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母の部屋からどんどんモノが無くなっていく理由

認知症と診断されたばかりの頃は、とにかく荒れまくっていた母。

今思えば、どんどん忘れていく事への不安からだったのでしょう。
最近ではそれすらも忘れてしまうため、以前のように荒れる事も少なくなり、荒れたとしても何日も続くことは無くなりました。

とはいえ、やはり何かのきっかけで急に覚醒したようになります。

そんな時、母は必ず「こんなモノ、昨日まで無かった!」というような事を言うのです。
ひどい時には「さっきまでなかった!」と言うことも。
それは、さっきどころか何年も何十年も前からそこにあったモノなのに。

「自分が知らないうちに、誰かが置いた!」と、言い張るのです。

以前なら「ずっと前からあったよ」などと言っていた私ですが、本人は置いたことやそこにあったことを忘れているので、何を言っても納得しません。

そこで最近は「あ、ごめんごめん。私がさっき置いたんだ〜。あっちに持ってくね。」という対応に。

すると「そうなの?」と納得して、そのモノが目の前から無くなれば、そんなことを言ったことすら忘れます。

不思議なのは「昨日まであったモノが無くなった!」と言うことが、ほぼないこと。

あ、通帳だけは言いますね。

そんな理由で、母の部屋からはどんどんモノが無くなり、よほどのモノでなければ速攻処分してしまうので、母はどんどん身軽になっています。

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