野点2.0
茶の湯の黎明期から楽しまれている野点(のだて)。野点は屋外で自然を楽しみながらお抹茶を頂くことの総称ですが、茶室での茶会と違って、明確な決まり事が無いという特徴があります。
現在、野点というと、朱の傘の下で緋毛氈を敷き、風炉を使って行う上品なものを思い浮かべるかと思いますが、野点が誕生した当初は、石を組んで炉を作り、木の枝から釜を吊るして湯を沸かすという、かなりワイルドなものだったそうです。
一品更屋は、野点が誕生した頃の自由な思想に立ち戻った上で、技術の進化から生まれた現代の道具を積極的に導入し、現代人が必要とする進化した野点「野点2.0」を完成させました。
このノートでは、「野点2.0」の概要から実践方法、道具の解説までを行なって参ります。