14ひきのシベリア鉄道 3 〜カザンを満喫する刺身 (2022.7.10後編)
↑↑前回のおはなし
一旦駅に戻って荷物を回収し、ホステルにチェックイン。
駅近なのはよかったが昼間なのに入り口からして薄暗く、定住している人も多く、警察?移民局の人が常駐してるというパンチの効いたホステルであった。
奥に行けば行くほど暗い。トイレやシャワー室に行くのがまるで放課後の学校みたいな道のり…
写真を撮り忘れたが、あてがわれたのは天井高めの2人部屋で、ロシアらしい狭いシングルベッドが二つ。埃っぽいが耐えられないほどではない。
冷蔵庫、服などを入れられる小さい棚があって、テレビがあったかは忘れた。
スマホと体を充電しながら、先ほど買ったジャーキーを試食。
まずは、クマ。
いつだったかに食べたクマはめちゃくちゃドライでもはや何を食べているのかよくわからなかったが、これはセミドライというのかわからんが程よくジュージーさが残っていて、とても美味しい!
これはスーパーで買ってみたリモナード。プラムとスイカズラ(?)味。
スイカズラ単体がどんな味かわからないけど、とても美味しかった!
確か50ルーブル以下と安価だったので正直期待していなかったのでハッピー!
ペテルブルクにも売っているのだろうか。
さて、若干体力が回復したところで再びクレムリンへ。
さっき予習したので今度は迷わずに!
前回正面は載せたので今度は横から。
モスクも女性は頭を覆う必要があり、膝上は男女共に露出が禁じられているので、バンダナみたいな布と巻きスカートとようなものが貸し出される。
たまたま膝は出ていなくて頭を覆うスカーフも持参していたので、自前でカバー。
一階。
二階は入れないので三階?へ。
次に地下(だったはずだけど今見返すと明るい謎)のミュージアムへ。学割アリ。
次はロシア正教会の聖堂の中へ。
クレムリンの敷地を出たら、大きなわたあめが売っていた。
150ルーブルと現在のルーブル高円安を考慮しても日本よりお得なので、何年振りかわからんくらい久々に購入。
およそ300円と少し。
ザラメ?黒砂糖?何だか私の知っている綿菓子よりも高級感のある味で美味しかった。
わたあめ職人の人もあんまり私たちが嬉しそうに待っているせいかニッコニコで作ってくれてみんなハッピー!
ちなみにロシア語でも綿はワタ。甘いワタという名目で売られている。
コットンのパッケージもワタと書いているものが結構多い。
※植物の時はхлопок(フローパク)といって別名で呼ばれる。
ヴォルガ川のくの字に曲がった入江みたいなカザンカ川沿いを少し歩く。
午前中は人がいなくて驚いたが、夕方は多くの人が夏をしっかり楽しんでいる様子。
かなり朝早くから活動して疲れ切っていたので、我々は癒しを求めてバーニャ探しの旅へ。
最初に見つけたバーニャは小さなテーマパークのような敷地内にあった。
美しい多種多様な花で埋め尽くされた花壇に木造の小さなショップやミュージアムみたいなのが並んでいたその一角にそのバーニャもあったのだが…
人気が高いようで高級な部屋しか空いておらず、断念。
第二候補のバーニャへ。
これがまた、発見難易度の高い場所にあってしかも入口がわかりにくすぎる、いかにもロシアらしいバーニャであった。
この時に行ったバーニャは曜日ごとに男女が入れ替わる制度で、偶然この日は女性の日。
助かった…!!
お店の人が親切でとても気に入った。
シャンプーなど最小限のもの以外何も持っていなかったので、しばくための枝…(名前は知らない)を2人でひとつとペラペラのタオルをそれぞれ購入。
入場と合わせて1人あたり500ルーブル。
公衆バーニャは初めてで2人とも訳がわからずオロオロしていたのだが、謎の外国人相手に地元の人々が親切にあれこれと教えてくれたのでことなきを得た。
清潔で、ロッカールームもシャワースペースも割と広々とした快適なバーニャ。
かなり遅くに入ったが、それでも体をほぐすには十分な時間があったように思う。
帰り際に次はもっと早くきなさいよ!!と言われる。
すっきりさっぱりしたところで、夕日を眺めるために一行は再び川沿いへ向かった。
綺麗な景色と旅行に浮かれているので普段なら乗らないような乗り物にも乗るのだ。ちょうど髪の毛も乾いていないことだし。
半乾きくらいにはなったであろうか。子どもに混ざって回転しながら夕陽を眺めているうちに随分と暗くなった。
夜景を見に、本日三度目のクレムリンへ。
昼間も良かったけど、夜には夜の美しさがある。
モスクの傍の小さいまるい街灯が、まるで月をすくったカクテルのように見えた。
お散歩は満喫できたけども夕飯を食いっぱぐれてしまったので、ホステル近くで持ち帰り。
ラグマン(下)とマンティ(上)。
ラグマンは普通だったがこのマンティがどうも古かったようで、アッ…
という結末を迎えるのは次の日のことであった。
そんなわけで、続く。