カウセリングの枠とは。『チャイルドカウンセラー』
2020年2月16日㈰今回は
カウンセリングの注意点である「枠」の厳守についてまとめました。
昨日アウトプットした「カウンセラーが守るべき3つの倫理」にも似ていますが、より具体的な内容となっております。
それではいってみましょう!
フュ~イゴ~👇👇
カウンセリングの「枠」とは
カウンセリングの枠とは、「カウンセリング時間の厳守」「カウンセリングルームでの守りごと」「カウンセリング関係を良好に保つために必要な決まりごと、約束」などの事を指します。
カウンセラーがカウンセリングの枠を守りながら接する事で、クライエントは適度な距離感である事に安心ししっかりと相談が可能になるのです。
「クライエントと距離が近い」イコール「悩みを打ち明けやすい」ではない事を覚えておきましょう。
👆クライエントと接する目的がカウンセリングである事を肝に命じるためにも「カウンセリングの枠」というものを理解しておかなくてはいけませんね。
クライエントから「二重関係」を求められた時
二重関係とは、カウンセラーとクライエントの関係以外の関係を結ぶ事です。
例えば子供のクライエントから
「先生、家に遊びに来て一緒にあそぼう」と良心的な気持ちで誘われたとしても、気持ちは受け取り、感謝しつつも「カウンセリングの決まりで遊びに行くことは出来ない」という事を誠心誠意クライエントに伝えなくてはいけません。
カウンセリング終結後の注意点
カウンセリンが進み、もうカウンセリングの必要がないと、カウンセラーとクライエントの双方が認めた時、カウンセリングは「終結」します。
👆つまり、いい意味で「もう来なくても大丈夫ですよ」って事ですね。
しかし、
カウンセリンが終結したとしても、クライエントであった人との深い関係になるのは避けなければいけません。
なぜなら、クライエントはカウンセラーと深い関係になりたくて「もう治った、大丈夫。だから今度一緒に遊びに行きましょう」と考えている可能性があるからです。
このように、本当は解決していないにも関わらず、カウンセラーに依存してしまうと、悩みが解決できずに、余計に苦しむ事態になりかねません。
カウンセラーにとっては「仲良くなりたい」と思ってもらう事は嬉しく感じるかと思いますが、クライエントとの距離には気をつけなくてはいけません。
👆うん。何度もお話にあるように、「クライエントと仲良くなることが目的ではない」ということをしっかり叩き込まないと、後々ズレが生じ、カウンセラー自らも苦しい思いをする危険にあることを理解しなければいけませんね。
カウンセリングを破綻させないために
クライエントが子供の場合、
「カウンセラーともっと仲良くなりたい」
と親しみを抱いてくるケースがあります。
友達のような感覚で接してくれる事はカウンセラーを信頼してくれている証ではありますが、
「こどもだから…」
という安易な気持ちでカウンセラーのプライベートな情報を教えたり、カウンセリング以外の約束をしてしまうと、
結果的にカウンセリングが進まず、時としてカウンセリングが破綻してしまう事がありますので、個人的な内容のトークには気をつけなくてはいけません。
👆なるほど、僕は昔営業をしていた時に、お客さん(女性)の娘さん(小学1年生くらい)の女の子に好かれてしまい
「ねえ、さとうさんは彼女いるの?」
などプライベート質問をされて、答えるのにためらう事態があった事がありました。
今思えば、お客さんとの距離が近すぎのが原因だったと反省しております。
もちろん、営業マンとお客さんの「枠」は守りましたよ。笑
まとめ
クライエントが子供だからといって安易にプライベートな情報を与えない。
カウンセラー自らを守るだけでなく、クライエントを守る意味にもなるので、プライベートな情報開示には気をつける。
自分をさらけ出して「信用を得よう」と思うのは間違いである。
って事ですね。
はい。子供恐るべしです。
と、いう事で今回は以上です。最後までありがとう。