大人の自由研究〜JWマリオット奈良②〜
エグゼクティブラウンジ
チェックイン前に案内されたエグゼクティブラウンジをインテリア視点からご紹介します。
ホテルに到着した午前11時過ぎは、朝食タイムが終わった直後だったため、ラウンジはほぼ貸切状態でした。
おかげで沢山の写真を撮り、時間をかけてインテリアの観察ができました。
JWマリオット奈良のインテリアコンセプトは、奈良と宇陀の山。
内装のデザインを考える上で、一番大切なことが、明確なコンセプトを持つことです。
ぶれることのない軸があると枝葉を付けていくことが楽になります。
例えば、エントランス正面で出迎えてくれるのは、豪華な生花のアレンジメントではなく、浮遊する枯れ盆栽です。
館内に置かれているすべての植物には根があると謳っています。
前述のインテリアコンセプトとこだわりについては、ラウンジスタッフの方から丁寧にご説明いただきました。
コンセプトがスタッフ1人1人に届いていることが素晴らしいと思いました。
ラウンジのカラーコーディネート
この空間でのフォーカルポイント(視線を誘い、留めるもの)は、座る位置にもよりますがやはり天井近くに配置された宇陀の山。
ブルーの濃淡で稜線を織り上げたタペストリーです。
天井を飾る提灯をイメージしたオリジナルの照明器具も視線を誘導します。
このスペースでは、視線が上に向かうように設計されています。
空間全体がタペストリーのブルーを強調するために存在していると感じます。
ベージュとグレーの濃淡の他には、その延長線上に天然素材の樹木の色がバリエーション豊かに使われていました。
カーペットに描かれたリーフ柄にもベージュとグレーが繰り返し使われています。
1人掛けソファに使われたサーモンピンクがラウンジの色彩計画にアクセントを加えています。
パブリック空間の色
エレベーターホールからエグゼクティブラウンジに向かうまでの大空間も同じコンセプトで統一されています。
少しずつ、色を繰り返し、重ねながら、揺らぐことのない世界観を紡いでいます。
ここでは、新たに色鮮やかなグリーンとゴールドが追加されました。
グリーンはどんな色とも相性の良い万能色ですが、ゴールドと合わせることで、いわゆる無難な色としての立ち位置から脱却をはかっていると思いました。
砂色と日差しが造る影を彷彿させるゴールドがライン状に織り込まれたカーペットは、正面に広がるガラスの向こうへと視線を誘います。
外部空間であるベランダでは、色鮮やかな植物が育てられていました。
素材は異なりますが、やはりベージュとグレーを背景に様々なグリーンが映えています。
緑色のクッションの意味が、ここで回収されました。
カクテルタイム
カクテルタイムも同じエグゼクティブラウンジでいただきました。
大型冷蔵庫には、大量のグラス類とスパークリング、白ワインが3種類冷やされていました。
ホテルからプレゼントされたものと同じ白ワインもあり、
グラスの冷んやりとした口あたりが美味しさを強調していました。
バーラウンジ
夕食後のバーラウンジは、昼間と全く違う表情を見せてくれます。
奈良の酒造メーカーが作るKIKKAジンの香りが素晴らしいカクテルをいただきました。
次回はバーラウンジのあるロビー空間の紹介と近隣施設の奈良県コンベンションセンターと蔦屋書店をご紹介します。
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