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【カウンセリング記録】気持ちにブレーキをかける
入院前は月に1回だったカウンセリング。
入院してから2週に1回になった。
安心できる場が少ない私にとってはとても貴重な1時間。
前回のカウンセリングで宿題が出た。
・前の職場への手紙(メール文)を完成させてくる
・前の職場に行くときに持っていくおみやげを買ってくる
リワークの帰りにお菓子屋さんに寄って、おみやげを選んだ。
利用者さんにはクッキーとチョコレート。
職員にはクッキーと、おかき・かりんとう・チョコから選べるようにバラで買った。
これから所長に連絡をして、手紙を職員に流してもらって、
日程調整をして、実際に職場にあいさつに行く。
退職してから一度も職場の前を通ることができていない。
入院中も建物が確認できる距離から眺めるので精一杯だった。
行きたい気持ちと、行けない気持ちがぐるぐるしている。
けど心理師さんは攻めの姿勢。
「次回までの宿題。所長に連絡を取って、日程調整までしましょう」
メールできる…。大丈夫、できる…。できる…?とつぶやく私。
心理師さんは優しく微笑んでうなづいてくれた。
今度は「ごめんなさい」じゃなくて、「ありがとう」を伝えに行くんだ。
私を育ててくれた、大好きな場所だから。
今のリワークでは「泣いてはいけない」
今年に入ってからずっと『気持ちの言語化』に取り組んでいる。
CBTのコラム法に基づいて、
「どのような場面・状況で」
「どのような考えが浮かんで」
「どのような気分・感情になったのか」(3コラム)
「それに対してどのような対処や行動をして」
「気分・感情はどのように変化したのか」(5コラム)
自分に何が起こっているのか、自分の言葉で説明できるように。
今日も心理師さんは微笑みながらガツガツ聞いてくる。
「そのときの考えを言葉にすると?」
「考えの先には何がありますか?」
関係性ができているからこそだが、けっこうスパルタ(笑)
そのおかげで少しずつだが、起こったことについて言葉にできるようになってきた。
センター長にもスタッフさんにも「具体的に伝えることができるようになった」と
言ってもらえることも増えてきた。
今日も心理師さんは月曜の産業医面談のときのことを聞いてきた。
心理師さんはうんうんと頷きながら「それで?」「その先は?」と聞いてくれたが、
ひとしきり話し終わると、ふくろうのように首を傾げて聞いてきた。
「状況と考えまでは言葉にできているのに、その先の感情や気持ちの部分を話さずに止まってしまうことに気づいていますか?」
「感情の話をすると、いろどりさんは8、9割泣きますね」
「泣いてしまうから、無意識に言葉にすることにブレーキをかけているのかもしれませんね」
リワークではできる限り感情を出さないように過ごしている。
スタッフTさんと1対1のときは泣くことができるが、
他のスタッフさんやメンバーさんの前ではまだ泣く姿は見せられない。
泣いてはいけないと気持ちを抑えて、堪えている。
それがカウンセリングでも出てきたことに、心理師さんは気づいたのかもしれない。
「泣いてしまうかもしれませんが、どんな気持ちだったのか自分から表現できるといいですね。「復職時期が延びて悔しい」「係の人に負担をかけて申し訳ない」言葉にすることで、セルフモニタリングや自己受容にもつながります。これから少しずつブレーキから足を離してみましょう」
体調が悪くなってもブレーキをかけられないのに、
気持ちには勝手にブレーキがかかっている。
困ったもんだ。
まずは安心できる場所で、安心できる人と。
気持ちを言葉にできるように、頑張る。