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桜の季節を待っている

サクラまではあとどのくらいでしょうか?

私は桜が好きだ。
もこもことポップコーンみたいに弾けて、淡いピンク色が空いっぱいを埋め尽くす、あの桜が大好きだ。

なんせ、堂々と外で酒が飲める。

あたたかい昼過ぎから飲み始めて、少し頬が熱を帯びた頃、ライトアップをされた夜桜を見ながら散歩をするのが心地いい。頬に当たる冷たい風を感じながら、チラチラと舞う桜の花弁を無邪気に捕まえようとしたりなんかしてみたい。

福岡市では毎年さくらまつりというイベントが開催されている。会場は福岡城址のある舞鶴公園を中心に行われる。たくさんの飲食店に、たくさんの桜。夜になればライトアップされた桜を楽しむことができる。

今年のさくらまつりの日程はまだ公式では発表されていないが、毎年3月中旬から4月上旬に行われている。桜の開花に合わせてズレたりするが、概ね福岡の開花時期はその頃だ。

満開の桜の下、笑顔いっぱいで卒業式を迎える。入学式は葉桜と言ったところだろうか。入学式までは持たないね〜というのがこの時期の会話の定番になっているような気がする。一昔前は、入学式に満開の桜というイメージだったが、年々早まっているというのが体感だろうか。今年は暖冬だし、どうなることやらと思わないこともない。というか、今そう思った。

ちなみに今年は福岡城跡に幻の天守閣を設置し、ライトアップをするらしい。

福岡城跡には天守台はあるが天守閣はない。
もともと天守閣は建てられなかったという説が有力だったが、最近になって、天守閣はあったが取り壊されてしまった可能性というのも出てきたそうだ。

それを踏まえてかどうかは知らないが、天守閣っぽいものを設置してライトアップするんだとか。私は幼い頃から、なんで福岡市には址があるのに城がないのだろうか。城があればきっともっと観光名所になるのになぁ、と思っていたので、簡易的な天守閣であっても城が見れるというのは少しワクワクする。

天守台から見る桜はとても綺麗だ。

黒田長政がこの景色を見ていたことに、きっと間違いはないのだろう。天守閣があってもなくても、今はないその天守台の上に想いを馳せながら飲むビールは、今年もきっとうまいんだろうな、と私は今からさくらまつりを待ちわびている。




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