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女性ふたりが主人公のロードムービーをいろいろ挙げる

最近読んだ小説と映画が、どちらも主人公が女性ふたりのロードムービー(ロードノベル)でした。

思えば、私は割とそういう設定の作品を多く観ているので好きなジャンルなのかも。
少し前に「百合(シスターフッド等を含む)」が好きという内容の記事を書きました。

女性ふたりが主人公という時点でそこに含まれる作品が多いので、当然といえば当然ですね。

同じ趣味を持つ人もいると思うので、私が過去に観た「女性主人公のロードムービー(小説・漫画含む)」を思い出した順に紹介していきます。



映画『ドライブアウェイ・ドールズ』

遊び人のジェイミーと堅物のマリアン。レズビアンの友人ふたりは車を借りて小旅行へ。しかし、トランクに積まれていた謎のスーツケースを巡ってギャングから狙われるハメに……

『ドライブアウェイ・ドールズ』あらすじ

最近観たやつ。
最初から最後までずっと下品なコメディ。ゲラゲラ笑って観られて大満足でした。出てくる女性の全員がレズビアン(たぶん)な映画なんて生まれて初めて観たかも……? 
バカバカしくて笑える映画が好きな人におすすめ。



映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティデビュー』

高校卒業を目前に控えたモリーとエイミーの心残りは、学生生活を勉強一筋で過ごしてしまったこと。最後にハメを外そうとプロムパーティに参加しようとするも、パーティの場所が分からない!?

『ブックスマート 卒業前夜のパーティデビュー』あらすじ

こちらもコメディですが、笑って泣ける青春ストーリーという感じ。私もこんな高校生活を送ってみたかったなあと思うほど、大好きな作品です。
前述の『ドライブアウェイ・ドールズ』と一部キャストが被っており、この作品を思い出しました。



小説『照子と瑠衣』

破綻した夫婦関係、窮屈な老人マンション……それぞれの抑圧された環境を捨て、親友同士の老女・照子と瑠衣はある別荘地へと車を走らせ、新しい人生を始める。

『照子と瑠衣』あらすじ

最近読んだやつ。
あらすじを書きながら思ったけど、別荘地に着いてからが本編なのでロードノベル感は薄いかも。
でも、後述する『テルマ&ルイーズ』のオマージュだし表紙もそれっぽいのでアリということで。
爽快感のあるシスターフッドで面白かったです。



映画『テルマ&ルイーズ』

主婦のテルマと独身のルイーズ。親友同士のふたりは週末にドライブへ。立ち寄ったバーで男性客に襲われかけたテルマを助けようと、ルイーズは男を銃殺してしまう。そのまま車で逃げるのだが……

『テルマ&ルイーズ』あらすじ

言わずと知れた、女性ロードムービーの名作。
私が生まれる前の映画ですが、現代の感覚で観てもラストは衝撃的です。オマージュと明言されていないものも含めると、かなり多くの作品に影響を与えていそうですね。あと、若い頃のブラット・ピットが出てきて格好良い。
一部、性暴力のシーンがあるので注意。



漫画『羣青』および、Netflix映画『彼女』

夫から暴力を受けている女、その女を慕い、頼まれるままに彼女の夫を殺したレズビアン。罪を犯したふたりの先のない逃亡劇を描く。

漫画『羣青』および、Netflix映画『彼女』あらすじ

重たい設定で読むのも観るのも覚悟が必要ですが、拗れて傷付けあっても尚、運命を共にせずにはいられない二人の物語には惹かれてしまいます。
こちらも性暴力のシーンがあるので注意。
余談ですが、俳優事務所に入って初めて行ったエキストラが『彼女』の現場でした。原作の『羣青』ファンなので嬉しかった反面、死ぬほど緊張した覚えがあります……



漫画&映画『マイ・ブロークン・マリコ』

ある日、会社員のシイノは夕方のニュースで親友・マリコの自殺を知る。マリコを虐待していた父から彼女の遺骨を奪い去ったシイノは、骨壺を抱えたまま、いつか一緒に行こうと約束した岬を目指す。

『マイ・ブロークン・マリコ』あらすじ

冒頭から既にマリコは亡くなっていますが、紛れもなくシイノとマリコのふたりが主人公のロードムービーなので、この作品も挙げてみました。
マリコの生い立ちを知るにつれて辛い気持ちになりますが、思い出を辿り、人と出会い、親友の死と向き合っていくシイノの姿にぐっと来ます。
直接的なシーンはありませんが、こちらも性暴力を想起させる展開があるので注意。



映画『最高の人生の見つけ方』日本リメイク版

専業主婦の幸枝と女社長のマ子。末期がんで余命宣告を受けたふたりは病院で出会う。ある少女が書いた「死ぬまでにやりたいことリスト」を手にしたことから、自分達でそれを実行することに。

『最高の人生の見つけ方』日本リメイク版あらすじ

言わずもがな、ハリウッドの同名映画のリメイク。本家は男性ふたりが主人公ですが日本版では女性になっています。
おそらく幸枝は70代、マコは50代くらいなのですが、スカイダイビングをしたりアイドルのライブではしゃいだりとかなりアクティブ。
私はうんと歳上の女性たちが生き生きと楽しく過ごしていると、もう、本当に、心底嬉しくなるタイプなので、こちらも好きな映画です。



映画『ダンスウィズミー』

ミュージカル嫌いの静香は、ひょんなことから催眠術師に「音楽を聴くと歌って踊りだす催眠」をかけられてしまう。催眠を解こうと再び術師の元を訪ねるも、彼は姿を消していた。給料未払いに怒り狂う術師の元助手・千絵と共に、術師を探す旅に出る。

『ダンスウィズミー』あらすじ

今まで挙げた中でもダントツで訳の分からない設定ですね。こういうの大好きです。公開前の宣伝でも、トンチキ催眠術や和製ミュージカル作品という点に注目されがちでした。
いざ観てみると、静香と千絵が友情を深めていくロードムービーということが判明し、トンチキ設定&ミュージカル&シスターフッド好きの私の心に深く刺さった作品となりました。


以上、女性ふたりのロードムービーを思い出せる限り挙げてみました。たくさん観ている気がしましたが、書いてみるとけっこう少ないですね。
趣味が合う方の参考になれば幸いです!

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