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自分で気に入っている作品10選

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古い順。不定期で中身が変わります。 年越し二段ジャンプは、人生で初めて書いた物語。
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2023年8月の記事一覧

最後のマスカラ #毎週ショートショートnote

最後のマスカラ #毎週ショートショートnote

「ウチもここまで、か……」

 亜美はビルの屋上へ逃げ込んできていた。閉めた扉も内側からガンガンと殴られていて、長くはもちそうにない。
 街中がゾンビで溢れた、あの最悪のパンデミックから命からがら生き残ってきた彼女も、もう限界が来ていた。ここが自分の死に場所だと悟った。

 体中傷だらけの彼女は、残った体力をふり絞り、肩にかけた小さな鞄から、鏡と、探索中唯一手に入れられた化粧品のマスカラを取り出し

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告白水平線 #毎週ショートショートnote

告白水平線 #毎週ショートショートnote

「ねえ、ウミガメのスープって知ってる?」
 下校中、綾は幼馴染の圭太にそう話しかけた。
「ああ、水平思考ゲームってやつだろ? YESかNOで答えられる質問で状況を絞り込む、みたいなの」
「それそれ。私さ、問題考えたから、やってみない?」
「すごいじゃん。いいよ」

「じゃあ、問題。アヤはケイタと遊んでいると、胸が苦しくなります。なぜでしょう」
 圭太は、少し焦った様子を見せながら質問を始めた。

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鳥獣戯画ノリ #毎週ショートショートnote

鳥獣戯画ノリ #毎週ショートショートnote

「ぎゃー!」

 目眩がしてぼーっとしていたところに、悲鳴が飛び込んできて目が覚めた。悲鳴が聞こえた方に目をやると、そこには、等身大のカエルがいた。

「ぎゃー!」

 俺も思わず悲鳴を上げてしまった。その声でまた向こうも悲鳴を上げた。
 ――悲鳴のラリーが3回ほど続いたところで、向こうの口から聞き馴染みのある声が聞こえてきた。

「あれ、も、もしかして、シンジ?」
「その声は……コーちゃん!? 

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