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入学に向けて!
自己紹介でも書きましたが、僕は都内の小学校で担任をしていました。
2月ということで、入学を控えたお子さんの保護者の方向けに書いていきます。
もちろん、すでに入学しているお子さんにも参考にしてください!
・先どり学習をした方が良いか。
一生懸命なお母さんほどそんな質問があります。
でも、結論から言うと必要ありません。
勉強もスポーツもそうですが、自分の能力の少し上のハードルをこえていくことで能力は向上していきます。
簡単すぎても難しすぎてもやる気をそいでしまいます。
入学前に九九を暗記したとします。意味はわからないけど、答えはわかる。
こうなると、小学校でいざ九九を習い始めた時に、意味を理解することなく、「ぼくは知っているから〜」となってしまいます。
必ずそうなるとは言いませんが、掛け算の意味をきちんと理解(計算ができると言うことではありません。)していないと、
当然割り算の意味は、チンプンカンプンになってしまいます。
学ぶには順序があります。
学校教育については様々な議論がなされていますが、
教科書はとても優れています。各分野の第一人者が練りに練って作っています。例題一つとっても、実はとても質の良い問題なのです。
教科書の順序を守ることで段階を追って理解できるように作ってあります。
教科書のいわゆる「勉強」よりも
こどもの今の興味にあったことを掘り下げていくといいですね。
・虫は何を食べるのか。
・自動販売機の中はどうなっているのか。
・ポテトチップスはどうやって作られているのか。
などなど
こどもの何気ない疑問に少し付き合ってみてあげてください。
・そうは言っても忙しい!
こどもに付き合ってやりたいけど日々忙しい!
入学後、これだけはきちんとみてあげると良いですよというのが
音読
誰しも一度は宿題でやったことがありますよね。
でも、読まずにチェックをつけて提出したり、一人でチョロっと読んでおしまいとしたりしがち。
計算や漢字は普段も使うし、マルバツがはっきりするからそっちに力を入れがちですが、実は
音読こそ大切!!
音読のすごいところ1
・瞬時に単語を見分けて発声する。
「にわにはにわにわとりがいる。」
読みづらいですよね
「庭には、2羽鶏がいる。」
だいぶ読みやすくなったのは、漢字や句点を使って単語の区切りがはっきりしたからです。
音読は発声する前提なので、一瞬で単語を見分けなくてはなりません。
しかも前の文章を読みながら次の単語を見分けているのです。すごく高度なことを要求される課題であることがイメージできるでしょうか。
それでいて読み物は学年に合わせて選ばれているので、レベルも細分化されている。
音読のすごいところ2
・すぐにフィードバックされる。
読めない字は読めない。当たり前です。
わからないことがすぐにわかる。これは意外と大事。
さらに読み間違えたら、聞き手が即訂正できる。
こんなにフィードバックが早い学習は他にはなかなかありません。
つまり、アウトプットとインプットが同時にものすごいスピードで繰り返されているのです。
見落とされちですが、実はすごくメリットの多い学習方法です。
きちんと向かい合って聞く時間は大体15分程度です。
計算や漢字は学校で先生に聞けば良いのです。
答えのはっきりしたものは先生が丁寧に教えてくれます。プロですから。
なので、忙しい時は音読だけでもお子さんの顔をみて聞いてあげてください。毎日聞いていれば、日々成長を感じることができると思います。
1歳と3歳のうちの子たちもそんな日が来るのかな。と思いつつ書いていました。
ぜひ心に留めておいていただいて、参考にしてもらえたら嬉しいです。