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#163 名前がつないでくれた縁 〜 names, connected

今日は10月17日、16歳の時からもう35年間も応援している谷村有美さんの誕生日です。今日は彼女への感謝の気持ちも込めて、「名前」に注目してみたいと思います。誰かの誕生日をお祝いする時にかけたい曲ナンバーワンの、KANさん『Happy Birthday』をぜひお聞きください。谷村有美さんとも仲の良かったKANさん、今頃は天国のどこにいるのかなあ、と思います。



「ネルソン」さんの縁

みなさんは、「同じ名前の人」に何人くらい会ったことがあるだろうか? そして、姓名どちらであれ、特定の名前の人に多く出会うということはあるのだろうか? 僕の場合は「同じ名前」の人に出会ったことで、その後の人生が大きく変わることが何度かあった。

一番初めにそのことを実感したのは、谷村有美さんが気に入ってラジオ番組で取り上げた音楽家(作曲家&ピアニスト)のネルソン・コールさんだ。ネルソンさんはアメリカでメジャーレーベルと契約する前に日本のレコード会社と契約しており、国内ではポニーキャニオンからCDが1枚出ただけの人だったが、僕の中では彼の音楽は世界一だ。彼の代表曲『Tattoo』を紹介したい。

学生時代、いろいろなCDショップ(当時はストリーミングはなかった)を探し回ったが、ジャズコーナー「N」の棚を探しても、大抵は「ナット・キング・コール」から「ネルソン・ランジェル」に飛んでしまい、その二人の間に来るはずの「ネルソン・コール」さんのCDはなかった。

両隣のうち、ナット・キング・コールさんは歌手なので、残念ながらあまり興味はなく、もう片方のお隣のネルソン・ランジェルさんに自然と興味を持った。彼はサックス&フルート奏者なので、自分と同じ楽器を演奏する人だ。
 ネルソン・コールさんのCDがないから、「仕方ない、買ってやるか」と思って手に取ったのが、ネルソン・ランジェルさんのアルバム『Truest Heart』、これは世紀の名盤だった! ジャケット写真の女の子が可愛い 〜 31年前のアルバムなので、今は30代半ばかな?💐

ネルソン・コールさんのCDは、店頭で見つけるのをあきらめて、銀座ヤマハで注文して取り寄せてもらった。今は絶盤で、ストリーミングされているものは一部録音テイクが違うものなので、あのCDはファンの間では貴重品なはずだ。そして、ネルソン・コールさんより活発に活動していたネルソン・ランジェルさんの大ファンになった。「似た名前」が導いてくれた縁だった。
 そしてなぜか縁が繋がり、2011年にはフルートの仕事で出張していたアメリカ、ノースカロライナ州シャーロットのホテルで、ランジェルさんが「ロビーコンサート」をする場面に居合わせることができ、終演後に少しお話することができた。その日の写真が残っているので載せておきたい。

「フルートコンベンション」イベントだったので、一応フルート演奏がメインだった(2011年8月13日)

ネルソン・コールさんの方も縁が途切れたわけではなく、同じく彼の大ファンだった Kuma Sax さんと2年前の2022年にひょんなことから知り合うことができ、リアルでもお会いして親友になった。その「ひょんなこと」は、Kuma さんがネルソン・コールさんの曲を演奏している YouTube 動画に出会うというものすごくストレートな出来事だった。ぜひご覧いただきたい。

ネルソン・コールさん本人にはまだ会えていないが、ネルソン・ランジェルさん、Kuma Sax さんという、大切な二人を連れてきてくれた。ネルソン・コールさんご本人に会える日も近いのではないかと思っている。せっかくなので、彼のウェブサイトを紹介しておきたい。

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同姓、同名、そして同姓同名の縁

これまでに知り合った人の中で、一番多い同名は、ダントツで「めい」さんだ。「めい」は女性名として比較的人気がある名前だとは思うが、僕の場合は6人も出会った! こちらも「また次のめいさんに会うんじゃないか」と思っているので見逃すことがなく、きっと近いうちに7人目に会うことになるような気がする。
 同姓に目を移すと、鈴木、佐藤、田中といったもともと多い姓は数多く出会っていても意識することがないので実際は多いのかもしれない。でも、「それほど多くないはずなのに、なぜかよく出くわす」姓の人がいて、それは「アオヤギ」さんだ。これまでに5人出会った!

同姓同名、漢字は?の縁

こちらもまた、谷村有美さん繋がりだ。彼女が大阪のラジオ局、FM802でパーソナリティを勤めていた番組、Music Gumbo では、リスナーが声で出演する Funky Voice というコーナーがあったのだが、その常連「伊丹のさよちゃん」がそうだ。1993年5月の録音が残っていて、「25歳です」と話していたので、現在56歳のはず。もしこの記事を見ていたら、ぜひご連絡ください! 少し低めのハスキーボイスが素敵な方で、谷村有美さんが「ジャズボーカルに向いてる」と言っていた。
 そして、何気なく検索してみると、1992年生まれの画家、伊丹小夜(いたみさよ)さんがいらっしゃることを知った。生年からして、上の「伊丹のさよちゃん」とは別人だが、イメージが重なる部分がある。いつか、こちらの伊丹さんにもお会いしたいと思っている。

完全な同姓同名の縁

次は、漢字も同じ完全な同姓同名の方に複数出会った縁。これまで、一組しかいない(自分と同姓同名という意味ではない)。少し珍し目の名前なので、ここには書けない。一人目に出会った時、「なんて美しい名前なんだろう」と思った。名字と名前のバランスも最高なのだ。二人目の方には、実はペンネームで出会った。ご連絡を差し上げたところ返信があり、なんと完全同姓同名なことが分かった。
 珍しい名前のため、最初は一人目の方から久しぶりに用件があってメールが来たのかと思った。二人目ご本人は、同姓同名どころか、同名の人にも会ったことがないとのことだった。一人目の方とは今はあまりご縁がないが、二人目の方とは今後お話する機会が増えそうなので、この出会いを大切にしようと思っている。

自分の姓の縁

そしてさらに、自分の姓だ。こちらもいくつかご縁があった。共通点は「仕事先で出会う人」で、ハワイの仕事をしている時に現地でお会いし、いろいろと意気投合してお話した方が、ササキさんだった。
 さらに、当時ダントツで「社内のアイドル」だった女性(どこへ行っても大人気で……僕もファンでした)が結婚なさって、「私、ササキさんになりました」と言われた時には、少し不思議な気持ちになった。今も旧姓で呼ばせてもらっている。家族にも縁があり、妻が結婚前から長年お世話になっている美容師さんも、ササキさんだ。

さらには、僕がネルソン・コールさんと並んで最も尊敬するピアニストの一人であるデイビッド・ベノワさんの日本人の奥様も、旧姓はササキさんで、彼がハワイでフルーティストとのコンサートに向かう飛行機の中で出会ったらしい。「ササキ」「ハワイ」「フルート」とこれまでの仕事の全部の縁が重なっている! 彼が「ササキ・ケイ」さんに捧げた曲『Kei‘s Song』をどうぞ。

最後に、谷村有美さんの名前の縁

この記事は、谷村有美さんのお誕生日に合わせて書いた。いろいろある「名前の縁」でもっとも強力なのは、多分谷村有美さんとの同名の方で、これまでで出会ったのは一人だけだ。その出会いが、意外と多くの人に読んでいただけた、下の記事の「縁」を連れてきた。これは、ずっと先の未来まで続く出会いだと感じている。

僕が一番しあわせを感じる瞬間は、「意外なつながりを見つけた時」(when unexpectedly connected)だ。今後も、ネルソンさんやアオヤギさん、めいさんや有美さんに会うかもしれない。伊丹小夜さんの絵の世界をもっとよく知りたいし、今のところ唯一の同姓同名の方ともいろいろお話できそうだ。新たなササキさんとのご縁もあるに違いない。そう思うと、多くのつながりや縁の中で生きているのだなあ、と思う。

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自分の誕生日ではないが、谷村有美さんの誕生日に寄せて、「多くのかけがえのない出会い、人とのつながりを大切にして生きていこう」と改めて思った、2024年の10月17日でした。この記事は、オランダ時間ではなく、日本時間17日ちょうどに投稿します。谷村有美さん、お誕生日おめでとう! これからもずっと、応援しています🎵

今日もお読みくださって、ありがとうございました🎂
(2024年10月17日)

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