リポジショニング【sato流マーケ講座Ⅱ⑮】
市場開拓の余地がなくなってしまったり、競合環境が激しくなってしまい価格競争に陥ってしまった場合は、ブランドコンセプトの定義を変えて、幅広くブランド展開をしたり、競合が入りにくいポジションをとることが有効です。
いわゆるリポジショニングという戦略です。
例えば、
『1日1組の貸し切りタイプのハウスウエディング』という結婚式場の場合、
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➀1日1組の貸し切りタイプ
➁今までにないオリジナルパーティ
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という特長を掲げて結婚式場市場に参入しましたが、沢山の競合が参入し顧客獲得競争も激しくなってきました。
そこで、1つの戦略として、「結婚式」だけでなく「法人パーティ」に広げるということができます。
方法は、
どれか特長を残して新たに定義しなおします。
「➀貸し切りタイプ」を残した場合、法人向けパーティ(宝石やファッションショーなど華やかな業界のパーティ)という事業に拡大するとすると、
コンセプトは、
『貸し切りタイプのパーティハウス』
と定義しなおすことができます。
こうやって、「結婚式」と「法人パーティ」の2部門をもつ事業へと拡大できるのです。ターゲットが増えましたよね。
リポジショニングをした例は、
ファストファッションが機能性・審美性を重視したポジションをとったり、電鉄会社が周辺地域の街づくり、デパートなどの商業施設に拡大していったり、マンガ会社が映画、テーマパークに拡大していったりするなど、たくさんあります。
事業戦略、ブランド戦略の1つの手法として検討してみてください。
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sato流マーケ講座Ⅱ【ブランド編】
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