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拷問道路
拷問を好き好んで受け入れる人。
それを人はドMと呼ぶ。
福岡市西区に今津運動公園という公園がある。
かなり広い公園で遊具も二ヶ所に分かれていろんな種類があるし、テニスコートなんかもある。大人向けの健康遊具もたくさんあって、一日いても暇が潰せるので、息子たちが小さい頃はたまに訪れていた公園だ。
糸島に牡蠣を買いに行った帰りに、愛犬の散歩ついでに久しぶりに今津運動公園に行ってみた。
私がこの今津運動公園で好きなのは、足ツボロードだ。
私はこの健康遊歩道を拷問道路と呼んでいる。
全長70mにも渡り足ツボが続く道だ。
拷問道路 pic.twitter.com/nsn1WqA1Bj
— 猿荻レオン (@i23081891) January 14, 2024
もうさ、めちゃくちゃ痛い。
途中離脱するぐらい痛い。
たかだか70m歩くのに、相当時間がかかる。
足ツボが石でできているので、どうしようもないくらい痛い。
石でできてなくたって痛い。
もう、悶絶するくらい痛い。
なんで私、この道に足を踏み入れたの?ってくらい痛い。
いやいや、踏み込めてないしって思うくらい痛い。
ああ、もう痛い。ずっと痛い。
想像するだけで痛い。
いや、それは盛りすぎだ。
ただ間違いなく痛い。
とはいえ、やめられないのが足ツボ。
こんなに痛いのにやめないなんて、私ってドMだったっけ? と頭に疑問符が浮かぶ。
そんなことを考えながら途中離脱しつつも一周すると、どういう訳か足がスッキリしていた。
なんでスッキリするんだろう。
中国四千年なのかしら。
反射区ってなんよ。
経路ってなんよ。
なんで足のツボ押したら、体の別の部分が良くなるのよ。
どういうことよ。
え?
調べる?
調べてみる?
無理。
めんどくさい。
ということで、なぜ足ツボが効くのかは私にはわからない。もしかすると太古のドM体質の人があみだした健康法なのかもしれない。あるいは自分たちのドMっぷりを正当化するために、何かないものかと調べあげた結果なのかもしれない。
なぁぜなぁぜと考えていると、腰痛持ちの夫が、
「なんだか腰の痛みが軽減した気がする〜」
と天津木村風に言ったかどうかは思い出せないが、足つぼによる腰痛の軽減の可能性を言い始めた。
「家でも足ツボしたい」
理由はどうあれ、腰痛が改善されるならとのことで、足ツボマットを買おうという話になった。そこで私は、過去に足ツボの何かを買っていたのを思い出した。
これ。
立ってられん。めちゃ痛い。
ああ、やっぱり痛い。
この踏み絵、まじ拷問。
足つぼ、謎のツボ。
私には全くもって理解不能だし快感には程遠い。セルフ拷問を受ける度に、私はドMじゃないのだなと実感しつつ、何かに効くことを期待して私も乗り続けてみようと思う。
乗り続けた先にあるのは快楽か、はたまた健康か。