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1 夜半の白い砂明かり 半袖はまだ寒いのに 空には砂漠が浮かんでる 2 革水筒の栓を抜き …
きみが 泣きたそうに 見えたから つぶった目の あたまから おしりまで 舌でなぞって ぬらして…
ゼリーで固めて作った小川を 線路の下に潜らせた 自分で育てた街すがら 地図に頼らず100kmの…
あぜ道の軽トラ を眺め 雨雲ともつかぬ を追い 信号の立ち仕草 に耽る せせらぎのような一…
信号機青が黄色に変わった途端夜の川辺に映えるたんぽぽ [ひとくちメモ] みんな色がありま…
空たかく港へむかう二等星帰りをしらせるたんぼの汽笛 [ひとくちメモ] 東京から松本へ。 道…
夕焼けより赤い赤を知らない さて 日は沈むほど赤くなるのだから もっと沈んだらぼくは どうなってしまうんだろうと思った だから海の下めがけて トンネルを掘った 地球が丸くて助かった 赤かった。