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「Elin」わっかんねぇ~~~

気になっていた「Elin」というゲームを買った。
私はネットの口コミを参考にするとき、低評価を見て決めることがある。

作品やゲームの良い部分だけを切り取って書くことは、案外誰にでもできる。しかし、悪い理由をしっかり書くには、そのジャンルに対して専門的な知識が必要だったりするため、そうしたコメントを読むと、ちゃんと鑑識眼を持った人が書いている文章かどうかを見分けることができる。

今回このゲームを買った理由は、Steamの低評価コメントの中に「3000円で1000時間ヒマつぶしできるゲームが欲しい。一つのゲームをひたすらやりたい、というのであればお勧めします」というものを見つけてしまったからだ。
これは、「このクスリは気持ちよすぎるので、やめられなくなるから買うな」というのと、ほとんど同じ意味だ。

もちろん本物のクスリには手は出さないが、ゲームの世界には、たまにこういう“電子ドラッグ”と言えてしまうような中毒性が高すぎるゲームが世に産み落とされることがある。

最近では『ドラえもんのどら焼き屋さん物語』というゲームもあった。
あのゲームも「面白い」という世間の評価から、徐々に「あのゲームはヤバい」という評価に変わっていった。この場合の「ヤバい」は「面白い」のさらに先にある評価なので、褒め言葉ではある。
しかし、それには「やらなければいけないことがある状況で始めるのは危険かもしれない(面白すぎて)」という意味も含まれている。

そんな、久しぶりに「ヤバい」という噂が立っている『ドラえもんのどら焼き屋さん物語』は、まだSwitch版しか発売されていなかったので、今回はスルーすることができた。
もしSteam版があったら、私も沼にハマっていたのかもしれない。そういうわけで、私はゲーマーの「ヤバい」という言葉には少々敏感だ。

話を戻そう。「Elin」というゲームを少しやってみたが、正直、何がなんだかわからない。
キャラクターもいきなりランダムでキャラメイクされているし、チュートリアルらしいイベントで犬をもらったのだが、気づかぬうちに犬が巨大リスと戦っていたらしく、いつの間にか死んでいた。

「作業台を作れ」というイベントがあったので木を切り、素材を手に入れて作業台を作って設置してみた。だが、なぜかイベントが進まない。
違う木を切ってもう1台の作業台を置いてみたが、やはりイベントは進まない。
さらに違う木を使って作業台を作ってみたら、ようやくイベントが進んだ。本当によくわからない。

学生の頃、製図の授業で線を引いた作図を担当教師に提出したら、「ダメだ」と言われて受け取ってもらえなかった。
自席に戻り、線を消して、もう一度同じやり方で線を引き直した作図を提出したところ、「これはイイネ」と褒められたことを思い出す。
それは、さっき提出した作図と何も変わらない線だった。

だが、このわけわからない感が子供のころに初めて触れるジャンルのゲームをやっているようでなんだか懐かしい。最近のゲームは親切に作られているが、たまにはこういう突き放される感覚もアリだと思う。

正直に言うと、「Elin」というゲームの面白さは、まだはっきりとわかっていない。ただ、これまでやってきたゲームとはひと味違う“何か”を感じて、ワクワクしている。
年末年始のまとまった休みを使って、「Elin」が“本物”かどうかを確かめてみるつもりだ。


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