見出し画像

自分と他人を赦すための3つのステップ

もしあなたが心から赦したいと思っているなら
その扉はすでに開かれています

タラ・ブラック

「赦さない」というのは、過去の痛みを呼び戻し、現在の喜びを妨げる重荷です。赦すことで自分の受けた有害な行為が正当化されたり、無防備になってしまうわけではありません。自分を傷つけたものへと心を柔らかく開いていくための勇気が、自分を守りつつ成長していく力を養ってくれます。

「人は皆、誰かを傷つけ、傷つけられた経験がある」という認識から、赦しが生まれます。赦しは普遍的な愛や思いやりを育み、傷を癒してくれます。

赦しには時間がかかりますが、赦す努力を積極的に重ねることで、その過程を助けることができます。毎回の赦しの練習において、他人や自分自身を「赦せる分だけ」赦せば十分です。以下の3つのステップを試してみたいと思ったら、赦しはすでに始まっています。

自分が傷つけた人に赦してもらう

  1. 静かな場所に座り、目を閉じて呼吸に注意を向けます。息がゆっくりと深まり、リラックスしていく様子に気づきます。

  2. 自分の言動や態度によって、誰かを傷つけてしまったことを思い出してください。その人が感じたかもしれない、痛みや失望を想像してみましょう。後悔や悲しみなど湧き上がってくる感情を、自己非難することなく、ただ認めてあげます。

  3. 自分が傷つけた人を心に抱き、赦しを請います。その人の名前と赦しの願いを、心の中で囁きます。傷ついている人に届いたと感じられるまで、何度も繰り返します。

自分自身を赦す

  1. 自分のニーズを無視したり、自己批判したり、自分を愛してあげられなかったことを思い出してください。自分自身に与えてしまった傷を、非難することなく認めます。傷つけた自分と傷つけられた自分の両方を、愛と優しさをもって心に抱いてください。

  2. 受けた痛みを認めながら、心の中で「自分を赦す」と言ってみましょう。望むだけ何度でも繰り返してください。

自分を傷つけた人を赦す

  1. 誰かによって深く傷つけられた経験を思い起こします。母親が傷ついた子どもを思いやるように、痛みを慈しみを持って受け入れてください。自分を傷つけた人を赦すことで、その痛みから解放される可能性を感じましょう。自分を傷つけた人の名前と次のことを、心の中で囁きます。 「私はこの痛みをあまりにも長く背負ってきた。今、自分が赦せる分だけ、あなたを許す」 この文章を心から繰り返します。

  2. 「赦したくない」という抵抗を感じたら、自己批判することなく、ただその感情を認めてあげてください。今日赦せなくても構いません。赦そうと試みたことだけでも、十分です。

  3. 赦そうとする自分の勇気と意志に感謝します。自分の心をケアして重荷を減らし、平和を育んでいることを祝福してください。

  4. 意識を呼吸に戻し、練習を終える心構えができたら、ゆっくりと目を開きます。

注意:この練習は、心理療法やカウンセリングの代わりにはなりません。トラウマになるような出来事を経験した人やPTSDを患っている人は、この練習を試す前に、セラピストやカウンセラーに相談することを勧めます。この練習中に怒り、うつ、不安などの強い感情に圧倒されたら、意識を呼吸に戻してください。苦しい感情に息を吹き込み、口から息を吐きます。足の下の地面を感じて、大地から受けているサポートを感じます。落ち着きを取り戻すまで深呼吸を続け、練習を中断してセラピストやカウンセラーに助けを求めてください。

私は人を傷つけた覚えがない、自分自身を傷つけた記憶がない、と思っている場合でも、上記3つのステップを始めから終わりまで行ってください。人は皆誰かを傷つけ、己をも傷つけた経験を持っています。他人に赦しを請い、自分自身を赦してあげる行為が、自分と自分を傷つけた人の間に隔たる壁を溶かして、その人を赦してあげることへと導いてくれます。

皆さんが穏やかな気持ちで暮らせますように。

マインドフルネスを取り入れたライフコーチングに興味がある方はこちらへ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?