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ICT×歌リコーダーテストのイノベーション

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高学年でも恥ずかしくない同期録音式歌テスト


音楽の授業における歌テストって、特に思春期真っ只中の高学年の子どもにとって、ものすごくハードルの高いものだと感じます。大人だって人前で話すってものすごくプレッシャーですよね。そういった問題を解決するためのイノベーション「同期録音式歌テスト」を発見しました。


方法は極めてシンプルです

① 教室で伴奏を演奏、もしくはCDを流す

 子ども達は自席で歌いタブレットで録画する

 何らかの方法で提出orシェアする


これならみんなで歌っているので恥ずかしさはかなり軽減され、プレッシャーからも解放されます。実はダメ元でやってみた方法なのですが、驚くほど鮮明に録画した子どもの声が聞こえます。音程やリズムがしっかり合っているかを完全に評価することができます。また、全員で歌うので一人で歌う時よりも歌いやすいため上手になることがほとんどだと思います。

この方法に賛否が出るとすれば、「一人で歌えることに価値があるのではないか」でしょうか。

しかし、あくまでの自分の今までの人生経験上ですが、人前で一人で歌うシーンはありませんでした。今後もおそらく国立競技場で国家独唱のオファーが来ることもないでしょう。読者のみなさんもほとんどのケースにおいて同じだと思います。ということは、合唱などのシーンでみんなで歌うという環境で歌う技能が大切なのではないでしょうか。

歌テストのプレッシャーで学校に行くのが嫌だなあなんて思っている子どもも日本中にたくさんいるはずです。この方法によってそんな気持ちの子どもを減らすことができれば幸いです。


何度でもチャレンジできる非同期録音式リコーダー鍵盤ハーモニカテスト


 音楽の授業でのリコーダーや鍵盤ハーモニカのテストのシーンって、結構負荷が高いですよね。名簿順に一人一人指導者の前で演奏し、点数をつけてABCの評価をつけたりすることをよくしていました。そして、合格できるよう何度もテストを受けに来る子どもたち。

 この一連の流れの問題点はとにかく「時間を食う」ことにあります。音楽の授業中にこれをするならテストを受ける子ども以外には膨大な待ち時間ができますし、また休み時間に再テストをするようなこともよくありました。

 そこでここでもイノベーション。「非同期録画式の演奏テスト」です。方法は以下の通りです。

 子ども達一人ひとりが自分のタイミングで演奏を録画する

 一番うまくいったと思う動画を提出orシェア


 この方法のメリットはまず、子どもに待ち時間がでないこと、指導者の評価の時間がかからないこという時短が挙げられます。また、子どもたちは何度も演奏し録画映像をチェックし、ダメなところがあれば再度練習して録画するというPDCAが何度も回ります。録画することにより自分の演奏を客観的に見ることができるので、メタ認知的な面での力を育むことにもつながります。

また伴奏があった方が良いという子どもは、先述の歌の時と同じく教室で伴奏を何度も流して録画するという方法でも良いでしょう。

最近、Voicyという音声プラットフォームでの発信を始めました。今回のnote記事はVoicyでしゃべったことをテキスト化したものです。平日朝6時から放送しています。もし良かったら聴いてみてくださーい。