【肝臓パックリ】母の入院歴

75歳頃までは本当に健康だった母ですが、その後さまざまな病気やけがで毎年の様に病院のお世話になっています。

そんな入院歴のひとつの【肝臓パックリ】とは、家の中で転んで金属製の箱の角で腹部を強打し、救急車で運ばれた時のことを我が家ではこう呼んでいます。

転んでからどのくらいの時間が経ってからなのか、早朝に息子が夜勤から帰ると、玄関の近くの母の部屋から息子を呼ぶ声が聞こえたそう。

「ばあちゃんが何か言ってる。」と、息子に起こされて2階から母の部屋に行くと、母が真っ青な顔でベッドに座っていました。

そして私の顔を見た途端、急に意識を失ってベッドに倒れこんだのです。

医師からは「肝臓がパックリ割れてた。体内で大出血していて、あと30分遅かったら危なかった。」と言われたのですが、もしあの時意識を失っていなかったら、出血もしていなかったので救急車は呼ばずに、自分で病院の救急外来に連れて行っていたと思います。

それにあの時、息子の帰りがもう30分遅かったら・・とかあれこれ考えると、本当に運がよかったと思わずにはいられません。

この手術はかなり大変な手術で、直後には【術後せん妄】も。

「早くこんな怪しいところから出して!」などと言うようになり、このまま認知症になっていくのではないか、と心配しました。

それでも一般病棟に移る頃にはこの【術後せん妄】もなくなり、ホッとしたのを覚えています。

まさか数年後に本当に認知症になるなんて、その時は思いもしませんでしたが・・・

ただあの頃は認知症のことを全く理解しておらず、認知症になったらすべて終わり・・と思っていた私ですが、そうではないと今では思います。






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