負け犬達の再生物語「コントが始まる」
芸人の東野幸治さんが勧めてたドラマの一つ。
ざっくりいうと菅田将暉、神木隆之介、仲野太賀の3人の俳優が「マクベス」というコントトリオ芸人に扮して話が進んでいく群像劇。
主要な登場人物は基本的に「自覚的な」負け犬達で、マクベスは売れない芸人の負け犬、有村架純が演じる熱狂的マクベスファンは引きこもりになっていたサラリーマンの負け犬、その妹は高校時代以後自分が何をすべきかわからないモラトリアムな負け犬など達が様々な葛藤を抱きながら互いに成長していていく話である。
残酷な現実の中で「自覚的な」負け犬達が、惰性的な日常を少しずつもがきながら少しずつ成長して、少しずつそれぞれが新しい道を見つけて、それぞれが負け犬ではなくなっていく様子が描かれていく。
「自覚的な」負け犬の1人である私は、このドラマを見ていて、定期的に心を優しくえぐられる。そのまま、もがかなければ負け犬的過去はそのままだけれど、それなりに努力をしてもがけばもがくほど、その負け犬的過去は、成長の糧に変わり、結果的に未来への希望となりうる。
そんな事を訴えているドラマのような気がする。
私も明日から少しもがこうと思う。