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Tokyo2020オリンピック セルフポートレート⑨

Season3 ファイナルトーナメント〜新たな試み〜

Episode1クウォーターファイル

もう一つのチームワーク

この頃になると、デイブの「Mystery Japanese Snacks」という、
インスタ動画で彼にとって日本の珍しい食べ物に挑戦する、
よくある企画にチーム全員が乗ってきます。

彼は日本に来てまだ2週間以内だったので、
大会規定で会場とホテル周辺のコンビニしか行動範囲は許されておらず、
移動もタクシーのみのいわゆるバブル方式の中にいました。
その為、ホテルのセブンイレブンで珍しい食べ物を購入し試した動画を上げてました。

最初は皆「オーバーリアクションだよ。」なんて笑ってましたが、
彼が毎日一生懸命に動画を上げる姿と、廻りとコミュニケーションをとり食べた感想を伝えてるうちに、自然に皆アドバイスしたり色々とスナックや乾き物を持ち寄る様になりました。
最初は私がサキイカを渡し、彼のインスタに出演。
デイブから「Japanese Tom Cruise のKazがmysteryを持ってきた。」と紹介されて、

私「Here’s his mission today. Mission Possible! (彼の今回のミッション。ミッション ポッシブル!)」
と会話を進めてデイブがtryする流れでした。
このやりとりがキッカケとなり、私のインスタもイギリス人のフォロワーがふえました 笑

その後、DJ Shogoが駄菓子を持ってきたり、フロアー担当の女性がメロンパンを紹介したりと、彼のミッションが多くなっていき、
カリカリ梅、柿の種、煮干などコンビニで買えるものを持ち寄り輪が広がり、
いつしかメンバー全員で出演しサムズアップで日本では当たり前の“snacks“をアピールしてました。
こうしてみると、コンビニにあるおつまみ系はイカのものが多い事に我々日本人も気付かされました。

またHalf Timeに行われていた、2分間のプランクの体幹トレーニングも日に日に人が増えていき、その時に流れている曲をハミングしたり、サビの部分を歌ったりと120秒を皆で耐えチームの結束も強くなっていきました。

One World

試合では負けたら終わりのトーナメントとなり、一段と白熱していきます。
女子ではフランス代表が躍進を魅せ、男子ではアフリカ大陸王者のエジプトがポテンシャルの高さを見せてセミファイナルへと駒を進めます。

ドイツ 対 エジプト
では、
シュート数はドイツが49本エジプトが40本ですが結果は26対31とエジプトが勝利しました。
この試合で好セーブを連発したエジプトの守護神カリム ヘンダウィ選手が、
スーパーセーブの度にお祈りをする姿を見て改めてオリンピックの深さと、
信仰もOne Worldの祭典という事を感じました。

師匠との別れ

またこのクオーターファイナルで、私の最大の先生マーカス フロースが任務を終え帰国します。
彼からは多くの事を学び、本場の第一線の技を直接肌で感じ、彼がいなければ私はデイブと肩を並べてアナウンスする事は出来なかったでしょう。
最後はモーリーの計らいでゴール前で一緒に写真を撮り、初めてボールにも触れ、
7mスローでマーカスと対戦した事は忘れられない思い出です。
今の世の中の状況で一緒に飲めなかったのは残念ですが、
私のこの大会でのアナウンスの土台を一緒に創ってくれたマーカスに本当に感謝しております。

そしてデイブとの共演は続きます。

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