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小中9年間不登校児による最短で「普通の人になる」までの戦略(受験勉強編)

「不登校になってしまったから、もう普通の人生は送れない」
そう思い込んでしまっている、中学生や、高校生の君がいるかもしれない。

断言する。それは、ただの勘違いだ。

この現代日本においては「あること」さえ頑張れば、簡単に”普通の人”どころか”できる人”になれてしまう。

その「あること」は、外に出る必要もなく、大金もいらない。もっと言えば、君の苦手な「人と話す」という行為すら必要ない。 ちょっと気になってきた?

別にだらだら引っ張る気も無く、その「あること」は「大学受験の勉強」になる。その理由は次節で書くとして、それ以前に「不登校になって、低偏差値の高校に入ってしまったから、受験勉強なんて無理」なんて声が聞こえてきそうだ。

大丈夫だ。
具体的で、実現可能な、不登校だった、あるいは今不登校の君だからこそできる作戦を、このnoteでは書いていく。
このnoteを読み終わった瞬間に行動に移せるそんな実践的な策を、君に授ける。

ちょっとした情報商材くらいの文字数になってしまったが全編無料だから安心してくれよな。

結論を先に知りたい人は目次の「超具体的実践論」をクリックして、気になるようなら頭から読んでみてくださいな。


自己紹介

こんにちは、小中9年間不登校の後、学力的に最底辺の高校に進学し、不登校にも配慮されたカリキュラムのおかげで学年トップクラスの成績を維持するも全国偏差値は50にも遠く受験に全落ち、その後1年間の浪人生活で偏差値を大きく伸ばし、千葉大学工学部機械工学科に進学、学年4位の成績で大学院進学・卒業し、現在大手メーカーの研究開発部門で勤務しています、ぴでゆきと言います。

ここまでめっちゃ早口で言いました。

「学校に行かなくなっていい、大学に行かなくたっていい、普通の大人にならなくたっていい」という声は、市民権を得すぎて、もはや多数派にすらなったような気がします。

小中の不登校の増加が話題になるたび「そもそも学校なんて行く必要がない」という意見を多数目にするようになりました。
僕が不登校児だった頃(1998~2006)年は今ほど意見が多様化しておらず、やはり「学校は行くもの」と言う意見が主流でした。

それに比べれば、不登校当事者にも息がしやすい時代になった気がします。

けれど、思うのです。
いくら周囲が「学校に行く必要なんてない」と伝えても、それが本人を救うことには、必ずしもならないと。

当時の自分が「学校に行く必要なんてない」と言う意見をいくらネットで見たとて、周囲の大人がいくらそう言ってくれたとて「よし、学校行かなくていいんだ! ٩( )وハピハピ!٩( )وとは思いきれなかったと思います。

周りの大人が言うことは、それが真心から来るものであっても、本人の悩みとは時に全く違うと思うのです。

当時の自分が考えていたことはただ一つ
普通の人間になりたいけど、どうすればいいの?」でした。

学校にはいまさら行きたくない。
けれど、学校に楽しく行ける、「普通の自分」ではありたかった。

普通に皆ができることを、普通に自分もできるようになりたい。
普通に皆が経験することを、普通に自分も経験したい。
普通に皆が学ぶことを、普通に自分も勉強したい。
できれば、普通を超えて、"できる人"になりたい。

けれど、今更どうすればいいかわからない。

これが学生時代、特に中学生・高校生時代に自分が抱えていた悩みであり、それに対する一つの答えを出すことが、このnoteを書いた理由です。

学歴社会という最後の砦

「学歴社会」という言葉を聞くと、どこかネガティブな印象を受ける。

一方で、就職活動においては現在でも「学歴フィルター」と呼ばれる学歴による足切りが厳然と存在する。

「学歴があれば人生もう大丈夫ですか?」には僕を含めて首を横に振る人が多いけど「学歴があった方がいいですか?」に対しては、ほとんどの人が首を縦に振る(SNSの逆張りマンはいると思うけど)し、テレビでは東大生をはじめとした高学歴が持て囃される。

学歴社会は、社会の中の不文律として、まだ明らかに存在している。

それは、自分の人生の選択肢において、選択肢を平気で狭められてしまう可能性があるということ。言い方を変えれば、現状大きな武器を持っていない我々は、ある程度の学歴を保持しておけば、それだけで人生の可能性を狭められない。ということ。

そして、学歴は、社会活動だとか、スポーツだとか、社会に関わる実績を必死で積まなくても「勉強さえできれば手に入る」ものだ。少なくとも今は。

それって、我々不登校児にとっては、「もし勉強がなんとかなるなら」めっちゃチャンスじゃないですか?

なるんですよ。

多分この辺りの精神論、僕が必死に書かなくても漫画ドラゴン桜とかに大体全部書いてあると思うから、気になる人は読んでみたらいいと思う。

ようやく本題(このnoteの想定読者と、目的)

改めて、このnoteの対象と目的は、以下の通り。

①今現在不登校などの事情で「学力的なギャップを埋めるのは無理」だと思ってしまっている人(具体的には偏差値の極めて低い高校に入学した高校生、高2生)に、「諦める必要は一切ない」と気づいてもらうこと

②その上で「勉強したい」と思っても、第一歩をどうすればいいかわからない、と言う人に、難関大学に合格しうる、実践可能な作戦を提案すること

③それを通して「え、勉強ってこんな面白かったの?」と気がついてもらうこと

上記を目的に「不登校当事者が、大学受験において難関大学に合格しうる学力を身につけるには?」を、過去のぴでゆきくん(高2の秋、受験を意識し出す時期)に語りかける形で、書いていきます。

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やあ、僕だ。
誰かって? 15年後の君自身だよ。

今日は、君に重要な話をするためにやってきた。
今後の人生を左右しかねない話だ。よく聞いてほしい。

小中9年間の不登校後、生徒の大半が進学ではなく就職を選ぶ、超底辺高校の商業科に入学した君は、「このまま社会に出たら死んでしまう」という意識の低さを極めるあまり、逆に高いモチベーションで大学進学を目指している間もなく受験生17歳だ。

そして、君の未来を予言しよう。

必死に頑張った君の、卒業前の成績は学年3位だ。素晴らしい。
そして、模試での最終的な全国偏差値は50にも遠く満たない。当然大学は全て落ちる。

残念ながら、君の勉強方法は間違っている。
もちろん、努力は一切否定しない。だが、方向が違った。

いきなり貶してばかりで恐縮だが、もう少し話を聞いてほしい。
その後の君の話だ。

「一年あればなんとかなるだろ」

大学全落ち後、びっくりするほど何の根拠もない自信に満ちた君は、意気揚々と代々木ゼミナールに浪人を申し込み、頭がおかしくなったのか、突如私立理系から国立理系に転向する。

古典の受験対策経験は0だし、化学と倫理は高校で履修すらしていない。予備校で初めて学んで、受験レベルに仕上げようとしている。そもそも肝心の英語数学物理が偏差値40から45。どう考えても無茶だ。

だが、客観的に見て誰がどう見ても無理がある想定で代ゼミに入学した君は、最終的に偏差値を大幅に上げ、難関国立大の千葉大学工学部に合格する。ちなみにその後は大学院まで進み、今は大手メーカーの研究開発拠点で働いている。

一体何があったのか。

もちろん浪人の1年間での君の努力は相当なものだったが、君は高3の終わりから、浪人にかけて「受験勉強のコツ」を掴む。
それも自覚的に、というよりは闇雲に勉強したやり方が「結果的にあっていた」んだ。

そして、今思う。
もっと早くこのコツを掴んでいたら、浪人することもなく、より偏差値の高い大学に行けたんだろうな、と。

どうだろう、なかなか夢がある話じゃないか?

実は未来の僕には子供が産まれた。可愛い可愛い男の子だ。

幼稚園から登園を渋るという筋金入りの不登校遺伝子を継いだ我が子だ。
多分そのうち学校に行きたくなくなることもあるだろう。そして、それでも勉強がしたくなったりするだろう。そんな時にそっと参照できる記事を残しておきたいのだ。

あるいは、現在不登校だったり、偏差値の低い高校に入学したりして、「もう自分の人生はどうしようもない」と思ってしまっている人がいるだろう。そんな人たちに、「自分でもいける気がする」と思って欲しいのだ。

なんだ、どんな状態からでも大学受験くらいなんとかなるんだな」と。

具体的な話をしていこう。

前提1 独学を諦める

早速だが「参考書と問題集で自分で勉強」は今の君には無理だから一旦さっさと諦めよう。

こんな例に思い当たる節はないか?一部は既に経験済のはずだ。あるいは近い未来の君だ。

・受験用の参考書を買おうと物理の有名な参考書、物理のエッセンスを買うが、あまりの簡潔な解説につまづき、積んでしまう。
・とりあえず皆がやっていて、有名な数学の参考書「チャート式」を買い、一日○問ペースでやれば、2ヶ月で終わる……など青写真を描くが、やっぱり簡潔な説明と圧倒的な分厚さに気圧され、やっぱり積んでしまう。
・そもそも最初の2ページ読んだ時点でやる気がなくなる。最後まで読み進められる気がしない。

これは多くの受験生に共通するあるあるらしいが、とりわけ君のような不登校児は確実にハマる罠だ。残念ながら今の君には「参考書・問題集を自分で読み進める能力」がない。

なぜか。小中9年不登校だった君には、勉強の基礎体力がない可能性が高い。「体型的な知識を学習する」と言う経験が圧倒的に足りていないのだ。

冷静に考えて、学校に行っていた奴らは、義務教育のあいだ学校に行き続けて、体系的に整理された知識を数年間かけて順序立てて学び(先生によるガイド付き)、「頭の中に科目の地図」が自然とできている。

また、そもそも参考書で勉強するという行為は、5感のうち視覚だけを使い、しかも自分の言葉だけで解釈しないといけない、質問しないとわかり用がない、と「学ぶ」という行為の中でも、難易度が高い。

我々がいきなり参考書から勉強を始めることは、地図もガイドもなく、単身アマゾンの奥地に探検に向かうようなものだと思って欲しい。

とはいえ、君のような低偏差値高校の授業では十分な受験対策は難しい。やはり教科書+αまでの問題に終始するのが限界だ。これは高校の特性上しょうがない話だ。

ちなみに物理は教科書の文章をひたすら黒板に写経し、最終的に教科書の半分も終わらない授業が始まる。覚悟しておけ。

そりゃあ、先生に相談すれば色々自分に合った指導をしてくれただろう。
ただ、君のコミュ力ではまともな相談は難しい。

現状の実力からあまりにも乖離している大学に行きたい、などと言って「君じゃ無理だよ」なんて言われたら。あるいは表情からその気持ちを読み取ったら。ガラスのプライドが傷ついてしまう。わかる、わかるよ。

もう一つ前提を確認しておこう。

前提2:「高校の教科書と入試問題は全く別競技」である

知っての通り、我々が通うようないわゆる底辺高校で習う問題と、実際の受験問題はびっくりするほど断絶している。習った問題をいくら解いても、入試問題は解けるようにならない。

それどころか、授業で丁寧に説明される項目が受験で問われることは、まずなかったりする。受験には受験の整理の仕方がある。

と、なるとだ。逆に我々は受験で問われる知識を最高効率で整理することもできうるわけだ。

さて、じゃあどうするか。ようやく本題だ。

餅は餅屋だ。受験のプロに習おう。予備校に行くのだ。

「え、予備校とか行くの緊張する……お金かかる……」って? 
心配すんな。今は格安のオンライン予備校とかあるから。
後で書くから。一旦落ち着いて話聞いてな。

さて、予備校の講義の受け方にも、順番がある。
STEPに分けて説明していく。

STEP1 :  入試の基礎体力を「つけてもらう」

STEPに分ける、と言いつつこのSTEP1が根幹であり、ほぼ全て。

君にはこのSTEPが最重要だし、これが終われば「受験生」を名乗れるようにはなっているはず。

やることは一つ。まず予備校で必要科目の「入試基礎レベルの授業」を受講しよう。この講座で、上述した「教科書レベルの知識を、入試に必要な形でまとめ直してくれる」ことを狙う。

このSTEPの狙いは以下の通り。

①難関大向けの講義についていける理解力を養う。
 君の狙いは難関大学。けれど、いきなり難関大対応の講座を受けても入試基礎レベルの知識レベルを前提とするので、理解が難しい。まずは教科書の内容をまとめなおしつつ、と入試問題の間に橋をかける必要がある。というわけで、まずは入試の基礎レベルを理解できるようにしたいのだ。

頭の中に科目の地図を「最速で」作る
 前述の通り、教科書で問われる内容と、受験で問われる内容には大きなギャップがある。受験科目として、科目の全体像を改めて整理する必要があるのだ。入試基礎レベルの講座を一気に、最速で受講することで、頭の中に受験科目としての地図を描くことができる。

わかる楽しさを知る
 多分、今の君は問題集を読んでもスッキリした感覚が全くないだろう。なんとなく、答えを見て、○か×かを判断して、わかりづらい回答にうんうん悩み、筆を止めてしまう。進捗は最初の14問くらい。いくら問題集を解いてみても、何も身についている感じがしない。その感覚は正解だ。基本的に何も身についていない。結局の所問題のポイントがわかっていない。

君はきっと、プロの講義を受けて強く感動するはずだ。
なんだ、ちゃんと説明して貰えば理解できるじゃないか!!」って。
この感動が、楽しさが大事だ。ずっと勉強で苦しんでいた君にとってこの「わかる楽しさ」がとても大事なのだ。勉強は、楽しい。

④STEP2に「取り組める状態」になる
①-③を通してインプットが半分くらい済んだ状態になれば、このSTEPはクリア。

・予備校の選び方

具体的な講座名含めて後述するが2024年12月現在、「スタディサプリ」を推奨する。

・授業の受け方

一言で言えば「入試基礎科目を倍速で受講しまくる」になる。

1日3講義でも4講義でも、「自分が集中すれば理解できる限界」まで、再生速度と受講ペースをあげよう。最重要視するのは”理解を伴っての”速さ、スピード、速度!!

・予習は(予習しようと書いてあっても)不要。授業の途中で数学の先生が「もちろん予習しましたよね?」とか画面の向こうから言ってくるが無視
理数系は「何が問われているか?」は1,2分間確認した方が、解説が理解しやすいだろう。

・授業中は理解に徹し、ノートも取らない。画面の移り変わりでスクショを撮っていく。何回も動画を見返すのは時間効率が悪いので1回で言われたことが理解できるよう、見ている間は完全に理解に徹する。

この時「理解」の基準は「扱った問題の回答プロセスが、テキスト&スクショを見れば説明できる」こと(もし書かないと頭に入らないタイプであれば、適宜ノートを取る)

・復習も最小限に留める。タイミングは①一日の終わり ②授業中に「前の授業の内容を忘れてきたが故に、理解度が下がっている」と感じたその瞬間の2回。

方法は、直近の研究ではざっくり言うと「自分で思い出して説明すること」が最も記憶の定着率を高めることがわかっているので、スクショを見ながらでいいので「先生が説明したことを思い出そうして、自分で説明してみる」。
「何も見なくても完璧な回答を作れるようにする」まで到達しなくても良い。

・ここまで書けば自然とわかると思うが、各授業の後についてたりする確認問題も「やらない」。

・このSTEPの目的からブレないこと。しっかりノートを取って、予習復習して、このレベルの問題を完璧にするのではない。「理解して」「頭の中に科目の地図を作って」「わかる!」と思うことを、最速でやっていくのが目的だ。

このSTEPの原体験を話しておく。

3年の夏休み、物理の授業の進みが遅く、いまだに教科書の前半25%をやっている。このままではまずい、と物理のエッセンスという現在でも有名な参考書を買うが、読み進められずすぐに詰む。予備校の 夏期講習に申し込む。今でも忘れない、最も難易度の低い「夏で固める基礎物理(電磁気編)」だ。
当時最もわかりやすいと言われる先生の授業だった。予習をしようとパラパラテキストをめくっても手も足も出ず、まあ授業を受ければわかるだろうと淡い期待を抱いていくがまあ、まっっっっったくわからん。

夏期講習は時間も限られ演習中心になるから、教科書レベルの基礎概念の解説の大半はカットされ、「これくらいは大丈夫だよね?」と回答の中でいきなり使われる。最もレベルの低い講座が全く理解できない。絶望的な気持ちだった。
結局この後も色々参考書を買ってみたりはするが、きちんとした理解もままならず、余裕で全落ち。

その後、春から予備校に通う予定だった自分がとった作戦は「通い出す前に、ハイレベルな講義が受講できる状況になっておく」だった。当時、ちょうど通う予定の予備校の、教科書〜入試基礎を扱う授業が、比較的安価にオンラインで受けることができた。親に頼み込み受講させてもらい上述に近いやり方で一気に受講した結果、一気に道がひらけた気がした。繰り返し言っている「科目の地図」が頭の中でできたのだと思う。

春からいきなりハイレベル物理に飛び込んだが、先生のわかりやすさもありなんとかくらいつき、そのまま物理の成績は凄まじい勢いで伸びた。

英語もかなり独自路線の先生についていくと決めていたのでこの間に先生が書いたいちばん簡単な参考書をやってから授業を受けた結果、スムーズに導入できた。



不登校だからこそ

……どうだろうか?

 自分の見立てが正しければ、おそらく、普通のやつより、不登校(だった)やつの方が「いけるんじゃね?」と思っているはずなのだ。

・人と喋らなくてもいいし、このSTEPでは極端メモを取る必要すらほとんどない。一人でパソコン/スマホに向かい合うことが、見るコンテンツを変えるだけで正当化されるし、お父さんお母さんの気持ちも、多分晴れやかになる(そんなことは気にしなくてもいいのだが)。

・君の「実は学びたい」と言う気持ちが、これをやるだけで猛スピードで叶ってしまう。それも、ほとんど画面を見て、定期的にスクショを撮るだけで。

・普通のやつは、こんなことをやろうとする前に友達と遊びに行きたくなるはずだが、多分君に友達はそんなにいないから、問題もないだろう。

たったこれだけで、「大学受験生」になれる。悪い話じゃ、ないんじゃない?

え? もう勉強したくてしょうがない?
じゃあ、ここから先は読み飛ばして「▪️超具体的実践論」に進もう。

STEP2: 志望校レベルに到達できる講座を受ける。

いよいよここからが本格的な受験対策になる。
とはいえ、STEP1が特殊なだけで、ここでは何も特殊なことは言わない。
世間一般で言われるような勉強の仕方に乗っ取ってやるだけ。逆に、それができる状態に、君はもうなっているはずだ。

このSTEPの狙いは以下の通り。

①ハイレベル講座を通して皆がやってきた「予習・理解・復習」のサイクルを曲がりなりにもできるようになる 
②授業で理解した内容を用いて、実際に過去問含めた演習を行う
③演習と授業内容を繰り返し行き来し、実際に難関大の問題が解ける知識、理解度を養う。

基本的な方針

実際に合格したい難関大学に対応できるレベルの講座を受講する(スタディサプリで言うと「ハイレベル」や「ハイ&トップ」を冠する講座がこれに当たる)。

今度は先生の指示に応じて予習・復習もしっかりやっていくし、もちろんノートもしっかりとる(テキストに書き込んだ方が効率が良さそう、と少しでも思うのであれば、テキストを購入する。テキスト代は社会人になったらすぐ返せる。いいこととは思わないが、学歴と年収には、明確な相関がある)こと。
授業、問題のレベルは上がるが、予習の際にSTEP1のテキスト、スクショを見返して、また軽い復習を入れればなんとかついていけるはず。

STEP1で作った危うい土台を叩き直して固めながら、STEP2で塔を積み上げていく。受かりたければ、絶対にこのレベルの講座に食らいつかないといけない。

ぴでゆきが予備校(代ゼミ)に通い、カリキュラムに沿って、必死に勉強していたのがこの時期にあたる。

各科目の勉強の仕方は、授業の中で先生が教えてくれるからそのまま愚直に従うことを勧める。

各授業が終わった後は、先生に言われた通りに確認問題や演習問題をこなし(用意があれば共通テスト対策講座や、志望校対策講座をやってから)、過去問をやっていくことになる。
後述するスタディサプリなら年間学習プランを提示してくれるので、基本的にそれに類するものをこなすのが最適解になる、と思われる。

そもそも、その頃には、すでに受験生上級者になっていると思うので、スケジュールも自分で立てられるはず。

受験にあたっての個別戦術

ここからは、上記STEP1,2を進める上での戦術、というかぴでゆきの実体験に基づく「やって良かった」「やらなきゃよかった」を紹介していく。

戦術1)通期授業から勉強を始める(やって失敗した)

勉強を始めた時期によっては駿台や河合塾などで夏期講習なんかを実施しているかもしれない。少なくとも、受験勉強の「始まり」を講習から始めることは、全くお勧めしない。

予備校の季節講習は
①通年科目の受講を前提に、説明しきれない穴を埋めるもの
②受験生からニーズの高いテーマについて、ポイントをピックアップして解説するもの
のいずれかが90%だ。

科目の地図が頭に無い段階で受けても、扱ったトピックがどこに位置するか整理できず、君にとってはほぼ意味がない。A4の紙にボールペンで5個くらい適当に点を打ってみて欲しい。いきなり講習だけを受けた時の、君の脳みその状態が、それだ。

戦術2)できるだけ同じ先生に習う(やって良かった)

「類題でも解説の書き方や、教え方が違うと、理解はできたとしても混乱する、自分で武器として使えない」ということが往々にしてある。経験上は数学の確率あたりでありがち。

ある程度自分の中で知識が体系化していれば、自分で解釈し直せるの
るのだが、全体像が見えていない状態だとかえって混乱してしまう(した)。
これを解決するために、できればミッション1の入試基礎から2での難関大対応講座まで、できるだけ同じ先生に習いたい。

自分の場合は英語、物理を同じ先生で固めて、難関大レベルまで戦えるようになった実感があるが、4人くらいの先生が予備校のカリキュラム上分野ごとに代わるがわる出てきた数学はずっと苦手意識が残っていた。

このnoteでは結局スタディサプリをお勧めするのだが、その理由の一つがスタンダード→ハイレベルと、基本的に同じ先生が教えてくれるからだ。基本概念の使い方が同じで、難易度違いの問題を扱ってくれるので、ステップアップがしやすいはず。

戦術3)「網羅病」の症状を最小限に抑える(マジで後悔してる)

その重症度はあれど、おそらくほぼ全ての受験生がかかる病気がある。
僕は網羅病と呼んでいる。

今やっている問題集では足らないのではないか。
このテキストは問題数が少なすぎるのでは無いか。
こっちの参考書の方がいいのではないか。

で、あれこれ参考書を目移りしてしまい、半端に手をつけ、全く吸収できていない参考書が部屋に転がっていく。

この病気を、僕は最後まで完治できなかった(特に数学)。

具体的に言うと、テキストの問題だけじゃ足りない気がして、「”しっかり問題が解けるようになっていないのに”、チャート式を演習したり、途中で標準問題精講に目移りしたり」を繰り返していた。

無理だ。全部中途半端で終わる。

当たり前のことを言うが、受験は手をつけた問題の数ではなく「解けるようになった問題」の数で成績が決まる。

君を惹きつける誘惑として、世の中には参考書があまりにも多い。
自分が受験していた10年前も相当な数だったが、それでも「定番参考書」が今よりははっきりしていた。今は、当時よりはるかに多くの参考書が世に溢れている。もはや、受験生が自分で取捨選択をするのが不可能なレベルまで選択肢が増えてしまったように思う。

誰が取捨選択できるねん


では、何を完璧にすべきか?といえば、

授業で扱っているテキストを完璧にする。これに尽きる。

とはいえ「これで足りるのか?」の不安は頭から離れないだろう。
わかっていても防ぐのが難しい網羅病、この対策も兼ねるのが次の戦術4になる。

自分の受験生末期時代の奇行としては、漢文の授業を1年間受けていたにもかかわらず、それを過去問に当てはめるトレーニングすらせずに、共通テスト直前に薄い漢文の本を購入し、今までの知識を一旦忘れて参考書で勉強するという本当に謎ムーブをしていた。ちなみに結果は現役の時のまぐれと同じ、35点だった。それ以前に、漢文は配点比率が最も低いのに、なぜ時間をかけていたのか……数学やれよ

戦術4)過去問至上主義になる(絶対やっときゃ良かった)

「足りるのか?」を解消する方法はシンプルで、志望校の過去問と、現状のテキストを付き合わせることだ。

「この授業内容を完璧にしたらこの過去問は解けそうか?」を考えるのだ。具体的には授業ノートをカンニングペーパーとして参照しながら過去問をいくつか解いて、過去問を見てみればいい。

足りそうなら安心してこれまでやってきたことの定着に努めれば良いし、足らないなら、尚更現状のステップを必死に固めないといけないだろう。結局、すでに手をつけたテキストを完璧にするのが、一番時間効果がいい。

実は、自分は志望校の過去問をまっっっったく解いていなかった。
本番前日に初めて過去問を解いて「英語と物理は戦えるかなあ、数学は難しいなあ」くらいの感触を受けた記憶がある。

これは、結果的に受かったから良かったものの、本当に愚行だった。

さらに言い訳を潰すために、もう少し書いておく。

君は「いや、国立2次の問題なんて、普段テキストでやってるような問題が出るだけでしょ? 変に傾向掴んで、範囲を狭くしてもしょうがなくない?」と思っている。一理あるっちゃあるのだが、これは「自分が全科目、全問題をしっかり仕上げられる」という何の根拠もない自信からきている。そして、その計画は破綻している。

一方で「伸びるところまで必死に勉強して、その結果いける一番偏差値の高い大学に行こう」が受験の戦略としてあり得るので、ギリギリまで分野を絞った対策をしたくない、という意見も否定しきれない。ただ、少なくとも目星がついた段階で、過去問を分析してみる(複数大学なら、それらを総合的に)のはやるべしだ。

特に冬あたりで、いよいよ時間がない、というときに「何を捨てる=優先度を下げるか?」の判断がしやすくなる。中途半端は0点だ。優先度を上げた部分だけでもカバーできれば、その部分だけは数点追加できる。トータルで見て、その方がいい。

資格試験を受けたことがあれば、この話はわかってもらいやすいかもしれない(高校生だと資格を取る機会が少ないから、よりピンときにくいと思う)。
特に大学生以降は、資格試験の勉強をすることが増える。大学受験ほど参考書が充実していないから、過去問を自分で分析して、傾向と対策を練る必要がある。その結果「明らかによく出る分野や問われ方があること」や、「暗記量の要求が多い割に、配点が少ない分野」が存在することに自然と気がつく。これを把握することが、科目の地図において「どの部分を濃く描くか? 細かく描くか?」を意識することに繋がり、勉強の効率を上げる。

あえて最後にSTEP0.強迫観念とうまく付き合う

最後は精神論。

実は君は、他の受験生に比べて圧倒的な武器を持っている。
このままじゃ死ぬ」という強迫観念だ。このまま社会に出たら。また大学に落ちたら。

ネガティブな感情は、時に凄まじい原動力になる。
人間は痛みを避ける生き物だ。快楽を求めるよりも痛みを避ける機能の方が強いらしい。

「あるがままの自分」とか、今は考えるな。
今あるがままの自分だったら、ただのダメ受験生だ。

幸いなことに、この国は、まだ学歴は、ある程度の信頼を生む。
残念ではない。我々にとっては幸いだ。とても。

我々はこれを極めて好意的に受け取るべきなのだ。

日本に強く根付いた学歴社会というものは、「どんな経歴であっても、大学受験で逆転できれば、普通どころか、一気に勝ち側に回れること」を意味する。

学校に行く必要もない。誰かと無理にコミュニケーションを取る必要もない。「勉強する」だけで、我々は簡単に勝てる。

この我々の最後の砦が破壊されることも、そんなに遠くない未来かもしれない。だから、頑張ろう。

▪️超具体的実践論

ここからは「このnoteを読み終わった瞬間に行動できる」ための実践論を書いていく。

▪️何の予備校を使うか? 

ここではスタディサプリを提案する(月額2,180円、14日間無料)
「安価」「動画授業(なので全国どこでもいつでも受講できる)」「プロによる授業=一定の質が担保されている」「レベル違いの授業がある」という理由(他の候補と、やめた理由は後述)。

▪️想定シチュエーションは?

・国立理系、2次試験は英数物理化学、社会は地理選択。
※文系の場合は数学Ⅲをカット、国語、歴史系のスタンダード科目を追加、物理を基礎科目のみに
・時期は高2の12月。底辺高校で、教科書レベルの問題しか扱っていないか、そもそも授業が進んでおらず履修できていない。
※ちなみに高3受験生真っ只中、とかでもやることは変わらない。高1なら、高1講座からもっとゆったりみるか、理解できるようなら先取り目的でスタンダードを丁寧にやっていってもOK)

※予備校の選定について・・・・
・N予備校:授業が一元化して整理されておらず全体像がわかりにくい、かつ生放送のアーカイブな分、この使い方に対しては冗長な部分が多い印象を受けた。
・ただよび:無料ではあるが、授業動画が散り散りで全体像がわかりにくい、そもそも授業がまだ未完成なものが多い。
・学研プライムゼミ:高い。講師の方は超有名人が多いので、金銭的余裕があるならこっちでもいいのかもしれない。

▪️具体的な進め方

STEP0

スタディサプリに登録する。

クレジットカード登録が必要なので、お父さんお母さんにお願いする。もちろん家庭状況にもよるが、月額2,180円は塾代としては異常と言っていいくらいに安く、出せない金額ではないはず。。。渋られた場合は、このnoteを見せるか、まず2週間の無料期間だけでも実施させてもらって、頑張ってる感を見せる。

STEP1

▪️2次試験でも使う科目:以下の講座を受講するを目指す。倍速で再生して、全体像を叩き込む。ノートは撮らず板書はスクショ。復習は、1日の終わりにスクショを見ながら「こんな話をしてたよね」をぶつぶつ自分で説明。確認問題はやらない。

<受講科目について>

英語:「高1・2・3英語超入門」→「高3 スタンダードレベル英語<文法編>」→高3 スタンダードレベル英語 リーディング<英文解釈編>→高3 スタンダードレベル英語<読解編>→スタンダードレベル英語 リーディング<長文演習編> (合計66講)
※英単語は「システム英単語」「ターゲット1900」「速読英単語」から好きなのを1冊選んでやる。

数学:「高3 スタンダードレベル数学IAIIB+C(ベクトル)<単元別学習編>→<融合問題編>」→「高3 スタンダードレベル数学Ⅲ」(合計72講)
※数学IAⅡB のPointPickupは解法のまとめだから結構大事で、STEP2の予習の際に折に触れて参照して欲しいのだけど、山内先生が口頭でしか言わないから割とタチが悪い。。。(変な受け方してるからなんだけど)
具体案としては
①テキストを買って、赤ペンで書き込んじゃう(届くまでは英語でも)
②PointPickの空欄をスクショ&手元のメモに穴埋め部分を書いて、写真を撮るなど、まあ時間がかからない方法でやってもらえれば。
ハイレベルの際にPointを新たに追記もできるので、①推奨ではある。
※ベーシックレベルもあるが、スタンダードに喰らいつきたい。。。見るにしても、再生速度を落として、それでもどうしてもわからない箇所をつまみ食いすること。

物理化学:「高1・高2・高3 物理基礎、化学基礎」→「高3 スタンダードレベル物理、化学(理論編、無機編、有機編)」(物理34講 化学68講)

合計240講義! 1講義1時間として、倍速再生で120時間。
1日3時間勉強に当てられれば40日。
2倍速きついし、復習時間を多めに取ったとしても、4月までには流石に終われるんじゃない?

▪️共通テストで使う科目:この講座で基本的に対応を終えるが、一発目のやり方は変えず、高速学習で走って良いと思う。理由は「科目の地図を作る必要がある」というのは変わらないことと、単純に受験全体で見た時の配点比率が低いはずだから(それゆえ、手をつける優先度も、時間をかける優先度も低い)。ゆっくり1周するなら、さっさと1周して、共通テスト対策講座に入ることを勧める。

地理:「高1・2・3 地理 (系統地理編)→(地誌編)
古典:高3 古文<文法編>→高3 スタンダードレベル古文<読解編>&<和歌編>
   (古文文法編終了後)高1・2・3漢文
・終わったら全て「共通テスト対策講座」で「共通テストっぽさ」への対応を学んだ後、過去問演習と解けなかった部分の授業の復習をくり返す。
・現代文は共通テストレベルだと「センスで読めちゃう人」がいて、授業を受ける効果が薄い人がいるので取り上げない。おそらくこの長文をここまで読んでくれた人は、特にその傾向がある気がする。

STEP2

▪️2字試験でも使う科目:この講座が終わった後は、志望校対策講座と共通テスト対策講座を受け、過去問などの演習&授業内容の復習を繰り返すのが基本。「授業内容を演習で使う」ことを大切に。

具体的な科目について、理科はトップ&ハイなので迷うことはないが、英数をハイで止めるか、トップまでやるかは志望校や、戦略次第だが、、、

軽く動画を見たりして調べた結果は以下のとおり。

①英語→基本はどっちか。題材が異なるが、ベースの概念の解説は類似。ハイを受けて、トップを受けると、さすがに同じこと何回やるの? という感じだから、よっぽど時間がない限りはハイをしっかり学ぶか、トップに食らいつくか。ちなみに難易度記載を探すと、ハイはMARCH~早慶、国立なら地方国公立〜旧帝、トップは私立なら早慶、国立なら旧帝を見据える、とある。ハイで旧帝まで見据えてくれてるのだから、ハイをマスターする、が基本じゃないかな、、、単語の難易度も跳ね上がると思うから、文法や構文以前の受講ストレスも強くなると思うので。

②数学:ハイとトップで全くスタンスが違う。
ハイ:難易度の高い典型問題を網羅しに行くような講座。スタンダードの問題の難易度が上がった感じ。
トップ:問題数は1講1題。レベルの高い人向けに、トピックを取り上げて、1題に対してどの解を使うか?を丁寧に議論していく。少なくともハイレベルができている人向けで、今までの話であげた「夏期講習っぽさ」がある。ハイレベルをしっかりできるようにして、そのあと「必要か? そもそも時間があるか?」を考えて、やるやらないを決める。

<受講科目について>

英語:ハイレベルシリーズorトップレベルシリーズ
数学:「高3 ハイレベル数学IAIIB+C(ベクトル)<単元別学習編>→<融合問題編>」→「高3 ハイレベル数学Ⅲ」→トップレベルに行くか判断
※山内先生がハイレベルのテキストにもPointPickupがある、みたいな言い回しをしているが、多分無い。スタンダードみたいな枠があると思って自分で問題から得られたPointを記載しよう。スタンダードのテキストがあれば、ハイレベルのポイントを追記するのが良いと思う。
物理化学:「高3 トップ&ハイ物理、化学(理論編、無機編、有機編)」

・終わったら全て「志望校対策講座」で、習った内容のアウトプットのコツと、「共通テスト対策講座」で「共通テストっぽさ」への対応を学んだ後、過去問などの問題演習と授業の復習をくり返す。

▪️共通テストで使う科目:STEP1で書いた内容と同じ。

注意点として、年間スケジュールの予定通りに演習まで手が回らない、と言うケースがあるかもしれない。上記戦術を加味した上で、その場合はテキストを完璧にすることを優先し、かつ過去問で優先順位をつけ、その上でトピックを絞った演習を行うこと。焦って浅い理解であれこれ手をつけるのは、身にならない。

最後に

ここまで長々に書いておいて恐縮だが、僕は受験のプロでもなんでもない。10年以上前の自分の経験をベースに自分語りをしているただの一般人だ。そもそも受験のプロはたくさんいるし、漫画や小説ですら「ドラゴン桜」だったり「ビリギャル」だったり、勉強が苦手な子が一発逆転するノウハウがつめこまれた作品がある。

そんな中で僕が強く意識したのは「実践的=読み終わった瞬間から行動ができること」だ。君が「勉強してみたい」と思ったその火種を消さないうちに、そして、行動してみれば、何かがわかる。

その結果、やってみたら合う、合わないはあるだろう。
100人中100人が納得、効果が得られる勉強法は残念ながらこの世に存在しないから、自分のスタイルに合わせて柔軟に調整していけばいい。

だが、それに気がついた時点で君は進歩している。もしこのnoteを読んで君が「勉強を始めてみる」ことができたら、もう、その時点で我々は階段を登り始めているし、僕の目的は果たされている。

P.S

ここまで具体的に書いた以上はある程度の責任があると思うので、不登校などの理由で周りに聞ける人がいない場合に限り質問、相談は随時受け付けます(近くに受験指導をされている方がいるなら当然そっちの方がいいです。というか、このnoteを読む必要もないと思いますが)。受験のプロでもなんでもないので120点の答えは返せないかもしれませんが、君が次の一歩を踏み出せるようにはしたいと思っています。 https://x.com/pideyuki_k にDMください。大阪吹田の家に来てくれてもいいです。

P.P.S. 不登校中学生への付録

このnoteは「不登校の結果底辺高校に入学した高校生」を第一ターゲットにに書いたけれど、その子は概ね中学生で不登校になっているはずなので、不登校中学生に宛てても少し書いておく。

中学の頃完全不登校だった自分は、定期テストだけ保健室に受けに行っていた。たまに先生が家に来てくれて、テスト範囲のページ数教えてくれていた。
どうせ暇だし、行ってないくせに点数が低いのはなんか嫌だから一応勉強はしようと、教科書や資料集をパラパラめくるが何も頭に入ってこず、当日は選択問題を何もわからず適当に丸をつけて、たまたま当たった結果の12/100点などのとっていた。

もし君がある程度の点を取りたければ同じようにスタディサプリで(なんと各教科書に対応した授業がある)中学講座を受講すればいい。倍速再生などを使えば、自分の興味に合わせて学校よりも早いペースで勉強を進めることだってできる。

高校レベルでは参考書学習はやめとけと言ったが、中学レベルだと、いちいち動画を見るのがだるいから、逆に参考書で勉強した方がいい、という人もいるような気がする(ただ、最初は動画の方がやっぱりおすすめ)。

そういう人向けには、中学向けの参考書も山ほどあって迷ってしまうだろうから、ぴでゆきが勝手に選びました。一旦私を信じてこのシリーズの参考書+問題集を買いましょう。(どれもそんなに変わらないのだから、悩むだけ無駄)

基準は「Amazonで評価が星4以上か?」「長年使われているか?」「Amazonのサンプルを読んで、不登校だった自分が、なんとかひとりで読めそうか?」で決めました

大人になって振り返ると、中学の学習範囲は非常に狭い。丸一日本気出せば、理科社会くらいなら1科目(地理、とか物理、とか)について中学範囲を一周するくらいがマジでできる。定期テストの範囲はどうせそれより狭いのだからより簡単。

それをやった上で、授業の演習プリントでも先生から貰えば、授業の癖をつかんだ問題も解けるから、高得点も難しくないだろう。

ただ、そんなことよりゆっくり小説でも読んだり、自分の興味のあることを追いかけてみたら? とも思う。興味のあることを探すために勉強するのも悪くない(スタディサプリは高校の先取りもできる。興味のある授業をテレビのチャンネルを回すように、適当に見ていたら何かとっかかりが生まれるかもしれない)。映画もいいし、人との交流が嫌いじゃなければ地域に一つくらいは存在する「なんか変わった大人が集まる場所」に行ってもいい(聞いてくれればそれっぽいところを調べて教えてあげよう)。

どうあれ、受験勉強なんて、高校からでもなんとかなる。

Q&A

Q受験勉強だけやっても、大学に入ってからついていけないんじゃ?
大学時代の成績は学年4位だったので安心してください。
受験勉強と、大学の授業ではまた断絶が生まれます。どうせ皆苦しみます。その時に、受験勉強で培った基礎体力が、必ず役に立ちます。「大学に受かる=その大学の授業についていける体力がある」と考えて差し支えないです。

Q1日にどれくらい勉強すればいいの?
死ぬ気で限界までやる。以上。
ぴでゆきの場合は浪人時代は行きの電車の中から帰りの電車まで平日平均15時間は確実に勉強してました。なぜなら落ちたら死ぬと思っていたので。

Q 勉強頑張ってなんとか受かってもも、大学の中で馴染めるか不安……
馴染めません。以上。
大学に入ったら、次はコミュニケーションのべんきょうだ。何回も間違えられんし、自分のタイミングでできないことが多すぎてマジでむずい。
でも安心して。友達できなかったら、それはそれで自分だけの時間がたっぷりあるということだから。リアルの友達が少ないと、人は自然とSNSへ流れていくだろうから、その上で一つだけアドバイスするとしたら「SNSの意見に取り込まれず、人として正しくあろうとすること」さえ続けていれば、いつか、必要な時に必要な人には出会えると思う。

以下質問があれば追記していきます

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ぴでゆき
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