Padletでできること〜完全版〜
Padletとは?
最近静かなブームになりつつあるPadlet。みなさんもぜひ教室で使ってみてはいかかでしょうか? 使い勝手抜群のアプリなので強くお勧めします。
Padletとは教育用掲示板にカテゴライズされるアプリで、教育現場で活用することに特化されています。Google、Microsoft、Appleのいずれかのアカウントがあればログインすることができます。またアプリではなくブラウザでも遜色なく動くので、「うちの学校はアプリが自由に入れられませんねん問題」も基本的にクリアできます。
Padletをはじめよう
まずはPadletのアプリをダウンロードするか、ブラウザからPadletへアクセスしてログインします。
はじめにすることはボードの新規作成です。
Padletには7種類のボードがあり、学習活動に応じて適切なものを選択します。
ここでは最も基本となるウォールのボードをもとにはじめにすることを説明します。
たったこれだけでOK!このボードを子どもたちにリンクを送ったりテレビにQRを表示させたりして、子どもたちをこのボードに呼びましょう。
活用例1 学習交流の場として〜けテぶれ交流〜
使用ボード:ウォール
けテぶれ学習のノートを朝イチにPadletにシェアして交流する時間をとっています。子どもも指導者もノートを見てコメントやいいねを送ります。
旧来なら子どもと指導者の間のみでのやりとりが多かったノート指導ですが、子どもたちの相互評価が加わることでモチベーションもアップしやすいです。また、当然ながら子どもたち同士で学び合うので、良い勉強法がブームになることもあります。
活用例2 同期型授業〜社会『命をささえる水』
使用ボード:シェルフ
Padletは 同期型の一斉授業でも使える汎用性の高さがセールスポイントです。
社会科『命をささえる水』では、このように毎時間はじめに資料を提示して問いを出し合うことからスタートしています。写真や動画やグラフ、またリンクを送ることもできます。単元を通して学びの足跡が残るのが良い点ですね。
活用例3 非同期型授業〜カンジー博士
使用ボード:マップ
マップというとんでもなく便利なボードの活用例です。
このマップの最大の特徴は成果物をGoogleマップの位置情報を紐つけることができるという点にあります。
この授業では都道府県の名前とその特色を交えた文章をノートに書き、位置情報を打ち込んでシェアするという課題を出しました。(休校期間中とかだったらめっちゃ盛り上がる非同期型授業になるなぁ)
また高知県のような広い地域から、下のように『金閣寺』といったピンポイントな建築物レベルでの紐つけもできます。
例えば、低学年なら校区探検で撮った写真にタッチペンで気づきを書いてシェアしたり、高学年なら歴史で学んだ古墳や戦いといったさまざまな事象を記録することで学びが想定されます。うん、面白そう。
活用例4 表現活動〜外国語活動
表現活動の際に、動画でシェアするという方法が抜群に効果的です。
ここでは外国語活動で、スピーキングの課題を出してそれぞれがタブレットで録画してその動画をシェアしました。
例えば、リコーダーテストでの活用をイメージしてください。旧来なら子どもたちの演奏を指導者がマンツーマンで聴いて評価するシーンが多かったと思います。しかし、Padletにシェアする方法を使えば、何度でも録画し、一番上手くできたものを送ることができ、待ち時間等も発生しません。指導者にとっても子どもとってもwin-winとなるでしょう。
ちなみに、Flipgridというアプリが実装されたらそちらへ移行するつもりです。これはまたいずれ別のnoteで。
活用例5 デジタル掲示板〜習字〜
使用ボード:シェルフ
古今東西、学校の教室や廊下には子どもの作品を掲示しますよね。しかし、これは作業工数がとても多く働き方改革の面からもマイナスを生みがちです。
そこで掲示板をデジタル化していきましょう。画鋲も要りません(当たり前)
下のように書いた作品の写真を子ども達がタブレットで撮って、シェルフ(麦や左右)の下にシェアしていくだけです。
さらにすごい機能があります。
なんとこれらの作品をわずか15秒で全てPDF化してエクポートすることができます。
待つことわずか15秒・・・
全員分の作品のPDFが出力されます。このPDFのURLをQRコード等でシェアすれば保護者に全員の作品を見てもらうことも可能です。
要するに、図工展等もデジタル上で実施することができるようになるということですね。
ICTはロケットブースター〜時と場所を超えて〜
さて、Padletでできるさまざまなことについてお伝えしてきましたが、ここまでは序章にすぎません。
ICTは(Information and Communication Technology)の頭文字取ったもので、本質はテクノロジーにより学びのコミュニーションを拡張していくことにあります。
要するに、自分の教室だけではなく、学校中、市町村中、そして日本や世界の教室へとつなげていくこともできるのです。
Padletのボードのリンクをコピーというワンタップの作業をし、他の教員の端末に送るだけです。
そうすることで、出会ったことのない遠い地にいる人と繋がり学びあえることができるのです。
最近、zoomを活用し全国の教室と繋いでの同期型のプロジェクト学習を展開していました。5校が繋がり、各都道府県の特色をテーマとしたクイズを出し合い双方向の交流をするというものです。↓
次は非同期型での複数の学校を繋いだプロジェクト学習を計画しています。
ほら、ワクワクしますよね。指導者がワクワクする活動は、子どももワクワクします。
ICTは学びを面白くするためのロケットブースターになり得る存在です。
日本のICTは世界から3周遅れと言われています。
「ソニーや任天堂のある日本がなぜ、紙と鉛筆なのか!?」って外国の教育者の方は、よく驚くそう。
何とかこの遅れを取り戻し、日本の教室をもっとワクワクするものにしていくことができればと、企んでいます。共謀者、求ム。