必要とされる、まだまだやれる、それっていつまで?
現役って、いつまででしょうね?
そういえば、ここ10年くらい会っていなかったな、という人から連絡があり(何かの勧誘か!?と思わずにはいられない)、第一声が「まだ現役?」でした。
お互いフリーランスで、かつてはちょくちょく仕事を頼んだり、頼まれたりする関係だったものの、いつの間にやらご無沙汰で。「細々とですがやってますよ」と答えたら、「良かった。頼みたいことがあるんだけど・・・」。
そいえば、20代、30代、40代の前半くらいまでに仕事で関わった女性たちは、まだ現役なのだろうかと、ふと。私自身は、まぁ「はい」。でも、多忙を極めるほど次から次へとこなしているわけではなく、ここ数年は肩の力を抜いて取り組めるルーティンのような仕事が中心。ゼロではないけれど、バリバリやってるわけでもない、とりあえず「現役」と言っても嘘ではないかな、という程度です。
今回の「現役」とは、同じ仕事を今もしていますか?という問いでしたが、50も過ぎて気になるのは、いつまで社会参加ができるのかという意味での「現役」。はたして10年、20年先に働くことができる場所があるのか、働くことができる体が維持できるのかというところ。
もうすぐ80歳になる実家の母は、それこそまだ現役の理容師です。父と二人で理容店をやっていましたが、以前も書いたように父は認知症で入院中。一人になった母は「入院費をかせがなくちゃ!」と店を開けていますが、たまにご新規さんもいらっしゃるようで驚きです(母には失礼ですけど)。
そんな母を見ていて、80歳になったときはどんなだろう?と恐ろしい(!)想像をしている私に、近頃、勇気をくれているのが、たまに利用する(週に何度か通りかかる)コンビニのスタッフさん。そこのスタッフさんは、いつも2~3人がシフトに入っているようですが、全員ご高齢。高齢って、あなたくらい?と聞かれそうですが、私よりもっとずっと先輩(だと思う)です。
近所のコンビニへ行くうち、すっかり若い外国人スタッフさんの制服姿がインプットされていますが、こちらは白髪での制服姿。たぶん最初は「ん?」となる。でも、ササっとレジをこなし(コンビニのレジは複雑そう・・・)、商品の補充や清掃、スタッフ同士で声を掛け合ってテキパキ、テキパキ。お客さんと交わす言葉にも「きちんと感」があって。接客が仕事なんだから当たり前、と言われるかもしれませんが、「ありがとうございました」の一言だってやっぱり違う。気持ちよくコンビニを後にできる。昭和の大先輩!!
同年代と一緒にコンビニを切り盛り(さすがに深夜はどうかな?)。いろんなお客さんの中には、困ったちゃんもいるでしょうが、老若男女と接する機会があって単調な日々ではないはず。なんかいいな~と、近未来のロールモデルになっています。
国からの号令は、歳をとっても「働け~」ですが、私は大丈夫なのかな。今はどうにかなっていますが、何があるか分からないのが人生ですもん。
そんな不安を少しだけ忘れさせてくれる、これぞ「現役」の大先輩たちです(ジロジロ見てると危ない人に思われそうだから、気をつけようっと)。
いつまで現役でいられるか、いつまで現役でいなくちゃいけないのか、悩ましさは年々募っていきます。