通帳の隠し場所・・・最終形?
近頃、とんとモノに興味が亡くなった認知症の母。
財布や、その中に入っているお金にすら目もくれません。
それでも若い頃にお金で苦労した母は、銀行の通帳にだけは異様に執着します。
この通帳は、もはや何年も記帳していない使えない通帳。
それでも本人は大切なものという認識で、書類などを入れている引き出しにしまっているのですが、時々そこから行方不明になります。
認知症になりたて(?)の頃は、書棚の画集の中に隠したり、箪笥の下着の下に隠したりとあれこれ頭を使っていましたが、ここ1年ほどはたいてい布団の下と場所は決まっていました。
ところが先日、引き出しにも布団の下にも無くて、過去に隠していた書棚など、どこを探しても見当たりません。
本人は無くなったとも言わないので、もう通帳にすら興味が亡くなったのかも・・とも思いましたが、急に思い出した時に現物が無いと騒がれるのは嫌なので、必死に探しました。
すると、通帳は意外な場所にありました。
その場所とは、テーブルの下(裏)。
このテーブルは、母が寝ている間とトイレに行っている間、そして入浴している間以外はずっと座っている場所。
ここならいつでも手で触れられるので、隠した場所を忘れても思い出せます。
ただこのテーブル、パタンと畳めるタイプなので、移動させる際に気を付けないと通帳が落ちてしまいます。
私は気づいていない体を装わなければならないので、掃除の際には丁重にテーブルを動かします。
なにはともあれ、どうかここが隠し場所の最終形でありますように・・と祈るばかりです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?