本人に似合う服を仕立てる
服は時に本人よりもその人となりを雄弁に語りかけるもの。
YMOのドラマーとして名高い高橋幸宏さん、スーツがとても似合っています。(https://www.zakzak.co.jp/ent/news/181025/ent1810258924-n1.html)
ファッションとは自己表現の一つであり、音楽の表現者として、自分の好きなものそして相応しいものがわかっているからこそ、服をきこなしています。
かつて、ルイヴィトンのモノグラムやグッチなどを見せびらかす人たちがいました。それはそれで、お金、わかりやすいシンボルとして割り切ったファッションなのかもしれません。ただ、そこには、「お金があると豊かであること」の違いに対しての決定的な欠落がありました。
お金がある(rich)と豊かである(wellness)は違います。その違いについて理解している人は多くありません。リッチは金銭はもっているでしょうか、ウエルネスであるとは限りません。お金がなくても豊かである人たちはいます。それについてはまたの機会にお話したいと思います。
現実世界でのファッションとは自己表現であるとともに、周りからのどのように見られるかという他者の視点も必要となります。それができていないと、好きな服を着ていると本人が思っていても、服≫本人(服に負けている)、服≠本人(本人と服があっていない)と感じられてしまいます。
私たちは、豊かさを価値として、着る人を引き立てる、魅力を引き出す、そのような服をデザインするように空間をデザインしています。次回、もう少し服を例にお話したいと思います。
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