私にとって縮毛矯正は”鎧”だったのかもしれない
もともと親譲りのくせ毛で、くるくるヘアだった私。
小学5年生の11歳の頃から、27歳までの約16年間ずーっと縮毛矯正をかけていました。
さすがに16年間ずっとストレートヘアで飽きてしまい…去年、縮毛矯正を卒業。
去年の春から約1年かけて、縮毛矯正がかかっている部分を少しずつカットして、今年の春には、ほぼ地毛に戻りました。
いまは、毛先がうねりががかったウェーブへアのような感じです。
冒頭に書いたように、16年間ずっとストレートヘアで”飽きた”から縮毛矯正をやめようと思いやめました。
でも先日、実は自分にとって縮毛矯正は”鎧”だったのかなと気がつきました。
自信のなさをカバーしていた
自分にとって縮毛矯正は鎧だったのかも、と気がついたのは先日公開されたHIKAKINとローランドのコラボ動画を見たのがきっかけ。
HIKAKINがローランドの家にお邪魔するという内容。本当にこんな家があるのか…という衝撃がすごいかったし、おもしろいのでよければ。
この動画の前半(3:00くらいの部分)で、HIKAKINがローランドに「なんで長年のトレードマークの金髪から、黒髪にしたんですか?」と聞くんですね。
それに対するローランドの答えがこちら。
「自信と見た目の派手さって比例すると思っていて。派手な時期って自信のなさをそこでカバーしてたのって、なきにしもあらずだったんですよ。」
ローランドと自分の置かれた立場は違うけれど、ちょっとわかるなあと思ったんです。
理想の自分を装いたかった
私は小学生の頃、
「周りの子は、きれいなストレートヘアでいいな」
「くせ毛だと可愛くなれないしな」
と周りと比較していて。
いま思えば、自分が持っているくせ毛という個性を活かそうとしていなかったです。
あとは、親が離婚したばかりの頃だったので、自分が強くならなきゃいけないという思い込みがあったり、
周りと同じストレートヘアになることで、ちょっと自信を持って強くなりたかったり…いろんな感情が入り混じっていた気がするなあ。
何より、縮毛矯正をかければ周りと同じになれて、ちょっと強気でいれる、そんな思いが1番強かったかも。
母も学生時代の頃にくせ毛が嫌だったという思いがあったので、私が小学5年生の頃から縮毛矯正をかけさせてくれました。
もちろん、縮毛矯正をかけさせてくれていたことはすごく有難いし、感謝しています。
でも、無意識のうちに縮毛矯正は鎧になっていました。
縮毛矯正の効果は、個人差はあるけれど大体約3~4カ月。
時間が経つにつれて、縮毛矯正の効果が薄れて根元からうねってくるんです。
そうすると、元の自分に戻ってしまうような焦りがあって。
気がついたら、「ストレートヘアになりたいから縮毛矯正をかける」ではなく、「ちょっと強い自分であるために、縮毛矯正をかけなければいけない」にすり替わっていました。
ありのままの自分でいいんだ
無意識のうちに、ちょっと強い自分を演じる要素になっていた縮毛矯正。
やめようと思ったのは、約2年前にストレスから転職先を1カ月で辞めて、ほぼ未経験でフリーライターを始めた頃でした。
当時社会人4年目で、勤めた会社3社を全部入社2年以内に退職。いわゆる短期離職をしていたことが大きかったのかも。
私には、もうきれいな職務経歴はない。
でも、短期離職したって死なないし、生きている。
もう無理のないペースで、自分らしく生きれる道を探そう。
社会人になったら会社に属して頑張らないといけないと思っていたけれど、
なんかもう無理にそうする必要はないと吹っ切れていたのかも。
当時はこの気持ちをうまく言葉にできていなかったけれど…自分を取り繕って、人に好かれるための鎧を着るのをやめようと思えていたんだろうな。
だから「縮毛矯正を掛けて、自分を取り繕うことに飽きたからやめよう」という、答えに行きついたんだと、YouTubeの動画をきっかけに気が付けました。
いまは自分のヘアスタイルが好き
ちなみに、縮毛矯正をやめて約1年経ちましたが、私はいまの自分のヘアスタイルが好きです。
(最後にカットする前に撮った写真なので、まだストレート部分が多くてくせ毛感がちょっと少ないかも…また今度写真撮ったら差し替えますね)
出かける時に軽くヘアセットをすれば、ほどよくウェーブがかかりながらもまとまるように、美容師さんにカットしてもらいました。
自分の髪の特徴を活かせる方法を知れたのは大きかったです。
これからも鎧はまとわずに、自分のくせ毛という個性を活かしながら、自分自身と付き合っていきたいなと思っています。