属人化の剥がし方

仕事が属人化するというのはよくあること。属人化自体を一概に否定したいわけではない。属人化と標準化は良し悪しがある。

まず、前提に属人化するにはいくつか理由があるはずだ。ここではエンジニアとして仕事をこなすことは得意だが、ノウハウの共有が苦手、ノウハウを共有する時間が取れない、得意分野のタスクを他人にスイッチして伴走させてもなかなかうまくいかないケースを書こうと思う。

個人的に過去の案件で実施してきた属人化の剥がし方を残したいと思う。「剥がし方」という単語を使っているが、感覚的にそんなイメージがあるので、そのまま利用した。

属人化するとその人にタスクが集中してボトルネックになる。その人に依存するということだ。まず、その相手に何かを求め続けるのは厳しいと考えた方がよさそう。なぜなら、わざとボトルネックになろうとしたわけではないから。中にはわざとという人もいるかもしれないが、ほとんどの人はわざとではない。

変わるのはその人と仕事をする側である。繰り返しになるが、依存するというのは判断を相手に委ねているということなので、判断を自分でするように意識をするだけでいい。判断する情報を属人化してる人から引き出すのだ。時間がかかるのは仕方ないし、属人化を相手に求めても改善できないのであれば、剥がすしかない。課題の分離が苦手な人、課題の分離がうまくいってないチームはこの方法が一番いいと個人的に考えている。

具体的な例だと、「これでいいですか?」だけではなく、「自分でできる範囲で情報を集め、こういう理由でこう判断したけど、どうですか?」もしも、指摘が返ってきたらそれだけで終わらすのではなく、「それはどのような情報から判断したんですか?」と聞く。

この判断を繰り返し、自身で判断した際にどこかにアウトプットをすれば属人化は剥がれていく。

(2020/01 追記)
これは属人化を剥がす以外にも作業の引き継ぎにも使える。相談先の人がいない状態であっても相手に判断を委ねる思考のままでいいですか?

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