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人と物とnote
久しぶりに無印良品に行った。
カレーを買おうと思ったのだ。
私は三食カレーでいいくらい、カレーが好きだ。
最近は、カレーも多種多様で、飽きることはない。
しかし、カレーを買うつもりだったのに、店内を歩くと、いつの間にかカレー気分ではなくなっていた。
でも、何か買いたいと店内を歩いた。
私は新作と書かれた炭酸飲料も入れられるという保冷用のボトルを二本買うことにして、カゴに入れた。
もちろん炭酸水を入れるために買った。
間違っても、焼酎の炭酸わりやビールをこっそりと、このボトルに入れて、お休みの日にお散歩をしながら飲もうなんてことは考えていない。
断じてそのつもりでは買っていない。
そして、まだ何かないかなと、ぷらぷらと店の中を歩くと、本のコーナーがあることに気づいた。
無印良品で本?
時代も変わったもんだな。
私は、本棚の前に立ち止まる。
無印っぽいチョイスの本棚。
そして、無印っぽい素材の本。
MUJIBOOKSと書かれている。
無印が出してる本なのか、と手に取る。
人と物シリーズ。一冊500円の文庫本サイズ。
タイトルに書かれた人物の言葉や写真などが綴られたものらしい。
暇つぶし用に一冊買ってみることにした。
手に取ったのは「茨木のり子」
好きな詩人だ。
茨木のり子の詩を読むと、背筋が伸びる。
しゃんと立とうという気持ちになる。
家に帰り、早速読んでみた。
「作家や詩人も映画監督もひとりの生活者である」という視点で編集された本というだけあって、その人の愛用品の写真や暮らしがのぞき見できる。
作品だけでなく、エッセイも載っていた。
詩集だけでしか知らなかった茨木のり子、その人の言葉がリアルに感じられた。
読み終わると、詩集を読んだそれとは違う満足感があった。
そして、MUJIBOOKSの他の人の本も読みたいと思ったし、茨木のり子の持っていない詩集やエッセイ本があれば読みたいと思った。
少しだけ、その人の生活に触れるということで、さらに興味が湧いたのかもしれない。
これって、noteにも通じるのではないかと思った。
創作や、現実。
事実や、本音。
理想や、空想。
少しだけ生活のエッセンスを見せてもらって、書かれている方にも興味が湧く。
創作されたものを読み、次の創作に想いを寄せる。
創作されたものの端々に、その人の価値観を感じ、納得する。
たまには、違和感を擦り合わせたりすることもあるかもしれない。
けれども、それが面白い。
インパクトのある記事をひとつ読むのも面白い。
だけど、書かれているその一つの記事だけでなく、過去の記事を読むことで、より面白いと感じたり興味深いと感じたり。
変化が面白いと思ったり。
次も読みたいと思ったり。
誰かのnoteが更新される度に、今日はどんな記事なのかな?
と興味を抑えられずにいる。
いろんな顔を見せてもらえるnoteというものに出会えてよかったと思う、今日この頃。
最近、noteの仕様が変更されて、プロフィール欄にいろんなSNSが連携できるようになった。
これで、飛ぶとさらにその人の世界が広がって面白い。
元々私は、SNSは見る専で、推し活の情報収集のために使っていたんだけど、noteを始めてから発信するのもおもろいモンだと思うようになってきた。
このSNSをフル活用しているのが、毎日面白いエッセイを書くイトーダーキさんに他ならないと思っている。
私が書くまでもないとは分かっているけど、このSNSのリンクを踏んで驚いた。
どれもアプローチが違う。
noteのイトーダーキ
Xのイトーダーキ
インスタのイトーダーキ
Threadsのイトーダーキ
スタエフのイトーダーキ
同じことをやってない。
どれも違う。
そして、意図的に変えているだろうと思われる。
すごいとしか言いようがない。
全部に飛んでチェックする私もどうかと思うが、オタク気質があるので、ご勘弁願いたい。
興味が湧くと、調べたくなる性分で、ストーカーではございませんのであしからず。
ただのファンです。
まあ、みなさんも見ればわかるさ。
引き出しが何個あるんだと思うし、
体力・アイデア無尽蔵かよ、と。
天才と変態はやっぱり紙一重だなと思う。
天才じゃなきゃこんなことはできないと思うと同時に、日常生活を送りながらここまで徹底して仕事以外のことをやるなんて、いい意味で変態だと思う。
日常生活で、こんなに天才や変態に出会う機会は私にはない。
みんな、面白いことを考えながら、知らん顔して日常生活を送っているのかもしれないと想像すると、ちょっとわくわくしてくる。
もしかして、あの人もnoterかも?と思うと面白いかも、とさえ思うようなnote脳になってきた。
noteのユーザー数は585万人ですってよ。
もしかすると隣のあの人も、実は面白い記事を書くnoterかも知れないなぁなんて。
イトーダーキさんの最近の記事で、お気に入りなのはこの記事。
私もちょっと気になる人がPCをカタカタやってたら、このイトーダーキさんみたく、席を移動してみようかと思う。
しかし、YouTubeのリンクまでプロフィール欄に貼ってあった。
まだ配信されたものはなかったから、シャレかもしれないと思いつつ、もし配信があるとすればどんなコンテンツが更新されるのだろうと考えるだけで面白い。