病院の前で見かけた3人のおじさんに人生の幸福を見た
今日は、トラックの助手席に乗って
配送補助のバイト。
半分くらいの時間は移動になるので、割と楽だ。
今回も順調に配送先を回り、会社近くまで戻ってきた。
ラストの現場は病院だった。
ダンボール1つしか荷物がなかったので、社員さんに「トラックに乗ってて」と言われ、車内で待つことに。
トラックの目の前にふと目をやると、3人のおじさんがいた。
1人はパジャマ姿で車椅子に乗っていて、彼の前に2人のおじさんが立ってる。
声は聞こえないが、立ってるおじさんの1人はクシャクシャの笑顔で、もう1人は腰を折って笑っている。
車椅子のおじさんも楽しそうだ。
そんな3人を見て、心の底から『いいなぁ』と思った。
車内で1人「いいなぁ」と呟いた。
僕が3人を見ていたのは、ほんの30秒くらい。
それから彼らは(僕から見ると)何の前触れもなく散り、手を振るでもなく、1人は駐車場の方へ、1人は病院の正門へ、1人は車椅子を走らせ、スロープを上っていった。1人になっても笑顔だった。
僕もいつかあんな笑顔で友人と話すおじさんになれるだろうか。