6歳のわたしを抱きしめて、初めて『生きてていい』って思えた話。
今回は、わたしが6歳のときに感じた、『わたしはこの世にいなくてもいいんだ』って感覚の原体験をお話します。
わたしは数年前から、
潜在意識のカウンセリングを受けて、
親へのモヤモヤした気持ちや、
忘れていた記憶などを
かなりクリアにしてきました。
それでも、じつはまだ、
『生きてることへの罪悪感』が
ずーっと残っていたことに、
つい先日気づきました。
今日の話は、親の毒を抜く、いわゆる「解毒」としてはいちばん最後の工程になります。
自分がどう感じていたかに気づき、親と自分のあいだに境界線は引けたけど、まだ完全に抜けたわけではない。
そういう状態から、
『わたし、生きてていいんだ』
『わたし、愛されてたんだ』
という実感を持てるようになるまでの記録です。
自分では意識できない部分の話も多いですが、あきらめずにとり組んだことで、見える世界がひとまわり明るくなりました。
ノウハウではなく、あくまで個人の体験談です。
それでもよかったら、お付き合いくださいね。
◆わたしの原体験、ほぼ裸で雪のなかに出された話
わたしは子供のころ、両親と、2つ下の妹と、おじいちゃんおばあちゃんと住んでいました。
季節は、冬です。
寒冷地でしたので、冬は、道路がみえなくなるくらいの雪です。
そんな冬の夜、わたしはお父さんに、
シャツとパンツの下着姿で、
雪の中に出されました。
たぶん妹とケンカをしたからなのか、
理由はまったく覚えていません。
覚えているのは、
大声でどなるお父さんと、
それを止めようとするお母さん。
でも、青色の寒い夜の雪のなか、
何の音もないしーんとした世界で、
一人で立っている時間は、
とてもとても長く感じました。
「お父さんは、わたしが死んでもいいんだ」
「お母さんは、助けてくれなかった」
6歳のわたしは、こう思います。
そして、
「いま、次にきた車にはねられたら、
わたし死ねるな」って思いました。
田舎だし、夜なので、
車はときどき通るくらいです。
急に飛び出したら、きっといける。
でも、
もし失敗したら
また怒られるかもしれないし、
おじいちゃんやおばあちゃん、
妹も悲しむかな、と思って、
そのときはやめました。
ちなみにわたしが外にいたのは、
おそらく15分か、
20分くらいだったと思います。
母が迎えにきて、
父にはよくわからないごめんなさいをして、
その時はおわりました。
ちなみにあとから母に、
「あのとき助けてほしかった、
止めてほしかった」
と伝えたことがありますが、
「お母さんも頑張ったんだよ。
でもどうしてもダメで、
なんとか靴だけは履かせたんだよ」と言われ、
ああ、ダメだな…と思った記憶があります。
◆くりかえし見る、 追いかけられる夢
それは、今だったら虐待だよ!と気づけるのですが、
当時はまだまだ昭和世代ですので、
『悪いことをした子にはおしおき』があたりまえでした。
なのでわたしも、
「あれはわたしが悪かったからだ」と
思い込むようになりました。
そして、子供の頃から、
くりかえし見る夢がありました。
青いガラスの砂が
サラサラ積み上がった世界で、
黒い帽子のひとに
ずーーーーっと追いかけられる夢です。
「つかまったら殺される」
そう思うから逃げるんですけど、
地面がぜんぶ青いガラスの砂なので、
思うようには走れません。
1度だけつかまって、押し倒されて
その人の顔が見えるんですが、
顔はなくて、真っ黒でした。
この夢を見ると、いつも
「ああ、まただ」と思うと同時に、
どこまでいっても逃げられなくて、
起きるときはいつも
過呼吸みたいな感じになっていました。
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