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編集後記

 長い物語に最後まで付き合ってくださって、ありがとうございました。

 読者の方は、亡くなるまで他人の前で「仮面」をかぶり続けた房子に驚き、そういう房子に翻弄され、気持ちを揺さぶられ続けた恭子に、「何故、又許すの?」と疑問に思ったり、苛立ったりすることも多々あったかと思います。

 房子は、生まれつきの天才的な「策士」であったのかもしれません。

その房子を否定しながらも、説明できない感情に押し流され、時に百八十度気持ちが変わってしまう。

「揺れる」本質は、「人の弱さ」そのものだと思ってしまいます。

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