。

腎と黒も関係しているので、黒を着ることで落ち着きを取り戻し、
自身を守ってくれるかもしれません。


感情が豊かなのは良いことですが、強烈な精神的衝動・長時間に及ぶ
精神的刺激が原因で身体に不調を起こすこともあります。
また、その逆も然りで、身体が不調だと心も弱くなります。

東洋医学では、身体も心もひとつだよとの意味の
「心身一如」という言葉があります。
身体も心も大事にしていきたいですよね。

本日はここまでです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!








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