【接骨院・整体院】イギリス・実費治療でも集客しやすい理由
日本で実費治療といえば
凄腕セラピストや治療家じゃないと集客できない。
SNSでバズらないと難しい。など
口コミや紹介で大成功する人は一握りで
割とマーケティング能力に偏っている気がします。
日本から遠く離れたイギリスでは少し異なります。
なんと個人で経営してるすべての治療院(接骨院、整体院、マッサージなど)が全実費なんです。
そもそもイギリスの医療システムは日本と大きく異なり、
基本的に、NHSと呼ばれる国民健康サービスを利用します。
どういったサービスなのか。
住んでいる場所の近くのGP(かかりつけ医)を登録し、
緊急性が高くない限り、どんな身体の不調でもそのかかりつけ医の病院に行き、さらなる検査や専門家が必要と判断された場合、大きな病院などに紹介状をもとに行くことが出来ます。
つまり、
GP → 処方箋出して終わり
↓
専門医・大きい病院へ紹介 → 画像診断・処方箋・手術
↓
理学療法士などのアフターケア
それぞれのステップで予約が必要で
今すぐというのは滅多にありません。
画像診断まで行ってもレントゲン予約に一週間、
仮に緊急性の高い患者が前に入ってきた場合
どんどん先延ばしにされます。
ただ、一番の特徴がすべて無料だということ。
誰でも無料で受診できるためどのGPもかなり混んでおり、
朝一番に電話をかけてその日予約が取れたらラッキー、
症状などにはよりますが軽いものは先延ばしにされやすいです。
そしてこのシステム、
風邪でも腰痛でもまず同じお医者さんにかかります。
腰痛があまりにもひどい、
または痛み止めや湿布を処方したが悪くなる一方だと
やっと整形外科の専門の先生に診てもらえます。
画像診断や手術が必要ない、または問題がなかった場合
理学療法士のもとへまわされます。
そしてその理学療法士の予約をするのになんと3か月待ち。
腰痛治ったけどとりあえず理学療法士の予約に行ってきた、
なんて人も多くいます。
理学療法士に診てもらう際は
可動域などを調べて後はエクササイズを3つ指導されて一瞬で終わります。
そんな経験をしているイギリス国民は
どうにかお金を払ってでもなんとかしたい!と思う人が多く
NHS以外の病院や専門家、つまり全実費のところへ駆け込む割合が高いです。
レントゲン検査だけでも300-500ポンド(57,000-95,000円)しますが
GPを予約してかかりつけ医に診てもらって
そこから大きい病院に紹介してもらってまた予約を取って、、
となるとかなり時間がかかるので実費で検査する人も少なくありません。
なんと鍼灸がここ最近でNHSで無料で受けられるようになりましたが、それでもかなり予約を待たないといけないので、鍼灸治療も基本的に実費が主流です。
また、日本と違って接骨院などは国民健康サービス(NHS)適用外なので全実費の治療しか存在しません。
そのため、価格帯や治療内容も治療家によってかなり異なります。
サブスクをやっているカイロプラクティッククリニックなどもあり、ビジネスモデルも様々です。
こういった国の事情から、日本と比べると比較的集客しやすい状況になっています。
今年、イギリスでは政権交代があったため
NHSの改善が期待されていますが、
EU離脱や厳しい移民政策が施行されたことによる慢性的な人手不足により、なかなか今すぐの改善は難しい状況です。
診察代が無料!と聞くと素晴らしいと思いますが
無料なりの弊害、そして手技療法を受けたい人はお金がないと受けれない仕組みになっています。
ですので、人によっては通うのも難しい場合もあり
セラピスト自身が個人の症状や経済状況にあわせてリハビリの計画を立てる必要があります。
イギリスで個人経営のセラピストにとっては
集客がしやすく実費治療のみで比較的儲けやすいシステムになっているのが現状です。
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