本を読んだ。
本は月に2冊くらい読みたいなあと思いながら、毎月、1冊読み終わって2冊目ちょっと進んだくらいの量を読みます。
今月は『映画を早送りで観る人たち: ファスト映画・ネタバレ-コンテンツ消費の現在形』/稲田豊史 光文社新書を読みました。
(友達に見せたらアフェリエイト始めた?て聞いてきそう。いいえ、です。)
内容はタイトルの通りで、若者を中心に行われる倍速視聴が行われる原因をさまざまな外的要因やヒアリングから丁寧に考察していくものでした。
正直、自分の中では映画を倍速で視聴するという発想すらなかった。ニュースなどの情報を得る場合は別だが、アート?芸術?作品?にあたるものは時間と別の場所にあると思っていた。だけど、本を読んで倍速視聴をする人たちの意見や現代社会の現状を知って仕方ないことでもあるなとも思った。
タイトルは映画だが、倍速視聴されるものとしてドラマ・アニメなども含まれている。理由はないが、僕は鬼滅の刃も呪術廻戦も東京卍リベンジャーズもチェンソーマンも観ていない。いま思うと、時間がないから観ていなかったのかもしれない。本の中で時間がないけど、流行りにはついていかないといけないから...の理由で倍速視聴が行われていたりすることがあることを知った。
分からなくもないが、観なくてもよくない?と思った。
流行りについていく必要が本当にあるのか分からないし、自分が好きなモノを好きじゃダメなのかなと思ってしまった。
同時に絶望した。自分は次から次に新たな話題や情報が飛び交う世界で生きていて、大人たちはそれにしがみつきながら生活しているんだと思ったから。
確かに、時間は足りないなと思う。でも、足りないからって早くはしたくない。自分の気持ちと世界が逆行していることが分かって、とても悲しくなった。
社会人になったらこれに呑まれてしまうのだろうか。
最悪、呑まれても好きなものだけには、アート?芸術?的なものだけは時間から離れたものとして楽しみたいなと思う。
みたいな本の感想を書いてみた。本、とても面白かったです。読んでよかった。
読んでくれてありがとうございました。