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有機野菜を学校給食へ。中末さんが繋げた真の食育。

(読了目安時間4~5分 )


 記事④でお伝えしたとおり、
篠来たるでは、購入することで学校給食の有機野菜への普及を支援できます。有機野菜は化学肥料に頼らないため、自然ありのままの形や大きさになります。一方、学校給食では機械で皮をむくため、どうしても規格のサイズにする必要があります。

 その規格外のお野菜を篠来たるでお送りすることで、有機農家の販路が拡大され、より多くの人に喜んでもらうことができます。また、有機野菜の学校給食への供給も進みます。

今回の記事でも、中末さんの想いを発信していきます。
お願いです!太字のとこだけでも読んでください!
この記事で、少しでも中末さんの想いが伝わればと思います。

そもそも、有機野菜を学校給食に導入し

たいと思われたきかっけ

中末さんにお聞きしました。

「あるときに行った講演で食育コーディネーターの方が『これからの時代は給食は有機野菜や』という話を聞いて。
というのも、元々フランスなどヨーロッパ諸国では有機野菜給食というのが始まっていたんですね。その理念を聞いて、『学校給食に有機野菜を使うって大事だな。何のための給食か。何のために給食費を徴収するのか。とりあえず子どもたちのためにやらなきゃ』と思ったんです。

 フランスでは2018年にエガリム法という法律が作られました。  
この法律では、公立学校の給食の50%を環境に配慮した食材にし、そのうち20%はオーガニックにすることが求められています。

「また、美味しい給食は食育につながり、子どもたちの食べ物の意識にもつながる。丹波篠山は有機農家が多いのに地元の子どもたちはその味を知らない。その事を解決すれば持続可能な農業にもつながると考えました。」

 そして、丹波篠山市の有機農法グループである篠山自然派に相談し、中末さんが担当する事になりました。(篠山自然派さんについては次の記事でお送りいたします)

すぐに導入はされない。立ちはだかる問題

しかし、実際に導入するには、問題が山積み。
規格サイズや生産できる量の確保、予算など、「一定の安定」が重要です。 

 規格サイズは給食向けにサイズをつくることで何とか解決となりましたが、一番の問題は予算でした。
 市や給食センターでは有機野菜は「値段が高く使える箇所が少ない」というイメージがあり「わざわざ給食に有機野菜を使わなくても。」と難色を示されました。
 しかし、中末さんら自然派の皆さんは「何のための給食か。子ども達に給食の時から有機野菜を食べてほしい。健康に対する意識を持ってほしい」 
その一心で、何度も給食センターに足を運び、時には野菜を持って直談判されました。

「何度断られても、次はこうしたら絶対いけるな。絶対やらなあかん。とりあえず行かなあかんと直感的に思ったんです。

 ダメな状況であきらめるのは簡単だけど、本当に意味があってやっていることであれば、それは必ず成功させるべきであるから、そのためには自分はどういう風に動いたらいいだろうと常に考えていました。」

ここでも「ピンチをチャンスに」という中末さんの姿勢が。

「その時から気を付けていたのは、取ってもらえないから、給食センターの人が悪いとか誰かのせいにするのではなくて、常に自分が何かを改善するチャンスなんだろうなという意識でずっと通っていました。その中でいろんな問題点や課題が見えてくる。それを解決すればいけるなと思っていたんですよね。」


 そして、ついに中末さんの熱意が議員の心に響き、議会で「有機野菜の学校給食への導入」について議論されました。そして市から補助金が下り、子どもたちのもとへ有機野菜を使用した給食の導入が実現しました。

 2021年7月14日が、有機給食の第一号日です。
たまねき、じゃがいも、にんじん、なす、きゅうり、翌日のデザートにはブルーベリーが学校給食で振る舞われました。
その様子は新聞や、市の広報誌などにも記載されました。Facebookには篠山自然派さんの生の声が載っております。ぜひご一読下さい。

篠山自然派、Facebookより
2021年7月13日

取り上げられた記事
神戸新聞 2021年9月3日


添加物や化学肥料に対してどう思われていますか

 長年有機農業に携わってこられた中末さんに、添加物や化学肥料について思うことを聞いてみました。

現代の食べ物には添加物が多く含まれてて、商業ベースに偏りすぎていると感じます。農作物に農薬や化学肥料を使うと、食物のエネルギー値が落ちます。これが人間の心と体の健康に悪影響を及ぼしていると、いろいろな講演会や勉強会で学んで思うんですよ。
だけど、だからと言って
『健康に悪いと言われるもの』を完全に排除するのは難しい。 
 添加物や化学肥料が悪いというのは簡単だけど、そうすると敵対関係しか生まないんですよね。

 デトックス効果のある良い食べ物をしっかり取り入れることで、その人自身が身体に悪いものを食べたくなくなってくるんですよね。周りが言うのではなくて。
僕は、自然の力を最大限に活かし、野菜が持っている力を最大限にあらわれるよつに、引き出すお手伝いをする。
そんな野菜を買う人が増えることで、自然と世の中が良い方向に変わることを目指す。対立を生むのではなく、地道に良い食べ物を広める努力をし続けていて、これからもやっていきます。
それは僕が農業を始めてから変わっていない想いですね。」

艶々のミニトマトと青々としたモロヘイヤ。大量に
積み上げられたバスケットは取材中にどんどん業者さんが取りに来られました。

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取材あとがき


2回にわたって、投稿しました中末さんのお話、いかがでしたでしょうか。 優しい表情で話される中末さんの眼差しは終始真剣で、情熱に溢れていました。失敗から学び続けて、確固たる土台を築かれ、異常気象に負けず、ただひたすらに、食べてもらう全ての人の健康のために、真面目に真剣にお野菜の「お世話」をされる。中末さんのお話を伺う中で、個人的に人生を前向きに生きるヒントをたくさんいただきました。お忙しい時期に、お話をしていただきありがとうございました。

篠来たるホームページ


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