【小説/映画】正欲
※以下ネタバレを含む可能性があります
※いち個人の感想です
他人を理解するには想像力が必要だ
しかし想像力には個人差がある
なぜなら人は自分の知りうる範囲からしか想像ができない
佳道や夏月のように、
「自分たちは理解されない存在だ」と
日々、意識して生きているような人ですら、
水"も"好き
という人がいることを想像できなかった
自分が少数派であると感じて生きていると
数少ない、わかりあえる人に出会えた時の
嬉しさははかりしれない
そういう点では、それは単なる気の緩みだったのかもそれない。
「これで合ってるのかな」という台詞が
印象的だった。
生きることそのものを表しているような言葉
小説の帯どおり、
読む前の自分には戻れない
価値観をゆさぶられるような作品でした
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