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続ホットチョコレート

ホットチョコレートの記事を書いて、公開したら、またホットチョコレートが飲みたくなった。

でも、その夜の私は素直じゃなくて、少しばかりひねくれていた。だから、そのまま飲むのも面白くないし、私、大人だし、なんて思った。

鍋で作るのがめんどくさかったので、森野きのこさんがコメント欄で教えてくださった、チョコと牛乳をレンチンして作る方式を採用することにした。

耐熱グラスに牛乳とチョコレートを入れてレンチンして、ぐるぐるかき混ぜる。レンジは熱燗のボタンを使用。日本酒は飲まないので熱燗のボタンを使用する機会にはあまり恵まれてこなかったが、今回、活用することができた。

ホットチョコレート用のチョコレートということもあり、ダマになることもなく、チョコレートと牛乳はなめらかに融合。なんだよ、最初から鍋じゃなくてこれで良かったじゃないか、と思わなくもなかったが、鍋で作るのは"オツ"というものである。あれはあれで、良いのだ。

そして、出来上がったホットチョコレートにドボドボとウイスキーを入れて、再びかき混ぜた。とろとろとろけるチョコレートからはふわんとウイスキーの芳醇なアルコールの香りが上がってくる。私は思わずスプーンをペロリと舐める。う、



うまい!



最高だった。
私は夢中になって、ウイスキー入のホットチョコレートを飲んだ。なんて危険な飲み物だろうか。好きな物と好きな物を掛け合せたら、大好き物ができてしまった。あまりに単純な計算に、なんだか笑えてくる気がした。

幸せタイムはあっという間に終わりを迎える。ホットチョコレートはすぐになくなってしまった。名残惜しすぎたので、コップについていたチョコレートも指ですくって舐めた。行儀が悪いが、うまいのが悪い。全ては、シモンコールのホットチョコレートと、ウイスキーのせいだ。だから、私の品がないということにはしないでほしい。チョコレートとウイスキーの前では、なけなしの理性はひれ伏すしかないのだ。




↑ 私は、ホットチョコレートをお上品に飲むこともできます。



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