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大人の旅スタイル〜ベトナム・ホーチミン&タイ・バンコクの旅〜⑦4日目アユタヤ日帰り旅行
アユタヤ半日観光
アユタヤ半日観光日本語ツアーを弟が手配してくれました。
数多あるツアーの中から、シンプルにアユタヤ観光をするだけのものを選んでくれたそうです。
アユタヤ観光にしてはゆっくりめの朝8時に出発して午後2時半に戻ってくる6時間半のコース。
料金は1人2,200BTS、日本円で9,000円でした。
アユタヤは遺跡の町として、ユネスコの世界文化遺産に登録されています。
バンコクからは北へ約80Km、片道1時間半ぐらい。
周囲をチャオプラヤー川に囲まれた中洲にあります。
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アユタヤの代表的な5つの遺跡を小型バスで効率良く回りました。
ガイドさんの説明も丁寧でわかりやすく、「仏塔」の発音が独特で耳に残りました。
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タイ語は発音が難しいため、
ローマ字とカタカナ表記でご紹介します。
1.Wat Chai Watthanaram
ワット チャイ ワックナーラーム
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1630年に建立された寺院。
王室寺院としての役割を果たしていました。
35mの主塔の周りに4基の塔堂が配されています。
アンコールワット様式です。
ずいぶん前に隣国ビルマに破壊されたアユタヤ遺跡ですが、本当に美しい風景です。
日陰が全くないため、乾季の今が観光のベストシーズンだと思います。
私自身は3度目のアユタヤですが、20代の頃はこの風景を美しいとは思えませんでした。
破壊されて、頭のない仏像が並ぶ様を見て、人間とはなんて愚かな生き物だろうと否定的な気持ちになりました。
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年を重ねた今、美の概念が深くなった気がします。
表面的であったり、片側だけで判断することが少なくなりました。
アユタヤ遺跡を巡ることで、心の内側を見つめる良い機会にも恵まれたと思います。
2.Wat Lokaya Sutha
ワット ロカヤ スター
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巨大涅槃仏で有名な寺院。
厳しい自然環境にも関わらず、屋外に安置され、今もなお雨風に晒し続けられている仏像。
傷むことを避けるため、何らかの方策を考える選択肢もあったのではと感じる反面、この姿も1つの仏様の在り方だと思い至りました。
涅槃像の深く優しい表情が、そう教えてくれました。
3.Wat Phra Mahathat
ワット プラ マハラート
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インパクトの強い姿です。
過去2回のアユタヤ観光で、唯一記憶に残っているのがこの画です。
仏頭を支えている木が、菩提樹であることも偶然とは言え、物語を感じます。
菩提樹の傍らには警備員さんが座っていて、仏像に近づく人に注意をし続けていました。
人間が、仏頭よりも高い位置に立つ行為は禁じられています。
近づいて写真を撮る時は、膝を折りしゃがむことを覚えておいてください。
ちなみに私は、無意識に近づき過ぎたため、警備員さんから大きな声で注意されました。
4.Wat Pra Si Samphet
ワット プラ シー サンペット
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アユタヤ王朝初代王の住まいである王宮の跡地。
壮大に広がる緑豊かな敷地が、かつてここに在った華麗な王宮の姿を彷彿させます。
破壊と風化によって、残骸となってしまった風景ですが、そこにある自然の強さにしばし癒されました。
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バスに戻ると、ガイドさんが氷の中から冷えたペットボトルの水を手渡してくれました。
タイミングを見計らった最高のサービスでした。
ちなみにバンコクでは、コンビニ以外、水は常温のまま出てきます。氷を入れて飲むのが当たり前だとか。
さすが、日本人向けのツアーだと思いました。
5.Wat Yai Chai Mongkon
ワット ヤイ チャイ モンコン
ツアーの最後に訪れた寺院です。
境内内にある高さ72mの仏塔は、途中まで登ることができます。
手すりなどない、急勾配の階段に一瞬ひよりましたが、登って大正解でした。
途中で同じツアーに参加している20代の女性2人から、あと少しですからと励まされ、登りきりました。
到着したフロアでは、20mぐらい下にある賽銭箱にコインを投げ落とす作業に、観光客は皆夢中でした。
私も真似てそっと落としてみました。
まっすぐ真ん中に落ちていくコインを見ていると、何か良いことが起こるような気がして嬉しくなりました。
仏塔には外に回廊があり、高い位置からアユタヤの町を一望できます。
暑さが厳しい状況でなければ、ぜひ階段に挑戦することをお勧めします。
残念ですが今回、写真がありません。
階段が怖すぎて、夫に荷物を預け、さらに手を取ってもらったため2人とも写真が撮れませんでした。
アユタヤ遺跡を巡る旅は、ただの観光ではなく、仏塔と仏像に直に触れながら考える時間を持てる大切な経験だと思います。
美しい自然、静かな遺跡、破壊された建物、頭部や腕のない仏像。
「美とは、美しさとは何か。」をあらためて考える良い機会になりました。
バスに戻ると、弟から仏塔に登ったことを驚かれました。
彼らは、寺院に併設されたショップでアイスクリームを食べながら皆の帰りを待っていたそうです。
ソンブーンでプー・パッポン・カリーを食べる
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帰りのバスは、ほぼ全員がお昼寝モードでした。
予定通り午後2時半過ぎ、集合場所まで戻ってきました。
遅めのランチは、私のリクエストでレストラン「SOMBOON SEAFOOD」に名物料理プーパッポンカリーを食べに行きました。
プーはカニ、パツは炒める、ポンカリーはカレー粉を意味します。
カニとたっぷりの卵を炒め、辛さ控え目のカレー味で仕上げた一品です。
ソンブーンに来店する人の9割が注文する看板メニュー。
大好きなメニューです。
お試しください。
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ランチタイムはアルコールがNGなため、スイカジュースをいただきました。
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食事の後は、近くのスーパーにショッピングに行きます。