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Dungeon Antiqua[ネタバレあり感想]

Dungeon Antiqua

FC時代のUIを再現したウィザードリィ風のゲーム。
ゲーム開始時のチュートリアルは簡潔で、要点を抑えているため取っつきやすい。
レトロな見た目とゲーム内容だが、ゲームスタートから本質に触れるまでのテンポが良く、ファミコンのソフトを差し込んで始めた時の感覚に近い。
特に複雑なパーティ構成や独自のシステムはなく、ウィザードリィの知識をそのまま活かして遊べる。攻略サイトに頼ることなく、時間を忘れて夢中でプレイできる。
テンポが良すぎて、中学生の頃、こたつでウィザードリィGB1をプレイしていた日々を思い出すほどだ。

ちなみに、今ならSteam版がセールで680円。
体験版を気に入ったなら、ぜひオススメしたい。


ここからはネタバレを含む感想です。

プレイヤーの選択次第でキャラクターの性格が「善/中立/悪」に変化するのだが、本作では一度「善」と「悪」に分かれてしまうと、同じパーティに再編成するのが非常に手間だ。
私のビショップも操作ミスで「善」になり、ニンジャを含む悪人パーティから外れることに。試行錯誤したが、善のビショップを悪に戻すのは難しく、第二のビショップを育ててそのまま深層へ進むことにした。

その後、善のビショップは酒場に放置され、第二のビショップも成長してきた頃、「いにしえの武具を揃えた戦士を一人だけで6階に行く」というイベントが発生する。
戦士を指定場所に送り、「いにしえの武具」をあるキーアイテムに変え、街へ戻る途中で強敵との強制戦闘が始まる。こちらは戦士一人、相手は強敵3体と絶望的な状況だ。

だが、そこへ酒場に待機していた味方が駆けつけ、共に戦闘に参戦してくれる。これまで無機質だったゲームだからこそ、このシンプルな演出が逆に熱い。
そして、その中に『善となって離脱したビショップ』も混ざっていた。
彼は信念を曲げてまで、かつての仲間のピンチに駆けつけてくれたのだ。
他のメンバーは全員「悪」なので、その対比も感慨深い。特別なセリフはないが、きっと裏で熱いやりとりがあったに違いないと想像してしまった。

ちなみに、初回プレイでも4時間ほどでクリア可能。
タイムアタックも視野に入れて設計されているのだろうか。ダンジョンはランダム生成されるため、不思議のダンジョンシリーズのように今後盛り上がっていくかもしれない。

なお、ダンジョンRPG界のアイドル『グレーターデーモン』も地下6階で待っている。
ぜひ、会いに行ってみてほしい。

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