都会の絵の具に着実に染まっている
イラスト@shigureniさま
8月後半から9月にかけて「怒涛のお仕事×推し事月間」となった。
事前にスケジュールがそうなることは重々理解していたのだが、想像以上にハードだった。具体的には
1)成績つけ(大量の試験・レポート採点)
2)書き物
3)推しの舞台に通う
4)HiGH&LOW THE WORST CROSS完成披露試写会
5)研究会自主シンポジウム
これらが入り乱れてなんかもう、めちゃくちゃだった。
いや、本当は1)と2)は8月前半に全部終わらせるつもりだったのだが、なんだかんだ半分以上残したまま旅行に行き(山口県立美術館の庵野秀明展)、そのまま戻ってきて怒涛の日々が始まってしまった。
このなかでいちばん頭を悩ませたのが、書き物の仕事である。
自分が書くのはいいんだけど、他人の書いたものをリライトする、というのはなかなかに難しい。
刺身くらいになってればいいんだけど、釣ってきた魚がそのまま、みたいな、これ、どう…どうしたら…みたいなこともあったり。あとは文章を書くうえで基本的なルールが守られていなかったり。
作業しながらも編集の方から伝えられた課題をこなせているのかどうか分からず、かなりナーバスになっていて仲間に宥めてもらっていた(今思うとあれPMSもあったな)
しかし作業のなかで気づいたこともあった。私は私の好きな文体が割と決まっているのだ。「これはひらがなじゃないといや」とか「こういう文末を重ねたくない」とか。
ただ、承服しかねるのが「~たり」を連続して使うのが嫌いなのに、Wordが「たりは並列です」と2つ以上の使用を求めてくること…「プログラムの分際で人の文章にケチをつけようなんざいい度胸してんじゃねえか」と思わずイラっとしてしまった(脳内がハイローに侵されている)。
まあともかく、書き物をぎりぎりで終えて、推しの舞台が始まった。
初日、平日ソワレに行けるとか前までありえなかった、本当に幸せ…!!!
もう、行けるだけ通った。最前列、センターにも複数回入った。
2018年、前作のときに弔辞で行けなくて、手放したチケットが最前列だったので、それが返ってきたというか、おつりまで来た気分。
けど、最前列センターって、期待値のわりに意外と視線とか合わないから…それで若干病んだりとかしたり。
さらには翌日の現場、横アリセンター一桁列だったんすよ。
そこで観た、『HiGH&LOW THE WORST CROSS』…そしてTHE RAMPAGEのライブ…分かってはいたけど、これは推せる、ありよりのあり。開演前のアナウンスが『花火を客席に持ち込まないでください、喫煙や、ライターで火をつける行為は消防法違反となります。ステージにものを投げ入れたり、急に駆け出す行為は周りのお客様のご迷惑となりますのでおやめください』という内容で、一緒に来たフォロワーさんが「先週のディズニーオンアイスと全然違う…」と怯えていた。が、見終わった後は思わず二人で拳と拳をぶつけあってしまうほど、熱くなってしまった。
既に6枚ほど買っていたら前売りをさらに買い足し、公開後はとりあえず4回ほど観た。
周囲のファン、特に轟推しの人からは賛否両論あるとも聞くが、私はこのたびの轟は「キャラぶれ」ではなく「成長」と受け止めている。楓士雄という触媒を経て、村山さんが望んだとおりの境地(仲間とてっぺん見る)まで加速度的に「成長」したんだなーと思って納得している。
それもこれも、楓士雄のコミュニケーション力の高さゆえ。
で、今回楓士雄はアタマとしての自分に葛藤するわけだけれど、そこでの回想が、自分に手を差し伸べた轟、自分を見つめる村山なんだよね。彼は鬼邪高のアタマになる意味をきちんと考えている。
同時に彼が手紙をくれた鳳仙の佐智雄のことも思い出しているのもポイント。無用な争いは起こさない。だからこそ仁川に頭を下げに行った。彼はやっぱりハイロー世界の住人というより、髙橋ヒロシ世界の人間なのだと思う。
一方で、村山さんが「協定に入ってもらう」ために日向ちゃんにタイマンを張ったのに対して、轟が「連合から抜けさせる」ためにバラ商と戦ったのもパラレルっぽくて良かった。
個人的には佐智雄がラオウを観たときの「嘘だろ…」という台詞と表情が好きすぎて、あのシーンあと100回くらい観たい。頭のなかで常に6割くらいがハイローのことで埋まってしまっている。
そうこうしているあいだに、自主シンポジウムの開催が迫り、準備に追われる日々に突入。重ねて書き物の最終チェックなども重なり、デカフェ志向なのに5日連続でチョコラBBハイパー飲んだりしていた。こないだは急なめまいで夏休みのゼミもお休みにしてしまい・・・。
なんか、お仕事と推しごとの連続に、体がついてこない。これが四十路。
自主シンポは例年になく盛況で終わったので、良いのだが。終わってそうそう後期が始まり、本当に息つく間もない。
今は宝塚のHiGH&LOW(ヅカロー)をなんとかして東京で観劇することを目指している。あとせっかく東京に来たのだから、下北沢とかで気になってる劇作家の演劇とか観たい。そういえばこないだNODA MAPを見て、そのときはまだ志尊淳がハイロークロス出るって公表されてなかったから、ハイロー出てほしかったなあって思いながら観てた。けどあれじゃん、ロンドン公演とか始まったらリアルに「佐智雄は今…用事で海外にいるわ」状態になるじゃん。
ハイロークロスを見て、私も佐智雄のように大事なことはシーリングスタンプを押した手紙で伝えたり、喧嘩中にスマホは見ないような、きちんとした人間になろうと思った。
でもこの時期は土日も関係なく学生から履修登録に関するLINEがくるので、そこはもう丁寧に対応していきたい。
都会の絵の具に染まらないでいることは難しそうです。
とりあえずみんなに『HiGH&LOW THE WORST CROSS』を見てほしい
それだけが僕の願い、My Prayer…