ヨガをやっても気持ちが安定しない人。ヨガ風のスポーツをしていませんか?
こんにちは、TO-JIBAのひろみです。
ヨガに癒しや心の安定を求めている方は多いです。
ヨガは正しく行えば、気持ちがとっても安定します。
ですが、あまり心がスッキリしない、続けるうちに劣等感など苦しみが生じたという方も。
その違いは何でしょうか?
身体の調子は良くなっても、心はイマイチ
私はヨガ歴約8年。現在はヨガ講師もしています。
ストレスから胃潰瘍と難聴になり、通院で改善しなかったため、身体の根本から整えるヨガに興味を持ち、ヨガを始めました。
教室に通ううちに、胃や耳の調子、慢性疲労といった肉体的な不調は改善されましたが、その不調の根本原因である「ストレス」はなくならず、心の変化までは感じられませんでした。
確かに体調が良くなると、多少機嫌が良くなり、悪いよりは良い方が絶対良い。
でも、気持ちの面ではいつも「くよくよ」「イライラ」不安定。
ヨガの落ちこぼれ
当時区民プールの2階にあるスペースで、レッスンを受けていました。
私は運動が苦手です。
当時、身体がガッチガチに硬くて、脚を伸ばして座ることができません。
脚を伸ばすと猫背になり、脚を伸ばすと猫背になる。
あぐらも股関節が硬くて、座っているだけで辛い。
おまけに筋力もないので、ありとあらゆることができず、メンバー断トツの落ちこぼれでした。
隣の人はできているのに、私はできない。
なんで、みんな普通にできているのだろう?
ポーズをキープしている間に、先生がフロアを一周します。
歩いている間に耐え切れず、先生の死角に入った時ポーズを緩めることが多々ありました。
終わったら、誰とも喋らずに足早に帰る日々。
できるようになりたい
素敵なポーズをできるようになりたいのに、出来ないガッカリ感。
どうせ、私は無理だし。
先生は無理せず、苦しかったらポーズを緩めましょう、とは言うものの、周りをチラ見したら、みんなできている。
こんなんでいいのかなぁ?そんな心境でしたが、それでも続けるうちに不思議と体調は良くなりました。
ポーズができなくても良い?
どの先生も「今できるところで、ムリせず行いましょう」と言います。
でも、なぜなのか?
理由を理解していませんでした。
ムリすると、怪我をするよね。
ムリしたところで、できないよね。
確かに、解剖学的にも、痛いと感じた時点で、脳が指令を出し、筋肉はそれ以上伸びないことはわかっています。
ヨガで大切なのはポーズの形ではない、の本当の意味を理解したのは、自分が教える立場になり、マインドフルネスを学んでから。
何のためにヨガをするのか?
心を整えるためです。
身体の不調が心の不調を招きます。逆も然り。
直接コントロールしにくい心を整えるために、身体を使います。
身体だけなら、他のスポーツやフィットネスをどうぞ。
胃潰瘍や難聴が治ったら満足?
ヨガで、痩せたり、肩こり、腰痛、膝痛がなくなりさえすれば、幸せでしょうか?
始めはうれしくても、やがてそれが当たり前となり、また違う不満を見つけるのが人間です。
あり方を大切にするヨガ
ヨガは、サンスクリット語のユジュ。牛の軛です。
「つなぐ」という意味。
ヨガは心と身体を繋げるものです。
あなたは今、心と身体は繋がっていますか?
身体はこの画面を見て、スマホやPCの側にありますが、心はどうでしょうか?
心は身体から離れ、勝手にどこかに彷徨うことができます。
今ここにはなく、何かを計画したり、思い出したり。
事実ではない妄想、思い込みも作成可能。
家に戻って夜ご飯を食べていても、心は日中あった嫌な出来事を繰り返し再生放送することもできます。
この思うようにならない、彷徨う心で苦しみが産まれます。
それならば、「心を今ここ」につなぎとめようとするあり方が、ヨガです。
身体の声に気づくことで、心が安定
身体の感覚は、確かに今ここにあります。
感じることと、考えることは反比例します。
今ここにある身体の声に耳を澄ますことで、アタマのなかのでっち上げやうるさいおしゃべりの声が小さくなります。
始めは集中できません。
すぐ隣の人や、外の音、自分がどう見えるかなんて気になります。
でも、ずれたら戻すの繰り返し。
前頭前野が活性化し、雑念を産みずらい脳になります。
恐れを感じる大脳辺縁系が非活性化し、落ち込みやすさやイライラが次第に減ります。
つまり、心が安定しやすくなります。
不快な感覚を観察し、行動を選択
ヨガで生じる不快な感覚や感情にも、反応的にならず、すこし引いた視点から観察し、行動を選択します。
緩めるのか、我慢するのか、気を紛らわせるのか?
自分はどうしたい?
普段は嫌な感覚に、無意識に反応しています。
怖がりすぎたり、嫌な思考をくっつけて、等身大の不快感から、何倍も苦しみ増量しています。
日常生活では、様々な刺激があふれ、そんな自分に気づくことは難しいですが、ヨガの時間はヨガにだけ集中できるので、やりやすいです。
次第にマットを降りた後でも、出来事に対する反応を検証したり、いつものお決まりパターンから選択できるようになります。
ジャッジせず、自己受容が深まる
身体からのメッセージが自分の望んだものでなくても、日頃自分を支える身体に対して、大らかな気持ちで、ただ耳を傾けます。
ポーズの前半ではポーズの完成形に向かって行きますが、後半は頑張らずに、今の身体を理解し受け容れます。
私たちは、変えることばかり考えています。
もっとこうなりたい。
もっとああだったら。
と満足することがありません。
普段の生活でも、何か物事に向かって頑張ることも必要ですが、「こんなんじゃダメだ!」と今の自分を否定すると苦しくなります。
ヨガを通して今の自分も良しとする、自己受容の心が育ちます。
手離す、執着しない
ヨガの最中は、これらの効果は一切忘れます。
ヨガをやっていることが、目的のように、どこにも行かず、何も求めず。
前みたく上手くできたらいいな、と執着する心があれば、気づいて手放します。
ありのままの自分にくつろぐ、贅沢な時間です。
そして、実は頑張らない方がポーズは深まります。
上手くやろうとする、無意識の身体と心の抵抗が減るからです。
何ができるかより、どうあるか。
ヨガは、自分の身体と繋がることであり、身体能力や筋力、年齢など、全く関係ありません。
私は最高齢で90代のグループとヨガをしたことがあります。
みなさん大らかで、自分を受け容れ、感動的な時間でした。
ヨガを続けているんだけれど、気持ちが安定しないという方、これらの心のあり方を意識すると、いつものヨガがぐっと変化しますよ。
こんなヨガをお届けしている、TO-JIBAとはこちら
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体験してみたい方は毎週木曜21時から
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最後までお読みいただき、ありがとうございます。
あなたの今日が良い一日でありますように。