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幽霊、2024年6月の仕事。

6月の仕事はZAITENの連載コラム。

ZAITEN『時代観察者の逆張り思考』

7月号は「「つばさの党」反社の宴と化す地方政治」

「ZAITEN」7月号

タイトルでだいたい予想がつくと思うが、東京15区衆院補選の話題ですな。
発売日が新しい罰ゲーム都知事選開幕のタイミングなので、タイムリーな内容になりましたな。
小池百合子と村田蓮舫、君はどちらでエレクチオンするか?

「ZAITEN」7月号目次

今年に入って断続的に体調不良が続いていたので、仕事量が減っていたが、そろそろ『ZAITEN』連載以外も書く予定。

附記徒然。

学生アルバイトから本格的にライター稼業を始めたのが1994年で、「更科修一郎」名義で書くようになったのが1996年。
『雫』というアダルトゲームのレビュー記事を書く仕事で、エロ本用の合同名義ではなく、オタク向け媒体用の単独名義が必要になったから作ったが、気がつくとこの名前だけが残っていた。
ただ、2015年の復帰後はその手の記事を書く機会がないので、昔の記事のことで嫌味を言われても、微妙にピンと来ない。

話題として振られれば、昔取った杵柄で答えることはできる。
現在進行形の話題も、話すことはできる。
だからと言って、最前衛の人々と話が合うかというと、否。
理屈は噛み合っても、熱量が違うから、本質的には合わない。

一方、嫌味を言う人々は、昔は最前衛だった過去の人々だが、こっちはこっちで怨念の量が違うから、話が合うわけがない。
そうなると、誰とも話が合わないから、一人で黙々と仕事をして、あとは寝るだけ。

自分ではオタク方面の趣味に括られると思っていた趣味も、実際のところはそうでもなかった。
発端は「漫画が好きだが、角川書店の分裂騒動で振り回されたので、マイナー漫画誌の創刊と休刊を観察する」だったが、出版業界やその周縁にあったサブカルチャーの時代観察が、たまたまアニメやゲームに繋がっていたというだけで、関心の「角度」が他人と違うことに気づいた。かなり早い段階で。

たとえば、編集者としてエロ本を作っていても、ロリとかショタとか巨乳とか……ジャンル自体への偏執的な思い入れがないのだ。
ジャンル規範の上で「何が表現されているか、何が引用されているか」には、強い興味を抱いていたが。

ライターでもその傾向は変わらず、他人と「角度」が違うことを面白がられて「批評」と呼ばれたりもしたが、ジャンルライターとしてはジャンルへの忠誠心を先天的に欠いていて「反体制」扱いされるので、長くは続かなかった。

同じ対象を見ていても、他人と話題を共有できないので、「角度」だけ活かして世間話を書いている。
それが『ZAITEN』の連載『時代観察者の逆張り思考』だ。
30年経って、出版業界やその周縁にあったサブカルチャーの時代観察、という奇矯な趣味から生まれた「角度」だけが残ったのだ。

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