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【映画感想文】②"負傷"したザク(『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』)
作品自体は満足のいくものだったので、ここでは個人的に気になったことを深掘りしてみる。
冒頭、ガンキャノンの攻撃を受けて、(たぶん)デニムのザクが負傷する。
シャアの乗るガンダムとともに本隊に引き上げるとき、ザクは負傷した右腕をかばうように左手を添えている。
強烈な違和感を覚えた。
手、痛むの?
あえて「負傷」という言葉を使ったが、もちろんここは「破損」とかにすべきだ。
でも、だって、痛そうなんだもの。
人がケガをしたとき患部を押さえるのは、止血したり、痛みを軽減するためだ。
ロボットが破損部を押さえる、またはかばうのは、何のためなのか。
オイルとか液体が漏れるのを防ぐためだろうか。バランスも崩れるし、不測の事態に備えて左手をあけておいたほうがよくないか?
もしかすると私の知らないロボットアニメのお約束なのかも知れないが、これは「右手が壊れてますよ」という記号的、擬人的な演出なのではないか。
だとしたら稚拙だ。
しかし、特撮みたいにうっかり映っちゃった、というのとは違って、アニメは絵コンテ描いたり原画描いたりアニメーターさんがたくさんの絵を描いたりCG処理したり、その他無数の人のチェックを経ているはずだから、うっかりやっちゃった、なんてことはないはずだ、と思う。
何らかの意図的な演出のはずだ。
その意図をどう解釈すればいいのだろう。
①右手が自重でひじからもげそうだったので、支えていた。
→これが妥当か。
②有毒ガスとか放射能とかが漏れそうだったので、押さえていた。
→コロニーの住民への配慮である。やさしい。
『ねじ式』へのオマージュ。
→だったらいいな。