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超絶なデコボコ道を車で移動。首は痛くなったか?|インド旅行記 #24

昨年末、初インド旅行で、南インドの田舎をマイクロバスに乗り、かなりの距離を移動しました。綺麗に舗装された道を走れる時は、走行した道の半分以下。ほとんどの道がデコボコ道でした。毎日、4時間以上、車に揺られ、首は痛くならなかったのか。今日はそのことについてお伝えします。


予想はしていたが、漫画のように揺れる

インドの車道。予想はしていましたが、本当に道が平らではないのです。チェンナイ空港から一歩外へ出て、車で走らせる、3分もしないうちに、ほそはされているけれども、大きな穴の上を走ったり、舗装が剥がれ落ちて、土が丸見えになっているところを、エイッと走らせたりと、とにかく、車は大揺れします。

あまりの車の揺れ具合に、映画とか漫画に出てくるワンシーンのようで、笑いが込み上げてくるくらい。

インド旅行前の東京の便利な生活の中に、どっぷり浸かっている私にしたら、あり得ないデコボコ感。

行く前に予想はしていたので、腰痛持ちで肩こりもひどい、体がガタガタなおばさんな私が、この道中に耐えられるのか?

めちゃくちゃ不安でした。

ですが、もう、行く時決めたわけで。
そして、もう、車に乗るしかないし。
道は、これしかないわけですから。

嫌だなとか、思う間も無く、まるで、馬とかに乗るが如く、
車に揺られることになりました。

もし、これが東京にいる私だったら

もし、同じような状況、道がめちゃでこぼと、そして、3時間も4時間もゆられないえればならない状況に、東京で、日本でなったら。

もう、あり得ない〜!
首が痛くなっちゃう!
腰が心配だわ〜!

と悲鳴を上げていたと思うのです。
そして、実際に首も1日で痛くなり、寝込んでいたのではないかと思います。

ですが、とても不思議なことが起こりました。

なぜか、全然、大丈夫!

そんな、やわな私が、この超絶デコボコ道を、毎日、4時間以上、それも、マイクロバスという乗り物に乗ったらどうなったか。

それが、なぜか、全然、大丈夫だったのです。

不思議すぎる。

ネッククッションを使っていたわけでもなく。
腰痛のクッションは背もたれに使ってはいましたが、
首も痛くなく、腰も痛くはなりませんでした。

どうして、大丈夫だったのか?

そこで、帰国してから、どうして大丈夫だったのだろうと考えました。

東京に戻ると、また、やわな私に戻っているわけですから。
何か、大変身して、強靭な私になれたわけでもない。

じゃ、あの、インドでの日々をなぜ、問題なく耐えられたのか?

それは。

おそらくですけど、"インド ハイ”状態だったから
だと思います。

思えば、半年以上、かなりしっかりとアーユルヴェーダを勉強してきました。その時に、先生が、必ず

”インドでは、〇〇があります”
”インド人の家庭では、〇〇します”

とおっしゃいます。

まさに、インドのいいところのオンパレード。
もちろん、それは、アーユルヴェーダの古典書に書かれていて、今でも生かされている、アーユルヴェーダの生活の知恵がどれだけ、効果があるか、そんなエピソードの説明を受けている時に起こることですが。

となると、聞くたびに、洗脳されるというよりも

”インドってどんなところなんだろう?”
”実際に、〇〇のスパイスは、どんな木から取れるのだろう?”
”本当に、インド人は今でもアーユルヴェーダを実践しているのかな?”

とか、疑問が次々に湧き起こってくるのです。

その疑問の答えが、今、目の前にあるのかと思うと

一種の興奮状態になっていたのではないか?

と思います。

同じツアーに参加してた、旅行仲間に聞いてみた

そして、そのインドハイ状態は、私だけなのかなと思い、同じツアーの参加者に聞いてみました。

すると、口々に

”私も、なんだか、体調がよくなってきたの”
”私も、すごく心配したけど、あんなに揺れてる車に乗っても、そこまで疲れない!”

という、感想でした。

やっぱり、これは、インドハイだと確信しました。

そもそも、海外旅行ってそういうもの

どこに行ったとしても、それが憧れの土地であったり、ずっと行きたかった行き先であれば、到着すれば、誰だって興奮状態になると思います。

が、

インドハイは、他の場所に行った時の感覚と違うなと思いました。

そこに広がる世界は、決して豊かとは言えない光景が広がっている。
なのに、人々はものすごいエネルギッシュ

その対比を見た時
生きるとは何かと、自分への哲学的とも言える問いを
しない人はいないと思うのです。

そして、次に目に飛び込んでくるのは、ヒラヒラと風になびく、色とりどりの布たち

日本では考えられない、素晴らしい色と色とのコーディネートをしながら、サリーを着こなしている女性たち。

脳への刺激は、ものすご〜くあるのかなと思います。

自分が思っているより、本当の自分は強いのかも

東京に居ると、とても快適な生活です。
何か不便なことは滅多に起こりません。

自分から、何か行動しないと、生活ができなくなるという緊迫感は、災害時でない限り、感じることのない、ものすごい便利な生活。

そうであるから

生きる力を失ってしまうのかなと思いました。

失ってしまうと、自分の強さは忘れてしまう。
自分が弱いところにばかり、目がいってしまうのかなと。

今回のインド旅行では

”あれ?私って、意外に丈夫なの?”

と思いました。

だって、もう、マイクロバスの天井に頭がつくんじゃないかっていうくらい、揺れる道でも、首痛くならなかったんですから。

#わたしの旅行記

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