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疲れるってなんだ ~ASD/ADHDの易疲労性~

ASD/ADHDは疲れやすい。らしい。

らしいというのは、定型発達者の中でも疲れやすい人、疲れにくい人の個人差があるし、ASD/ADHDの中でも個人差があるからだ。

とはいえ、ASD/ADHDは『易疲労性』があると言われている。
勝手な推測だが、感覚過敏による刺激の過多、コミュニケーションの難しさによる気遣いといったストレスが『疲れやすい』という現象になって顕れるのではないかと考えている。

そしてそれをさらに悪化させているのが『感覚鈍麻』だ。
自分に対してのセンサーが鈍く、『疲れている』ことに気付けないのだ。
私の場合、ひたすら活動し続けて(もちろん食事や睡眠は取っている)、限界になって、気付くと布団から起き上がれなくなっている。

回復には数日~下手したら数ヶ月かかる。当然ながらそれまでやっていた仕事も何もかもストップするので、困る。非常に困る。

対策としては過集中を使わない、自分を観察する、程度しか分からない。

しかし過集中についてはやっていて気持ちがいい上に、様々なことが捗るので辞めがたい。ほどほどに、ということと、通常業務を続けるために無理やり発動させるのはNGだ。仕事内容を調整した方がいい。

自分を観察するのに有効な方法は人によって異なるだろうが、私個人について記録しておく。
①朝のストレッチができるか(ストレッチをする時間が取れる程度に寝起きが良いか)
②食後のコーヒーが美味しいか(コーヒーを楽しめる心の余裕があるか)
③感覚過敏が酷くないか
④報連相が取れるか
⑤料理ができるか
⑥食事後にすぐ眠くならないか
⑦風呂キャンセルしたくならないか
⑧寝付く前にネガティヴなことを考えないか
といったあたりだろう。

要するに、日ごろのルーティーンを無理なくこなせるか、ということだ。
と書いていて気付いたのだが、これASD児の『こだわり行動』まんまじゃないか。
子供の頃のことはあまり記憶にないが、ASD児の『こだわり行動』の要因の一つは、自分の体調を測ろうという無意識の行動ではないだろうか。

というわけで大人のASD当事者諸君、『こだわり行動』を維持して体調把握に努めてみませんか。

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