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今どきの若いモンは(!?)その返しに和んでいます

たまに本屋さんで働いています。

なんだかんだで、もう5年になります。友人だった当時の店長の「ちょっと手伝ってくれない?」から始まり、店長が退職してもまだいます。
本屋さんの接客は、本探しを手伝ったり、レジでのやりとりが主ですが、本当にいろいろな人がいるな~と、50年も生きてきて今さらながらに思います。
 
お客さんは、圧倒的に高齢の方が多いお店です。コロナ禍でせっかくマスクをしているのに、お札を出すときにマスクをはずし、指をなめて数えちゃう人。「昨日テレビでやってた本ない?」「どの番組ですか?」なんて会話はしょっちゅう。お客さんがおっしゃる「あれ」「これ」「それ」(私もたまに言いますけど)が何を指すのかに根気よくおつきあいする、そんな時間も結構楽しいものです。
 
昨今はレジで、「ポイント(dポイントとか楽天とか)カードお持ちですか?」「袋はどうされますか?」など、言葉を交わすことが増えました。ポイントカードは、「よーわからんわ」と言う高齢の方と、逆に若い10代(作れない?)~20代前半の方の持っていない確率が高いです(私調べ)。
 
そして、「ポイントカードお持ちですか?」の質問には、「持ってない」とハッキリ返す先輩方に対し、「大丈夫です」と言う若い子たち。「袋はどうされますか?」と聞いても「大丈夫です」と返ってきます。男女ともに、です。私は断然「持ってません」「いりません」のハッキリ派ですが、この「大丈夫です」がどこかほんわかしていて嫌じゃない。どこで教わったの?と毎回たずねたくなります。
 
ビジネスシーンでの「大丈夫です」は、どっちつかずの曖昧さから✕。肯定も否定もきちんと相手に伝わるようにするべき、とのことですが、ポイントや袋をやんわりと断ってくれる(と受け取れる)「大丈夫です」は、なんだかやさしくて心地いい。こんな子たちがいるなら、日本の将来も捨てたもんじゃないな、と同じ50代に話したら、「みんなほんわかしてたら困るわ」って。まぁ、それはそうだけど。渇いた心を少し潤してくれてるんだから。
 
たかがレジ。それに、もしかしたら他のスタッフは「はぁ?」とか思っているかもしれないけれど、私は「大丈夫です」が好きです。

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