
【韓国映画】『パラムパラムパラム』 テーマは浮気!一味違った作品の魅力。
やっと見れたこの映画!
『바람 바람 바람 (パラム パラム パラム)』
以下、あらすじ。
夫婦仲がすっかり冷え切った結婚8年目のミヨン(ソン・ジヒョ)と夫ボンス(シン・ハギュン)の隣に住むミヨンの兄ソックン(イ・ソンミン)。ソックンは浮気歴20年のキャリアを持つ、まさに“浮気のプロ”。彼は、結婚生活の潤滑油は“浮気”だと、生真面目なボンスに浮気をするようけしかける。そんなソックンの話を受け流していたボンスだったが、ソックンの浮気相手の美女ジェニー(イエル)と偶然出会ったことで、今までになかった気持ちが沸き上がる——。ジェニーの登場によって奇妙にこじれていく2組の夫婦関係、そして暴かれる驚きの真実! 美しい済州島を舞台に、大人たちの必死の愛の騙し合いが始まる!
私の推し、シン・ハギュン氏が出演していて、とても気になっていた作品。今月の12日からHuluで配信が始まったので、やっと見れた。歓喜。
実は5月に韓国旅行をした際、韓国のNetflixに上がっていたものを見たのだが、日本語字幕が無かったので、何となく雰囲気だけ楽しんだ感じだった。(それだけでも面白かったけど。)
今回、やっと日本語字幕が付いたものを見れたので、出演者のインタビューなどを交えながら感想を書いてみようと思う。
浮気を題材とした映画だが、どろどろした感じは全く無く、最初から最後までコメディ一色。
監督はエクストリーム・ジョブのイ・ビョンホン。こちらも私の大好きな作品で、映画を見ながらこんなに笑ったのは初めてというくらい、めちゃくちゃ笑った(そして何と推しも出ている)。
監督がこの方だということを、私は後から知ったのだが、この人が作ったものなら面白くない筈がない!と思った。
シン・ハギュンはインタビューで、『大人達の感情を正直に話す大人達のためのコメディ』とこの映画を紹介している。
既婚者と未婚者では、この映画の受け取り方が違うかもしれない。結婚生活を経験したことのない若い人には、理解し難いかもしれない。
私は未婚で結婚生活を経験したことがない身だけれど、結婚生活を送っている人が見たら、分かる分かる!と共感する部分が多いのかもしれない。
ミヨンとボンスの冷え切った関係、結婚20年目でも愛し合っているソックン夫婦とその夫婦の間にある衝撃の事実。それをリアルに、それでいてコミカルに描いているのは流石だなと思った。
義兄弟役のイ・ソンミンとシン・ハギュンは、同事務所の先輩後輩だ。共演経験も多いからか、二人の掛け合いはとてもテンポが良く、遊び人の義兄と真面目な義弟の性格の差がよく現れていて面白かった。
後輩であるシン・ハギュンは、先輩であるイ・ソンミンとの関係をこのように話している。
ソンミン先輩との共演はもう4回目。実際に長く付き合いがあるので、呼吸がよく合った。先輩が重心を取ってくれたので、どんな演技をしても全て受け取ってくれたのがとても心強かった。
イ・ソンミンもインタビューで互いの関係に言及している。
シン・ハギュンが変わった。(ハギュンとは)今になって親しくなった。自分もそうだし、ハギュンもそうだけれど、相手が話しかけてこなければ、自分も話さない方だ。けれど、今では軽快な笑い声が響いている。この作品がハギュンを変えたみたいだ。
共演4作目にして親しくなったとは意外だったが、それ程この作品の役柄が人を明るく変える魅力を持っていたのかもしれない。
私がこの映画で個人的に好きだったのは、イ・ソンミンの悪口オンパレードである。
韓国語には「욕(ヨク)」と言われる、いわゆる悪口や暴言が多々あるのだが、この映画にはこれでもかというくらいにこの「욕」が出てくる。山ほど種類があるので参考までに。(使用厳禁だが、結構ドラマや映画では出てくる)
聞いているこっちがスカッとする程に、イ・ソンミンが悪口を言いまくるのでたまらなく面白い。韓国語を勉強している人には、是非「욕のオンパレード」を楽しんでほしい。
最後に韓国語をひとつ。
タイトルになっている「바람(パラム)」は韓国語で「風」という意味。
それが「바람 피우다(パラム ピウダ)」になると「浮気をする」という意味になる。直訳は「風を起こす」という意味だが、この「바람」には「浮気心」を比喩した意味があるそうだ。
済州島を舞台に、二組の夫婦と突然現れた美女の間にどんな風が吹き、どんなことが巻き起こっていくのか。クスッと笑いたい時に、是非見てみて欲しい。
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