8/17 おじいが亡くなった時のことと昔のおじいのやさしさを振り返る
前の投稿からしばらく時間が空いてしまいました。
前回の投稿はおじいの葬儀の後だったのですが、当時は一人になったり夜寝る前におじいの顔が思い浮かんで涙が止まらなくなることは多かったです。
今は、少しずつ涙が出る回数は減ってきました。
おじいは農家でした。東北でよく食べられているお米を作っていて、東北のある野球が強い高校の近くにある多くのRice fieldでおじいはお米を作っていました。私の実家は沿岸地域にありおじいが住んでいたところから車で二時間かけたところにあります。
GWやお盆、冬休み、春休み長期休みはお手紙を必ず書いておじいのうちに訪れていました。
そのたびに、米袋30kgのお米をたくさんくれました。切らすことなく暮れていたんじゃないかなと思います。それだけでなく、私が大学で上京した時には私のうちにも送ってくれたり(私は大学が夜間だったこともあり、いろんな境遇を持った友人も多く、私が「お米をあげて助けてあげたい」と思った子にもお米をプレゼントしてくれたこともあったっけ)、本当に誇り高き農家だなと思いますし、そのお米を口にしたことのある人も多いかと思うのでそれも嬉しいことだなと感じています。
手紙を書いたら喜んでくれたな。バナナの皮をむいて割りばしを指して凍らせた生バナナアイスを作ってくれたな。来るたびに美味しいお惣菜をかってまっていてくれたり、ぴちぴちピッチというマーメイドのアニメを借りるために冬でも軽トラを走らせてくれたなあ。
おじいちゃんにくっついて寝るのが好きだったな。近くをあるく猫に餌をあげてはなつかれていたな。農業用の倉庫の壁をぶち破いて猫(黒猫のクロ)の小屋を作ってあげていたな。しばらく一緒にいたクロが帰ってこなくなって寂しがっていたな。私は、おじいちゃんに可愛がられるクロに嫉妬してたな。クロも私に嫉妬してたかなあ。
足が悪くて病院にしばらく通っていたこともあったな。どんどん耳が遠くなったりしたなあ。
私が遊びに来るたびに必ず、仏壇に連れていかれてご先祖様に一緒に手を合わせたなあ。
そんなおじいちゃんが今度は手を合わせられる番になってしまったな。最近またなついていた猫がいたらしいなあ。その猫も寂しがっているんだろうなあ。亡くなる前日に近くの床屋に行って綺麗にしてもらっていたらしいな。猫の餌かったんだっで自慢していたらしいなあ。亡くなる前日に普段はすぐにはあげないお小遣いを幼い親戚にあげていたらしいなあ。
なにか感づいていたのかな。
おじいちゃんは暑さで突然亡くなってしまった。
おじいは、耳はほぼ聞こえなかったから会話するときは叫ばなければ届かなかった。外から見たら喧嘩しているのかな?というくらいだった。でも一時期悪くしていた足もすっかり良くなっていて、田んぼ?に除草剤を撒けるくらい元気だったらしい。亡くなった時も除草剤を撒いていた。背中に背負った除草剤を置いて、倒れていたらしい。暑い日だったから背中もやけどしていたらしい。でも、現役89歳でばりばり農家してた。突然の連絡、ちょうど私は仕事の関係で合宿で山中湖にいた。信じられなくてその日は上司にも言えず、実感わかずすぎて楽しく過ごしてた。
帰って、彼の車で息を殺しながらずっと泣いていた。息を殺さずに泣いてもいいんだけど、泣いているのばれると思いっきり涙出ちゃうから控えめに泣いてた。絶対ばれていたけど。
次の日も仕事に行った。次の日は通夜、葬儀のため葬儀会館へ。きょうだいが多く、私も一応長女なのであまり悲しい気持ちにならないように明るく振舞った。棺の中のおじいをみて思ったのは、私はおじいに「ずっと一緒にいたい」「大切にしたい」「長生きしてほしい」と小さい時からずっと思っていた。これが愛というやつだったんだろう。今、周りに愛をもって接することができているのは(最近忘れがちだったけど)おじいに会えたからだと思ってる。だから、妹弟の前で「私が愛した男~~~」とか言って棺にハグしたり、投げキッスとかした。
火葬をして、骨を拾った。その後すぐおじいの家に戻りおじいの住む地域の人が拝みに来るのを受け入れた。これまで私が、おじいに書いていた手紙を一緒に火葬したかったけど、おじいと住んでいた叔父は見つけられずだったが、おじいの家で偶然見つけることができた。その時に、最後におじいが過ごした場所や寝ていた部屋を見ることができた。泥だらけになった帽子、靴、軽トラ、除草剤。おじいの匂いのこっていた。
もうすでに火葬は終わっていたので、手紙を天国に届けることはできなかったけど、施設にいるおばあに今度は見せようと思う。おばあは、認知症でおじいのことももうわからないし、施設の外にでられなかったので葬儀も参加できず。おばあにも今度すぐ会いに行こうって思った。
そういえば、おじいは施設にいるおばあにいつも会いに行っていたね。許されてないし、絶対使う機会ないのに、おばあにお金わたしにいってたね。
書いていたら心の整理ができてきた。
葬儀もすべて終わって、今住んでいる家に帰ってきた。彼に「愛した男がいなくなってしまった」と言ったら「まだここにいますよ、愛される男として引きついでいきますよ」といってくれた。
実は、最後おじいに会いに行ったとき、彼は車を出してくれた。初めて彼をおじいに会わせた日だった。「Sarkooをよろすぐたのむよーーー!」って何度も言われていた。おじい耳遠いから、声でかかったし何度も言っていたからその時の感じはまだおぼえてる(笑)
これからもおじいは、すごく大切な存在。やさしさや愛しさを教えてくれた存在。これからもおじいの想い引き継いでいきるよ。おじいの想いを引き継いでくれる予定の大切な彼もいるよ。Sarkooこれからも頑張るからね。私のこと忘れないでね。私もおじいちゃんのこと忘れないからね!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?